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【おでかけ日記】だるま寺のお告げ

 6月の中ごろ、結構雨が降るときいたもんだから普段は持たない長傘を持って出かけたのだけど、空を見上げると今日は雨は降るまいといった感じの空をしていた。右腕にぶら下げた傘を持て余しながらも、天気がいいことは気持ちがいいものだと思った。


大阪の箕面にだるまがいっぱいの勝運のお寺として知られる「勝尾寺」がある。
千里中央駅からバスで30分ほどゆられながら山道をのぼったところに位置する。山門を潜り抜けると橋が現れ、ミストのような霧を浴び、静かな爽快感を覚え浄化されたような気分になる。

橋を渡りながら右手斜め前に見えるのは、弁天堂といって、弁財天様が祀られており、学問や芸能、音楽の才能を開花させる神さまとして信仰されているそうだ。
橋を渡りきると、いたるところにいる小さなダルマたちが出迎えてくれた。
まるでそこでひっそりと生息しているかのように、溶け込んでいた。



石畳の両端に灯篭が立ち並び、さらに長い階段が続く。
階段をあがると一気に広大な景色が広がり、大日如来が祀られている多宝塔も見える。
その少し手前に大小様々なダルマが重なっており、強烈なパワーを感じた。


勝ちダルマが奉納されている
なんとも大きい!

ここに奉納されているダルマは願い事成就の見守りの役目を終えたようだ。
まずダルマの底や背中に願い事を書き左目に目を入れ、1年後に願い事が成就したら右目に目を入れて奉納する。ただし願い事が成就しなければ右目には目を入れないそうだ。そうであればここのダルマが勝ちダルマといわれる所以に大変納得する。
ただこの勝ちダルマは、ただ願いを叶えてくれるものではなく、「人生の目的、そして一年間の目標を果たすため、努力を惜しまない」その決心を誓い、自身と向き合うためのお守りみたいなものだという。

せっかく勝運の神様が宿っているのならそのパワーをいただきたいと思い、ダルマをお求めとまではいかないが、ダルマみくじをやってみた。
この六十四卦ダルマみくじは、古代から国の政策や重要事項を決定する場面などで用いられてきた「易」を基盤としており、陰と陽の相反する二つの要素で成り立つ、この大自然の営みを言語化した特殊なみくじ占いだそうだ。

占いたいテーマを思いながら、大きな木の桶の中に入ったたくさんの小さなダルマから1つ選んだ。
ダルマの底に穴が開いていてそこにみくじが折りたたまれている。
そっと取り出して広げてみると、こんなことが書かれていた。

好機は逃すな。人には踏み出すべきときがある。
大きく考え大きく動くことで成果も大きくなる。

まさに今のことだと思った。
ちょうどわたしはライターになりたいと思って次の一手を思い悩んでいた時だった。ライター講座を受講するかどうしようか・・・
ある程度自分の気持ちは固まりつつあったが、もしかするとこれは今踏み出す絶好のタイミングだと神様はわたしに教えてくれているのでは、と思った。

でもこれをわたしの背中を押してくれている!と感じれなかったら通り過ぎてしまっていただろう。
行動するためのきっかけは意外といたるところにあるのかもしれない。
今回はお告げのようなことばをもらえたから、きっかけにしやすかったように思う。
だが別にそれはそんな特別なものでなくてもいいと思う。最近なんか調子いいなとか、急に欲しいものが手に入ったぞ、最近のわたしついてるなとか、そんな些細なことをきっかけにするのも大アリなのだ。
それをキャッチしてきっかけにして行動することができるのなら、きっかけなんてきっとなんでもいい。
そう思い込める柔らかさみたいなものも時には必要なのかもしれない。

勝尾寺を包む空気は、とても清々しい気持ちにさせてくれた。
それは一歩踏み出だす自分に出会えたからかもしれない。


最後に・・・
アジサイも美しかった。


♪おまけ♪
いたるところにいたダルマたちは、このおみくじを引いた後に各々が思い思いの場所に奉納して、階段や灯籠、石垣などに敷き詰めたことによってできた自然ダルマアートだったようだ。
みんな奉納場所になんともセンスがあるな~
わたしはお守りにしたくて連れて帰ってしまいました!

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