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Live2Dメイキング

前回の投稿から、ぼちぼち仕事がもらえるようになってきた。嬉しい〜〜〜。
先日一仕事終えたから、今回は依頼で作ったモデルのキャラデザ〜モデリング完成までを書いていくよ。

まずはキャラデザ

今回のキャラデザはクライアント様があらかじめ設定資料を作ってくれたから、楽にできるな〜と思って描き始めた。
大体こういうこと思った時は後々苦戦するんだけど。

もらった設定は、
・青髪
・緑瞳
・コート
・カジュアルさもある
・ピアス
・表情差分に眼鏡

とこんな感じ。ありがてぇ〜〜〜細かさ。
キャラデザをやる時コンセプトがある程度できてるととてもやりやすい。
おまかせの楽しさもあるけどね。

ピンタレストで資料を漁りつつイメージが掴めたからラフを描いてみる。

最初に書いたラフたち

が、ここで大苦戦。コートを描くとクラッシックな雰囲気になってしまう…。カジュアルにって言われてるのに。
カジュアルさを出すためにラフなシャツを着せてみたり、明るめの差し色を入れてみたりしたけどなかなか納得いかない。
あと自分の中でコートは赤とか茶色の暖色系のイメージがあってそれが結構邪魔する。

う〜〜〜〜〜〜〜ん

キャラデザいつも5案ぐらいで方向性が決まるけど今回は全く。
追加で描こう。


2枚目のラフ
3枚目のラフ

みてわかる通り、迷走。
青と黒の組み合わせがいけないんじゃないかと思って白に変えてみたり。
カジュアルに全力で振ってみたり。
3枚目一番左はカジュアルを履き違えてるし。まあこれはこれで良い。

ただその中でもいくつかお気に入りがあって、3枚目の左から二番目とか、結構上手いことまとまったなーと。

でもこのままでは埒があかないから、一回提出してこの中から方向性を決めてもらおう。

『この中で希望に近いものありますか』

『一枚目の真ん中がドストライクです!』

1枚目の真ん中!?
特に自信なくてああでもないこうでもないしてた一枚目!?
これはデザイン全般あるあるなんだけど、自分の中では納得のいってないものが誰かに刺さったりする。その逆もあるけどね。
描いてる時いかに客観性が失われているかがわかる。

というわけで一枚目真ん中で進めることに。
移動中に一連の連絡をとってたんだけど、このラフの完成形が全く想像つかなくて電車の中で頭を抱えるなどした。

キャラデザを詰める

頭を抱えながらなんとか下書きができた。じゃん。

立ち絵の下書き

過程が残ってなくて下書き完成まですっ飛ばしたけど、かなり時間がかかってしまった…。普段はある程度完成イメージがあって下書きするけど今回はそれが曖昧なままひたすら手を動かして決めていった。
その分愛着も湧いてお気に入りのデザインになったから、ここからはこだわったところを書いて気持ち良くなるターン。

ラフでは青要素が少なかったから首元にネクタイ風のものをこさえたり。
各所に紐やらチェーンやらを追加したり。
コートの裏地に柄を追加したり。
(ここでラジバンダリを我慢できるのが大人なんだろうな。)

コートの柄はLive2dの特性上見えてないところまで書かなきゃいけないから、足で隠れてる部分も全部手書き。大変。

この辺りで柄のデザイン次第でカジュアル〜フォーマルを調整できそうなことに気づいて、ネクタイ、襟、シャツにも柄を追加。馬鹿の一つ覚え柄。

このままだと青白紺と配色に派手さ(Vtuberっぽさ)が足りないから、各ベルト部分をオーロラフィルムっぽい…なんて言うんだろうこれ。見る角度で色が変わる素材っぽくして懐中時計なんかも追加。

足元だけ青の補色でオレンジ色なのも可愛いでしょう。

余談

これは本当に余談なんだけど、最近高橋一生主演の「岸辺露伴ルーブルへ行く」をみた。
この岸辺露伴シリーズで毎回出てくる、漫画を描く前の体操。

絵描きとしてはこれをやってみたいわけなんだけど、左手だけどうしてもできない。

友達(絵を描かない)とご飯に行った時ににできるか聞いたら両手ともできなかった。

もしかして絵を描く人、というか普段から長時間ペンを握ってる人はできるとかないかな。
絵を描くときに使う筋肉がどうこうとかで。
自分は右手で描いてるから右手だけできたのかも。

絵描きさんが見てたら良ければ試して結果を教えてください。

立ち絵の清書


OKも貰えたからこのデザインで清書。

立ち絵の清書


イケメン。正統派のイケメン顔って意外と書かないから楽しい。
デザインが決まれば清書はあまり時間もかからず。
さらに表情差分のイメージも作る。眼鏡とか。

表情

表情はこうしたいな〜ぐらいで書いてる。結局細かい部分はモデリングで作るから。

モデリング

モデリングは特に過程とかなく、ただ淡々とメッシュと睨めっこするだけだから、ざっくりとメイキング。

頭作って

メガネも作って

表情と体も作って完成!

今回のモデルは顔を上下左右に向けるXYの動きを今までの反省も活かしてかなりしっかり作ったから、他のモデルよりも滑らかに動くようになった。
口と眉毛も初めて作ったモデルからパラメータを増やしてるから表情豊かになってるはず。(困り眉とかできるよ)

今回、メガネ、自信あり。
13パーツも使ったからモデリングは時間かかったけどその分納得いく立体感が出せた。よ〜く見るとレンズに光が反射してる。

まとめ

今回はキャラデザで大苦戦だったけど、時間かけた分こだわりも詰め込めたから良し。このnote書いてて思ったけど、作った物のこだわりポイント話すのが一番きもち良い。もし絵じゃなくて音楽をやってたら※歌詞ニーしてただろうな。

※自ら歌詞を解説する行為、またはその様

もし絵描きの友達がいたら、この絵はどこをこだわったの?って聞いてあげるとホイホイついてくるんじゃないかね。
Live2dソフトの扱いにも慣れてきて、初めて作ったモデルの半分以下の時間でできたから次は新しい技を覚えたい。




以上です。読んでくださりありがとうございました。



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