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冬の過ごし方


東洋医学では

冬の3ケ月を「閉蔵」といいます
万物が静かに沈み消極的になる時期です
春夏に消耗したものを回復する季節ですから
寒さから身を守り静かに過ごすことが必要です
この時期に夏と同じように汗をかきすぎたりして
「陽気」を外に発散し続けると
寒さに熱を奪われて、生命力をどんどん消耗していきます
そこで、身体はこれを避けるために
「気」の流れをできるだけ内側に引きとどめようとします
こうして「寒を防ぐこと」や「消耗した生命力を回復して
各機能を修復すること」で、翌春からの活動力の基礎を作ります

また、東洋医学では
人間の体は「気(き)」
「血(けつ)」
「水(すい)」
の3つの要素で構成されていると考えます

「気」:生命活動を営むエネルギー
血や水を動かし、自律神経系・内分泌系に関わる

「血」:体内にある赤い液体のこと
いわゆる血液に当たる。全身に酸素や栄養を運んだり
ホルモンバランスを調整する

「水」:リンパ液や汗、尿、鼻水など
血液以外の体液。免疫力に関係

そして、これら気・血・水の3つが満たされて
体内を過不足なく、スムーズに循環している状態を
“健康”と捉えます


車に例えると、血はガソリン
水は機械の熱を冷ますラジエーターの水
気は一番重要な運転手
つまり、どれかひとつでも不足したり滞ったりすると
不調や病気の原因になります

気を養う方法

気を養うためには過労や冷えることを避け
十分な睡眠など休息を取る
消化のよいものを腹八分目摂る
気を補う作用のある穀物や鶏肉
キノコ類を食べるのも◎
処方される主な漢方薬としては
補中益気湯(ほちゅうえききとう)や
六君子湯(りっくんしとう)などがあります

冬の養生法のまとめ

  1. 温性食品を食べる からだを温めてくれる

  2. 温性の食品を積極的に摂りましょう

  3. 調理(ゆでる、焼く、 煮るなど)によって食性が変わる

  4. 決まった時間に三度の食事で胃腸をいたわる

  5. まとめて動くより毎日こまめに動く

  6. 入浴はぬるめの長湯または足湯

  7. 冷えるところをこまめにマッサージ

  8. 夜は早く寝て

今回は、
東洋医学から寒い冬の過ごし方を紹介しました
冬が苦手な方におススメです


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