【レポート第二弾】いばらき家業イノベーションサミット2022開催!
7/2(土)にNN Shibuya Crossroadsにて『いばらき家業イノベーションサミット2022』を開催しました!『家業イノベーション・アイデアソン』シーズン1〜3の家業イノベーターが集結し、トークセッションと今シーズンの家業イノベーターからのプレゼンテーションを実施。茨城県を飛び出し初の東京での開催で、現地もオンラインも多くの方々にご参加いただき、会場では活発なネットワーキングが行われました。
さて、今回はそんな『いばらき家業イノベーションサミット2022』の「家業イノベーター2021プレゼン」とネットワーキング会場の様子を紹介いたします!
【家業イノベーター2021プレゼン】
最後のセッションでは、家業イノベーション・アイデアソン2021に参加してくださった3名の家業イノベーターの方々にご登壇いただき、これまでアイデア出しを経てアクションしてきた成果とこの取り組みから生まれたこれからのビジョンについてプレゼンしていただきました!
【株式会社菊池精機 菊池 正宏さん】
菊池さんは、日立が大好きで地元愛が強く「着想」を強みとしてアイデア出しを行ってきました。人生の目的として「機械加工の地位向上」と「ものづくりのまち日立の再生」を掲げ、活動されています。 菊池精機は、工作機械を使って精密に金属を削ることをコア事業とし、アイデアソンで異業種の方々とお話しする中で、広範囲の設備力が会社の強みであると気づいたとか!菊池精機で作られた製品は、世界中の変電所の最も重要な部分や航空機用ジェットエンジンに使用されたり、民間航空機の機体の製造工程や人工衛星の組み立て工程などで使用されたりしています。
*菊池さんへのインタビュー記事はこちらからご覧いただけます!
「人脈づくり」「自分自身の成長するきっかけ」「イノベーションを体感」の3つを得るために、家業イノベーターとして家業イノベーション・アイデアソンに参加されたとのこと。
廃校利用をテーマにアイデア出しをスタートし「ドローンの教習所として活用する」「玄人向け高性能ドローンの羽根の製造し "プロペラのキクチ" を目指す」などのアイデアをもとに取り組んだ結果、金属の削り出しに注力することに。付加価値の高い宇宙分野である人工衛星事業へ進出することに決め、廃校は売却するという決断をされました。
菊池さんはこれからのビジョンとして、2026年に茨城県中小企業初の6U人工衛星「kenhoku1号(仮名)」を打ち上げる目標を設定し、最終的には、超小型人工衛星用の構体メーカーになることを目標に、金属の削り出しに注力していくそうです!
さらに、このビジョンの達成を通じて、地元である日立に活気をつけたいと菊池さんは話します。日立に宇宙産業関係者を呼び込むことができれば、世界の人々でにぎわうまちになり、日立が住みたいまちになることを目指しているそうです。
【株式会社オスク 大野 剛さん】
大野さんは、趣味である麺活や渓谷歩きの様子をSNSで発信したり、オスクがスポンサーとして携わっている地元のサッカーチーム 水戸ホーリーホックの試合を現地で観戦し応援したりされているそうです。
株式会社オスクは、元々インテリア資材の卸売をしていましたが、地域の内装屋さんがどんどん減少していく中で、自社で職人さんを雇い工事の専門業者としての事業が今ではメインの事業となっています。そのほかにも、工事の元請けやデジタルプリントのメーカー、ECサイトでの販売も行っているそうです。これらを一言で言って「内装屋」として活動していらっしゃいます。
*大野さんへのインタビュー記事はこちらからご覧いただけます!
アイデアソンに参加するにあたって『人財採用』が大きなテーマだった大野さん。まずは内装業について知ってもらうために、紹介動画の作成や水戸ホーリーホックとの取り組みの強化、"壁貸してくださいプロジェクト" の実施などに取り組んでこられました。
株式会社オスクでは、水戸ホーリーホックとのコラボ商品を販売したり、デジタルプリント壁紙を通じてアートとコラボしたり、中学校の起業体験学習の延長として壁紙張り企業体験学習を実施したり、さまざまな方々とコラボレーションして、オスクを知ってもらう活動を行っています。
これらに取り組んだ結果、30〜40名の方と面接を行い、採用人数は増えたそうです!しかし、採用した人財がなかなか定着しないという新たな課題も浮き彫りになってるとか。「より発信を強化することで、ミスマッチも減ってくるのではないか」と大野さんは考え、発信のさらなる強化に取り組まれています。
今後のビジョンとして、人財採用から定着まで視野に入れて人財育成を行うことと、まだ作成できていなかった紹介動画を使ってBtoCに向けた情報発信を行い、最終的には拠点となる店舗を創りたいと話してくださりました。
【アーストラベル水戸株式会社 尾崎 精彦さん】
尾崎さんは、2021年新型コロナウイルス感染拡大真っ只中に、旅行業として大打撃を受けたところから代表としての取り組みが始まったそうです。そんな中でも新しい社員さんが2名もジョインし、サミットの会場にも応援に駆けつけてくださっていました!
新型コロナウイルスが転機となり、選択と集中をしなければならなくなった尾崎さん。そこで学校の教育旅行に集中した結果、学校関係のお客様が拡大し、前年比250%まで引き上げることができたとか…!
多くの旅行会社さんが茨城県から外に人を出す取り組みをしている中で、アーストラベル水戸は「いばらき」を拠点に活動することを決めたとのこと。首都圏や全国、海外から茨城県に来てもらうことを目的に活動されています。
*尾崎さんへのインタビュー記事はこちらからご覧いただけます!
アーストラベル水戸は今「いばらきをベースにした利益率の高い自社商品開発」に力を入れ、茨城の児童や学生が茨城を学び体験するマイクロツーリズムや首都圏から茨城に来てもらう教育旅行のプログラムを作っています。1週間のうち3日も日帰りで首都圏から茨城県にきてくれる事例も生まれました!
「アーストラベル水戸は、旅行代理店ではなく、旅を通じていばらきの社会インフラを支える会社を目指して、これからも活動していきます!」
それぞれプレゼンの最後には、参加者の方々からの質問に答えていただきました。プレゼンの内容に関する質問や新しくチャレンジする取り組みに対する質問、これまでの取り組みを踏まえたコメントが飛び交いました!
【会場には多くの展示品が!】
今回、家業イノベーション・アイデアソンに携わる方々の製品を会場にて展示していただき、参加者の方々に自由に見て体験していただきました!
また、ネットワーキングの時間には、常陸風月堂の「万羊羹 笠間」と高橋食品の「おからクッキー」「おからケーキ」をつまみながら交流を楽しみました!
サミットには、これまでアイデアソンに参加してくださった方も、今回初めて参加してくださった方もいらっしゃり、多くの新たな出会いが生まれました。
これまで参加してくださった家業イノベーターの方々を応援し続けるべく、slackというコミュニティツールを使ってコミュニケーションをとり続けています。少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひシーズン4『家業イノベーション・アイデアソン2022』にご参加いただければと思います!
【シーズン4の家業イノベーターを募集中!】
いよいよ8月から『家業イノベーション・アイデアソン2022』が始動します…!そこで、家業イノベーション・アイデアソン2022に参加される家業イノベーターを募集しています!!
家業イノベーターとは "自分らしく家業に携わりながら、事業成長に取り組んでいる人" のことです。参加者のみなさんとともに家業をアップデートしたい方!応募は7/31(日) 23:59までです。ぜひご応募ください!!