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もうそれ、フェミニズムじゃないですよ

最近のフェミニストやフェミニズムに全くついていけない上に気持ち悪い。
なんか、包丁振り回して大騒ぎしてるイメージ。

私は昔から女性に囲まれて育った。
家にも色々あって女しかいなかったし、通っていた習い事も女性特化してるシーンが多かった。
高校も女子校だ。

そんな環境で育ったからか、フェミニズムという言葉や思想に触れる機会が異様に多かったように感じる。
自分自身のアンテナも高かったんだろう、と今は思う。

私が学んだフェミニズムとは主に日本における女性の権利で、それも“労働”と“教育”に特化していることが多かった。

昔から日本では「女は勉強なんてしなくて良い」「女が賢いなんて恥だ」「女が働く必要なんてない」という考え方が一般的だった。

そんな中で数多くの女性(有名どころだと、平塚雷鳥や与謝野晶子)が
「女性にも男性と平等に学ぶ権利を」
「女性にも男性と平等に働く権利を」
と、主張や運動、実績を残して、法律を変えたり思想を変えたりするに至った。

要するに、かつての日本のフェミニズムは「女性の選択の幅を広げることを認める」ものだったと思う。

そして女性は国家から、“平等に学び、勤労する権利”を勝ち取った。

但しこれはあくまで国が法的に、というだけで、今でも日本では
「女性は医者になってもすぐ辞めるから医学部の合格ラインは男女で差をつけよう」とか
「女が大学に行く必要ないだろ」とか
「女のくせに政治に口を出すなよ」とか
そういう思想的差別が一定あって、そういうのを少しでも是正しよう、というのが今の段階なのかなと思う。
こういった思想は環境や教育によって根付く可能性が極めて高いため、そこを変えようというものだ。

でも最近の“自称”フェミニストって、女性は寛容に認められるべき!みたいなキモい発想の人が多すぎないか?例えば専業主婦の存在意義みたいなのをやたら大きな声で主張したり。

共働きの家庭において、「料理や掃除は女がやるべき」という考え方の元、結果的に女性に押し付けられてる、みたいな場合は是正されるべき(家事は男女で行うべき)だと思うよ?

でもさ、専業主婦の場合は「夫は外で働いて、妻は家で働く」ってことでしょ?それって間違ってる?
渡されてるお小遣いが自分の労働に見合ってないとかならまだしも、
「なんとなく専業主婦の地位が社会的に低い気がする」って言うのはあまりにも弱者権利を濫用しすぎてない?

他にも性的な表現に対してやたらとうるさい似非フェミニストがいるけれど、本来のフェミニズムって「女性も男性同様、性について解放的で良い」というものであって、男性の性的視線や性的感情を否定するものではないよ。
もちろん、モラルの問題として、女性を物の様に扱った広告があるのなら別だけど、最近騒がれてる時って2次元の絵が広告になってる時だよね。

「女の人のセクシーな描写(てか、絵)に男性が興奮して、女性を襲ったらどうするの?!」に対してのフェミニズム的回答は「襲われた時に声を上げて、その声に対して正しく対応してくれる社会を作る」ことだよ。

女性はやられるばかりで声を上げられない…、なんてのは「女性は弱いままです、何もできません…」って言ってるようなもの。違うでしょ、それは。

例えば女性がきちんと声を上げたにも関わらず、きちんと捜査が行われなかったり、そもそも現行の処罰が緩いとか、そういう問題について向き合うべきだけど、「男性が性的な目で女性を見ないようにする」ことはフェミニズムではない。

どちらかというと、「女性も性的な行為に関しての決定権を持つことを容認されるべき」って方が正しいのでは。

性的な行為に誘うのは男性から、とか
男性に誘われたら女性は嫌でも受け入れる、とか
男性からのセクハラは笑顔で交わすのが愛嬌、とか
そういうのは是正されるべきだよね。
性的なシチュエーションにおいては必ずしも男性がマウントを取る、っていう考えを持つ人は男女等しく多い。

本来のフェミニズムって、女性も男性と同様、強くて賢くて選べるのに、性別でそれが「出来ない」と思想的に判断されることに対しての反発運動のはず。
それなのに最近は「女の子なんだから優しくしてよ!」みたいな考え方がフェミニズムになってきてる気がして、キモい。

あと、男性はいつまで経っても、こんなに歴史が流れても、なかなか「働きたくない」って運動が起こらないね。
最近ようやく、化粧やネイルやファッションの方面で「男も綺麗にしたって良いじゃん」という考え方が出てきたけど。

昨今の似非フェミニストも気持ち悪いけど、それに対して寄ってたかって、「男のが大変だぞ!!!」と喚いてる反フェミも同じくらい気持ち悪い。

フェミニスト達が一生懸命戦ってきたお陰で女性は「専業主婦」という選択も「生涯働く」という選択肢も、自由に選べる。
スカートもズボンも履けるし、セクハラされたら強く出られるようになってきた。
今も、ちゃんとしたフェミニストの人たちは職業選択や子育て負担に関する男女平等などの面で懸命に戦ってくれてるよ。

男性も同じように「専業主夫」が認められるように戦ったら?
私は女性なので、男性が得ていない権利はそのくらいな気がしてしまうけど、他にも生きづらい何かがあるなら頑張って戦えば良いと思う。(もちろん戦ってる人もいる)
あなた達が文句を言うべきは、キモいフェミニストではなくてそれを認めない社会では。

多様性って主張するくせに思想を均一化しようとするキモいフェミニストが、キモすぎて頭に来たので文章にしました。

ちなみによく、フェミニズムの話をすると、なぜかLGBTQ問題と並べて語ってくる人がいるけど(恐らく人権的な部分で近いからだと思う)違うものです。

メンズエステで働いてるとなぜかキモいフェミニストから度々DMが来たりして、鬱陶しかったことを思い出して、殴り書きしてしまいました。


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