歌がうまいと言われても。

私は歌が歌うのが大好きです。とにかくよく歌うし、たくさん練習もしています。毎日の発声練習を重ねていくと、声が自由自在に操れるようになって楽しいし、歌えなかった歌が歌えるようになっていくのは嬉しい。心を込めて歌ったら、裏返っちゃってた声も、ちゃんと出るようになるのは楽しい。




でもどうしても、歌ウマ選手権に出たくなかった。歌は、見せびらかすものじゃなくて、私にとっては心を表現するための大切なものだった。だから、歌唱力があるとかないとか、歌がうまいとか迫力があるとか、声がどうとか、そういう環境に身を置いていると思うとすごく悲しくなる。

私がやりたい音楽は、私が歌いたい歌は、そういうことじゃない。

じゃあどういうことを歌いたいのか。何を歌いたいのか、それを見つけるために世界一周までしてしまった。

結局、心に届く、あたたかくて、やさしい愛を歌いたい。ちゃんと表現したい。





今でもそれしか思っていない。だからハッシュタグのつけ方も、フォロワーの増やし方もよくわからない、でも、やさしい愛の表現者でいることだけはちゃんとしていようと思っている。





「かほちんの歌は心がポカポカする」

「もし魔法があるなら、それはかほの歌」

「歌ってくれてありがとう」




そんなに多くはないけれど、とても大切な友達たちからの言葉。どれもこれもとても嬉しい。うまいね、いいね、じゃなくて、私が欲しかった言葉を、まるで私より知っているかのように。

そういうコメントをもらうたびに、ちゃんと届いているのかもしれないと表現に自信を持てる。すぐにバズったり広まったりしなくても、確実に歩を進めていこう。

いつも聞いてくれてありがとね。


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