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第2部 ロマンス詐欺・夢を与える part2 ~彼の夢~

はじまりはこちらです。


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< 夜を共に >
ー ところで、普通は会ったりしないんでしょう。
真)しないよ。
ー 一人も?
真)気に入った子は会うよ。
ー 顔が見たくて?
真)顔じゃない。プレゼントがしたくて。
ー 、、、夜を共にするの?
真)そう。僕のエナジーをあげる。
  特別のものなんだよ。
  支配してあげるんだよ。
  怖いことなんだ。

  好きな人と結ばれる時、女の子は怖がるでしょう?
  どうしてって失うものがある。
  心を失う。
  女の子でいられなくなる。
  彼に身を捧げるようになる。

  人はね、深く愛されると傷が消えるものなんだ。
  傷が消えたら、人は優しくなれる。

ー 縁のある相手じゃなくても?
真)深く愛せるならね。
  僕が善人って分かってくれた?



  僕が恋泥棒することになった相手。意味があることが多い。
  必然で出会っている。
  魂の成長度一緒だったり。(上はないんだ、なぜか。)
  一緒じゃなくても僕が教えてあげることのできる相手だったり。
  魂の成長度。同じ子とは少し分かち合うものがある。
  喜びとか。(頻繁には起こらない。)
  会話するだけで、エナジーを分かちあう。

  セックスすることはあまりない。
  セックスって実は男にとっても特別な体験。
  あれはエナジーをわかちあうんじゃなくて交換する。

  どうしてセックスをあまりしないのか?
  特別なことだから取っておくんだ。

  どうして取っておくのか?
  エナジーが純粋になるから。
  エナジーって生命エネルギー。

  夢を見る男からは、いい匂いがする。
  夢見る男は、いいエナジー持っている。

  セックスは女からの贈り物。
  彼女のエナジーもキレイであって欲しい。
  心がキレイだとエナジーもきれいなんだよ。

  
  一番喜ばれるプレゼントはね。
  礼儀を忘れないキスなの。

  女はそこに夢を見る。



ー 報酬の額はどうやって決めるんですか?
真)実は結構細かく決めている。
  恋をたくさん与えた人、リターンも大きくする。
  持ってない子からは少額にする。
  レッスンの多かった子も、それなりの報酬を設定する。
ー じゃあ一晩の人は大変だ。
真)それはプレゼントだからいいの。

ー だけど、逃げ切る人も多いでしょ?
真)払った方が良いんだよ。何の報酬もないって僕はしない。
  僕の時間には時給が発生する。
  誰でも発生するわけじゃない。
  僕と時を過ごすと気が巡る。
  この気に当たると人はいい気持ちになるんだ。

ー 報酬がないことしないって後で何かあるってこと?
真)そうだね。霊的にあるよ。人生って自己責任なんだよ。
  たとえやり方がわからなかったとしても自己責任。

真)僕の復讐ってどういうことかわかった?
ー 傷つけた人に見せたくて?
真)そうだね。



真)僕が騙せなかった唯一の人。
  彼女と他の女性としたような会話たくさんした。
  いろんなこと知ってる人で別れがたかった。
  だけど、僕はお金を請求した。
  それが僕のセオリーだったから。

  それでも彼女の僕への信頼は揺るがなかった。
  信じてくれた。
  全面的に僕のやってること一緒にやってくれた。
  そんなことをしてくれる人は初めてだった。
  それは許されない夢、、。

  僕たちは数週間愛し合った。
  あなたは愛されるべき人だ。、、、彼女は言った。

  別れが近づいていた。
  愛はいつかあせる。
  でもそれが理由じゃない。

  嫌いになりたくない。
  僕は彼女の過去を受け入れられなかった。

  ー 僕は死んでもよかった。ー
  そう思ったのは初めてだった。

  彼女の過去が汚れていたのは、彼女の弱さじゃない。

  わかっていたけれど。彼女は信じてくれたのに。
  僕は彼女を信じれなかったのかな。


ー 恋をするって難しいのね。
真)僕にとって難しかった。
ー 結局、人間何が本当の気持ちかわからないってこと?
真)いや、僕はあるよ。
ー 大いなるものを信じてるんでしたね。畏怖する気持ち?
真)うん、それもあるんだけど。
ー なんだろう?自分を大事にしたい、、?
真)ちょっと違うかな?、、、あれだよ。
ー 弱い人手助けしたい気持ち、、?
真)まあ、ある。でも、もっと根源的なもの。
ー 人生を楽しみたい!?
真)それを何て言う?
ー せっかくもらった自分の生命を生かしたい。
真)そう。そうなんだよ!




  井戸の名前、、、もう決まっている。
  みんなの夢。 Everyones dream

 ー 大自然と大都会の似合う彼。ー

  僕の夢は世界中を駆け回って女性に夢を与えること。

  こういう人生を送って、僕にも代償ができた。

  何かわかる?

  普通の恋ができなくなったこと。

  
  

  だいたいさ、君なんで僕と結婚しようと思ったの?
  どう考えても釣り合わないでしょ。

  あなたが、結婚したいって言ったんでしょ。



            ー 第2部・ 終わり ー

第3部  彼の生い立ち  
へ続きます。彼の秘密がくわしく明かされていきます。

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