見出し画像

妊娠って、こんなにつらいのか

実はいま、妊娠しています。
もう臨月です。

よくマタニティハラスメントとか、めちゃくちゃ酷い妊娠体験とか聞くけど、実際本当にそういうことってあるのかな…、とドキドキしていました。
結論、そこまで酷い人に出くわすことなく、妊娠期間を終えることができそうです。

だけど、「これはマジでやめてほしいな」と思ったことがいくつかあったので、もし周りに妊婦がいたら、頭の片隅で少しだけ気遣ってほしいです。
私も忘れないように、この記事を書いてます。

周りに勝手に言いふらさないでほしい

私の主人は比較的良心的な夫で、つわりの時は家事を殆どやってくれたし、メンタルが不安定な時は慰めてくれました。ただ一つ、「妻が妊娠したんです」の報告や会話があまりに早かったことが私をドキドキさせました。
喜んでくれてるのは嬉しい。でも、妊娠18週くらいまでは常に流産の心配が頭をよぎり続けます
毎回トイレに行く時に出血してないかドキドキだし、少し腹痛があると大丈夫かなと不安になりました。更につわりがキツい中、主人や報告した友人に「かほ妊娠したんだって!」と言いふらされると、「もし流産した時にどうしたら良いんだろう」とネガティブになりました。
だから、もしも知人から報告があっても、周囲には言わないであげてほしいです。

電車で席を譲ってほしい

ものすごく図々しい頼みなのですが、妊娠中一番しんどいのは電車移動でした。
私の職場は本当に優しくてリモートでの出勤を認めてくれていたため、満員ラッシュに見回れることはなかったのですが、病院が遠かったため、電車に乗らなくてはいけませんでした。
妊娠初期のつわりが一番しんどい時、誰も席を譲ってくれない。え?なんで?と、シンプルに疑問でした。
友人や恋人と電車に乗った時、譲らない人と出くわしたことがないし、私自身も何度か譲ったことがあります。
でも、初期はもしかしたら妊婦マークが見えづらいのかも。
これは、あの小さいキーホルダーにも問題がある可能性高いですよね。厚労省はこのマークの分かりやすさについて考えてほしいけど、そんな時間はないよね…。

マタニティマーク

お腹が大きくなった妊娠後期、若い人は男女問わず、席を譲ってくれました。ありがとう…!!!
全員の顔、忘れません。本当に。

おじさんとおばさんに席を譲られることはなかったです。
妊娠経験のある友人や身体障害のある友人に話したら「わかる!!!」と言っていたので、人は歳をとると座席に接着剤で固定されてしまうようです。
私が前に立ったら寝たふりをした、おじさんとおばさんも忘れません。
優先席で横に荷物を置いて陣取っていたおじさんも忘れません。

「生まれたらもっと大変だよ」って、うるせぇ!

子どものいる友人何人かに、妊娠中期、報告しました。そうするとこう言ってくる人が何人かいました。うるせぇ!!!マジでうるせぇ!!!いまは妊娠してることが辛すぎて未来のことは考えられないんだよ!!!そして、大抵の場合この言葉に続くのは自分自身の妊娠の思い出。つわりが辛かったとか、出産がどうとか、その時の夫の愚痴とか…。うるせぇってば!!!そっと寝かせてくれ頼む。

「気にしすぎでしょ」とナマモノやカフェインを勧めてくる人々

妊娠中はカフェインの摂取を制限されています。それと、食べられない食材も沢山あります。生ハムやナチュラルチーズ、お刺身、など…。私は多くの好物を我慢することを強いられました。
さすがに、お酒を勧めてくる人はいなかったのですが、この辺りの食事に関しては「食べても大丈夫でしょ」と言って、勧めてくる人がものすごく多かったです。夫も友人も、親族も。
「私は食べていたよ」という理論で、かなり強烈に押し付けてきたこともありました。
気にしすぎなのは分かってるけど、ダメって言われてるんだから食べたくないでしょ普通。
もしこれで私が食中毒になって胎児に先天的異常が認められた場合、責任取れるの?取れないなら、放っておいてよ。
そして、大人になってからも好き嫌いしてる人を初めて尊敬しました。

育児についての語り、まだ早いって。

「生まれたらもっと大変だよ」に少し似てるのですが、「生まれたら保育園に入れるの?」とか「習い事させる?」とか「私立考えたりする?」とか。
今はマジで無事に出産できるかどうかしか考えられないって。
妊娠中は身体の全てが痛すぎて、常にギリギリを生きてる感覚です。そんな中、3年先の未来なんて考える余裕はありません。
会社の上司に「キャリアについて」聞かれましたが、今のメンタルだと今すぐにでも仕事は辞めたい。
でも出産してからの気持ちは分からないですよね。
だって今辞めたい理由って極度の体調不良が原因で、出産して1年くらい経てば少なくとも、この極度の体調不良は多少なりとも改善するらしいじゃないですか。
だから未来の話はしないで…。
せいぜい、名前についてと性別と、引っ越すか引っ越さないかくらいで…。おねがい…。

私のお腹なのですが…。

夫は私のお腹が大きくなってくると、自分の母親と父親(私からすると義母と義父)に私のお腹を触って良いと言うようになりました。
義母はまだしも、義父に触られるのはマジで抵抗がありました。
人生で他人にお腹を触られることって殆どなくないですか?
メンズエステで働いていた時ですら、お腹を触ってくる人っていなかったな…。
もし妻が妊娠しても、お腹を触って良いか悪いかは妻の判断に任せたほうが良いです。
義父って、こちらからすると、どんなに仲が良くても少し親しいおじさんでしかないので…。

みんな、ありがとう。そして、ごめん。

私は本当に、夫や義家族や友人や職場に恵まれていると思いました。
ネットで見るような嫌がらせには遭わなかったし、妊娠していることで人から嫌な思いをさせられることは殆どなかったです。
特に友人は、かなり気遣ってくれて、お店を予約する時に「妊娠中の人がいます」と伝えておいてくれる子もいました。
本当に、かんしゃ…。

だからこそ、こんな些細なことですら、わがままに感じてしまったのかもしれないです。

私が書いたことなんて本当に「少し気になってしまった」くらいなのですが、
もし、妻や周囲の人が妊娠したら、少しだけ気に留めてもらえるとありがたいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?