見出し画像

毎年思い出す桜の話

こんにちは。奈鳥です。

もうすぐ桜の季節ですね。
あっという間に春らしくなってきて、ダウンを着ると汗をかくくらいの気温でとても嬉しいです。

桜と言えば、皆さんはいつの、そしてどこの桜を思い出しますか?
私は最初に必ず思い出すのは高校生の頃、地元の駅で満開に咲く桜です。
何回思い出してもハッとするような景色なので、書き記しておこうと思います。


私がいた高校は特に進学校でもなんでもないのですが、クラスとしては国公立大学に進学を目指すクラスだったので、他のクラスに比べると勉強メインの日々でした。
勉強を頑張ってもらうから、部活動にはあまり入らないでくれと言われるくらいでした。

そして長期休みと言えば「学習合宿」という名の合宿がありました。
これはビジネスホテルに5、6泊して、その間ずーっと勉強をする、感覚としては学校で寝泊まりするような合宿でした。

朝起きて生徒・先生みんなで朝ごはんを食べ、その後から一時間目がスタートし、夕方までずっと授業。
それが終わると夜ごはん、その後も少し授業があった後寝る時間まで自習という、まあなかなかにハードな合宿です。

初めては一年生の夏休み。そもそも一人ぼっちでビジネスホテルに泊まることもなかったので慣れるまでは不安でしたがなんとか慣れ、その次の合宿は春休み。

修了式でまたね〜と言って2日後には会うという、ちょっとした面白さ。
字の通りホテルで缶詰になって勉強。
外に出る時はお昼休みにコンビニに行くくらいで、本当に外の空気をほぼ吸わずに過ごす春休み。
他のクラスの子たちは春休みを満喫しているんだろうなぁという羨ましさを持ちながら、ひたすらに勉強。

最後の夜、先生から余ったデザートをもらってウキウキしながら食べて、最終日。
お昼に解散して大量の荷物を持ちながら地下鉄に乗りこむ。

地下鉄に揺られて地元の駅につき、重いなぁと思いながら階段を降りて駅の外に出た時。
そこでは桜が咲き誇っていました。
合宿お疲れ様と言わんばかりに。

満開の桜、春の風になびいて揺れる木々、そして散る桜の花びら。
街も何だか浮き足立っていて、歩いている人たちは笑顔で、そこにいる人たちみんなが桜を、春の街を満喫している。

缶詰になった後に見るにはあまりにも綺麗すぎる景色でした。

合宿が嫌だという気持ちも塗り替えられ、こんな気持ちで桜を見られるのなら合宿に行ったのも良かったことだったかもなと思ってしまうくらいに、目の前の桜に見蕩れていました。


あれから十年以上が経ちました。
春も十回以上訪れています。
それでも毎年思い出すのはあの時の街の雰囲気と春の風、そしてあの桜です。

相当インパクトがあったんだろうなと思います。
そんな桜の風景に今後も出会いたいですね。


奈鳥

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?