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スタートアップ社員4人で360度レビュー。相互コーチングが想像以上に良かった話

弊社はフルコミが 4 人・会社的にも全部で 6 人という体制で現在事業運営をしています。そのフルコミメンバーの 4 人で 360 度レビューを始めてみたので、その途中経過として note にまとめてみたいと思います。

360 度レビューのような人事制度の導入タイミングは各社それぞれきっかけと時期が異なってくると思います。とはいえ肌感覚では PMF 後の組織拡大フェーズで、拡大に耐えられるような組織を構築するための導入 することが多いのではないかと思っています。拡大時の摩擦を防ぐため。

一方、シード期で導入をしない理由は山程あると思います。「シード期は KPI Growth のが重要じゃない?」 とか 「小規模なんだから必要に応じて各自意見し合えば良いのでは?」 とか。 EXPLAZA は組織拡大のタイミングにはまだ至って無いので、これらの理由により実施をためらっていました。

その上で多少コストがかかっても 360 度レビューの導入を決定しました。本日は フルコミ 4 人の組織で何故 360 度レビューの制度を何故構築したのか。またどのように運用してるのか。 などをまとめていこうかなと思っています。

何を目的に実施しているのか?

もちろん「事業成長」ではあるのですが更に分解すると、事業成長のために必須と考えている  「1. 個人の成長」「2. チームの成長」という 2 つの観点 を最重視しています。

個人・チームが 事業成長に直結する成長をすれば、事業の成長幅を押し上げ・事業成長までの時間を短縮 できるはずです。逆に個人・チームの成長が停滞していたりすると、事業推進のスピードも停滞します。なので個人・人が成長していないのは、大きな課題だと考えています。

そして、成長のためにはフィードバックが重要です。但し、スタートアップの様な事業で関わるステークホルダーが少ない中では、そのフィードバックを得ることが困難です。

弊社も「成長のためのフィードバックを効率的に得る」事が自然状態では実現できなかたっため、 360 度レビューを導入しました。 それでは 1, 2 の 2 つの課題を、何故 360 度レビューで解決できたのかについてもう少し深ぼっていこうと思います。

「個人の成長」に何故 360 度レビュー?

個人の成長という観点で、 360 度レビューの実施前には大きな課題を感じていました。それは「自分の仕事に対するフィードバックが得られない」ことと「スキルを伸ばすための良い手段の把握に限界がある」 の 2 点です。

まずは 自分の仕事に対するフィードバックが得られない に関して。

会社が大きければ関係者が増えるので、多様なフィードバックを仕事・顧客から得ることができます。シード期では組織の規模が小さく、また固定の顧客も少ないので十分なフィードバックを得る事ができません。そして フィードバックが得られないと適切に改善サイクルを回す事が困難 です。

自分がきちんと事業に必要な成長ができてるのか・役割に適切な成長なのか という事をメンバー全員が意識して成長をしていかないと、スタートアップに必要な急速な成長などできる訳がありません。

もちろん弊社メンバーは全員意識していると感じてますが、それぞれが意識していても、作り出せないものが「フィードバック」でした。「全員が必要なのに、個人の力でどうにもならない」事は会社の制度として用意して然るべき だなと考えました。

個人の成長 2 つ目の課題の「スキルを伸ばすための良い手段の把握に限界がある」も同じような課題です。 1 つの目的を達成する時に情報のインプットは多いに越した事はありません。

弊社の 360 度レビューでは、1 人の個人的成長に全メンバーで知恵を出していきます。成長のために確からしい打ち手を各自が打てるような制度として設計 をしています。 全員が全員のメンターでありコーチとなり、個人の成長を助けられるようなフィードバックを与えられるようにしています。

「チームの成長」に何故 360 度レビュー?

初期スタートアップでは十分なリソースが存在しません。また、前述したような個人の成長を真剣に追い求めても、ハード・ソフトスキル共に完璧な人間になれる人などこの世には存在しません。なのでチームとして成長をしていくことも事業成長には欠かせません。

「チームとしての成長」も「360 度レビュー」で概ね解決できる と感じた 事も制度導入の一因です。「チームの力」と言っても色々とあると思いますが、 360 度レビュー導入の狙いは「相互理解」を対象にしています。

強いチームの条件の 1 つに「強みを高め合い・弱みを補完し合う」というのがあるんじゃないかなと考えています。人間みな得意なこと・苦手な事があるので、全員の強みを活かしてチームが動けている ならばそんなに強いチームは無いからです。そしてその動きには相互理解が必須です。

とはいえチームを作る時に、補完し合うメンバーを集める事は現実的ではありません。なぜならば 「強み・弱み」は相対的 なものだからです。なので チームで相互理解を深める事によって、お互いの強み弱みを補完しあうこと が皆の強みが活かせるチームを構築には必要と考えました。

相互理解を深めてお互いの強み弱みを理解していることで、タスクが落ちることや要件・実装の抜け漏れにチームとして気づきやすくなります。製品の QCD を高める事に確実に寄与する重要な「相互理解」を深めるためのきっかけ としても 360 度レビューを活用しています。

やってみて

今の所運用していて、狙い通りの状況は現状だと作れています。良質なフィードバックと相互理解を小規模のチームで深めるには十分な機会だなと感じています。

ROI で言っても 2 ヶ月に 1 度、それぞれ 0.5~1 日程度の時間を投資して実現ができています。求める結果を得るにはすごくコスパの良い制度なのではないかと感じています。おすすめです。

細かくて汎用性の低い話なので、以下有料にて公開させていただきます 🙏 

360 度レビューを記載しているメンバーはフルコミの 4 人です。2 ヶ月に 1 度、それぞれが「自分・その他フルコミメンバー」に対して、下記の項目をフィードバックします。

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お酒と映画と読書が大好きで夜も眠れません。たくさん働きます。 プロダクトマネージャー ← 受託開発会社代表(コーディング/セールス/PM)。 fintech / プロダクト / 映画の呟きが多め。 ストーリーあるものが好き。