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祝!風月堂藤田さん特集

家業イノベーション・アイデアソン2020に家業イノベーターとして参加した風月堂の藤田浩一さん。茨城県北ビジネススクール最終プレゼンで最優秀賞を受賞したということで、近況を伺うべく日立にあるお店まで取材に行きました!

今回は、家業イノベーション・アイデアソン2020で全体ファシリテーションをしていた事務局の小泉との対談形式で取材しました。

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茨城県北ビジネススクール最終プレゼン最優秀賞おめでとうございます!

ありがとうございます。めちゃくちゃ緊張していて、途中から記憶ないんですが笑 賞をもらうなんておこがましいと思っていたので、最優秀賞とった時は本当に驚きました。数日間は実感がなかったですね。

受賞して1週間経ちますが、何か変わりましたか?

「ほっとした」というのが本音です。気が休まる時がなかったので。いろんな方からお祝いの言葉をもらったりメディアに掲載してもらったりして再度実感しています。
もう一歩踏み出せば世界が変わるのにそこをやらない人が茨城には多い印象があります。だから仲良くしていられるのかもしれませんが。そこで私は、もう一歩踏み出せる人を増やしてきたいと思っています。県北地域に面白い人が集まってきたらいいなと。そのためには「まず自分が楽しくやらないと!」と思っています。

ここからはアイデアソンに参加してから現在までの取り組みについて聞いていきたいと思います!

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今アイデアソンを振り返って率直にどう感じていますか?
(藤田さんのアイデアソンでの取り組みはこちらをチェック!)

最初は何を考えたらいいのかすらわかりませんでしたが、参加してみて自分の考えを整理することができました。いろんなご縁や情報、アイデアをもらうことができ、万羊羹が生まれるひとつのきっかけにもなりました。

万羊羹誕生のきっかけってなんだったんですか?

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飯沼栗という本当に美味しい栗があるのを昨年教えてもらい、どうしてもこの栗を使った商品を出したいと思っていました。栗の単価が高いこともあって高価格帯での販売が必須になると考えていましたが、この味を皆さんに味わって欲しいと思い商品化することを決めました。風月堂では「立地的に不利なところにあるからこそ、味にはこだわる」という想いを先代から大事にしていて。美味しくなかったら意味がないと思っています。
そこからさらに動き出したのは、アイデアソンを通じてチャレンジすることになったグッドデザイン賞の二次審査でした。隣のブースの人に声をかけられて、そのご縁でその方にプロデュースしてもらえることに。そこから2ヶ月という短い期間でプロダクトが完成しました!
万羊羹の名前は「万葉集」「一万円」「栗を万(よろず)に使っている」をかけ合わせて決めました。日本最古の歌集である万葉集にも詠まれているように、茨城県は奈良時代から栗の産地であることを伝えたいという想いを込めて名付けました。

万羊羹のクラウドファンディング大成功でしたね!

最初は10日でサクセス出来るのか?といろいろな方から心配していただきました。そんな中でもチャレンジすることに意味があると考え、サクセスすることよりもチャレンジすることを選びました。結果2時間半でサクセス。最終的には140万円と目標を471%達成することができ、自分の想像を大きく超える結果になりました。
正直サクセスするところまでは全く考えていなかったので、とても驚いていますし、感謝しかありません!

最終プレゼンで最優秀賞を受賞した茨城県北ビジネススクールについて聞かせてください!

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応募したきっかけはなんでしたか?

アイデアソンに参加していた方からのお誘いがきっかけでした。ビジネスにについて学べるのであればぜひ!と思い応募しました。

参加してみていかがでしたか?

正直めっちゃしんどかったです。アイデアソンで想いを再認識して挑みましたが「藤田さんの本当にやりたいことはなんですか?」という問いにとても苦しめられ、自己内省をし続けた1ヶ月半でした。
そこで私は幼い頃成田で天津甘栗を食べた時に笑顔が連鎖し溢れていたことを思い出して「笑顔の連鎖を作りたい。人を幸せにする仕事をしたいんだ。」と気付きました。和菓子屋は手段でしかないけど、風月堂に関わってくれる人みんなが笑顔になれるように、お客さん、従業員、取引先、生産者を大事にしていきたいと思っています。

これから藤田さんがやりたいと思っていることはなんですか?

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ギャップをうまく使っていきたいです。歴史ある和菓子屋さんという枠から飛び出すべく、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。具体的には、ノンアルコールカクテル、ワインと合わせた和菓子のコースや和を体験できるテーマパーク型のホテルをつくりたいと思っています!
10年以内にはこれらを実現し海外に向けても発信していくために、5年後には海外にいくのが当たり前にしていきたいです。そして「和菓子だからこそ海外に行く」という認識を作り、それを日立から発信したいと思っています。

最後に…
藤田さんが思い描くビジョンを教えてください!

本当にやりたいことをやる。ビジネスとして成立できればぶっ飛んでいてもいいと思っています。和菓子業界の旗振り役になって、若者に向けてその姿を見せていきたいです!
1個でもかけちがっていたら今の自分はいないと思っています。そもそもアイデアソン出てなかったらこうなっていなかったと思うので、参加してよかったです!!

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藤田さんのように、アイデアソンに参加した家業イノベーターの方々の活躍を今後もみんなで追い続けていきます!アイデアソンへの参加が新たな一歩を踏み出すひとつのきっかけになればいいなと思っています。2020年家業イノベーターとして参加した方が2021年参加者として参加したり、参加者との出会いが新たな取り組みのきっかけになったり、アイデアソンでの出会いから新たな取り組みがどんどん生まれていくことを願っています。

今後もみんなで応援し合い共に前進していけたらと思います。来年もよろしくお願いいたします!

中井 遥

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