2023/01/10 衝撃の団交

ボランティアを始めて、初めてオンラインの団体交渉に参加した。

訴えている人はテレビCMを流すくらいの大手メーカーの人事部女性。長時間労働やハラスメントが原因でうつ病になり、労働基準監督署に行き事情を説明したところ労災認定されました。
会社にもその旨伝え、疾病扱いにしてほしいと交渉したところ、有耶無耶にされ、社長にダイレクトメールしても無視されて、駆け込んできた感じ。

旦那と障害を持った子どもがいて、送り迎え等のケアが必要。大手メーカーのためそれなりの補償や給料があるのかと思います。
それでも中抜けを許可してもらうためのスマートワーク制度は半年間勤怠やホウレンソウ等の業務上問題ないとみなされた場合だけ使えると言っている会社です。
私の感覚がおかしいのか、そんなん認めてあげればいいじゃんて感じです。いたって真面目そうなタイプで、丁寧に仕事は進めてきただろうな〜という人です。
でも大企業になると融通が効かなくなるんですね。本当に終わってると思いました。

何故そんな会社にしがみつくのか、そして団体交渉とかして時間をかけるのは無駄なのではとも思ってしまいました。

以前読んだ沈まぬ太陽の主人公、恩地一が連想されました。会社と戦いに戦い、テヘランやカラチに飛ばされ、家族からも見放されるけど、たくましく生きていくあのお話の現代のスモールバージョン。

そして疾病扱いとしない理由を問い詰めると『疾病とする材料がない!』という意味不明な解答を続ける。QAは完全にズレてるし、醜い言い訳を続ける役人そのものでした。
これが日本を代表する企業の実態と思うと日本の衰退が進んでいくのもやむを得ない事情と思います。
ダイバーシティとかインクルーシブとかSDGSとかそれ以前の問題。一従業員が苦しんでるのに、それを有耶無耶にする。この御時世にどういう形で情報が拡散していくかも考えられない保守的なおっさんばかり。あんな仕事をしてて、あのおっさん達は幸せなんだろうか。
本当に色々なことを感じた初めての団体交渉体験でした。

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