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おすすめ素材の「モールテックス」とは?特徴やメリット・デメリット、メンテナンスまでご紹介!

KAGU TO IE SHOP のオリジナル商品、テーブル用の天板に使われている素材「モールテックス」
そんなオススメ素材について、ご紹介していきたいと思います!

実はこれまでにも「かぐといえ」の物件でもたびたび登場し、何度かご紹介しています。
いまリノベで人気の「モールテックス」って何?
全身モールテックスで便利なあいつ。
これが「モールテックス」です。

人気の理由はその特徴にあります!

モールテックス[MORTEX]とは、ベルギーのBEAL International社が開発した天然石灰が主原料の鉱物性左官塗材のこと。
その最大の特徴は、特殊な樹脂と混ぜることで得られる様々なメリット
たわみや曲げに対する強度や表面の耐衝撃性、高い耐久性・防水性・接着性などが挙げられます。
これらのメリットにより様々な場所に施工が可能となり、年々注目度が増し、人気が高まってきました!

KAGU TO IE SHOP ではこんな商品を展開していきます!

この度オープンした「KAGU TO IE SHOP」では、表面強度と高い防水性を活かしたテーブル用の天板を販売しています!
商品の画像はあくまでも雰囲気をお伝えするもので、実際には1点ごとに職人が製作するため同じ表情のものは2つと存在しません。お届けまでに、どんな鏝(こて)ムラや色の濃淡なんだろう…とワクワク楽しんでお待ち頂けたら嬉しいです。

現在はダイニングテーブル用の天板のみの販売ですが、今後モールテックスを施工した商品を拡充していく予定ですのでご期待ください!
壁付けの棚板や、鉢カバー、ゆくゆくは洗面台なんかも…?
SNSでのアイデア募集も行ってみたいなぁと画策中です!

デメリットはないの?

モールテックスのメリットとそれを活かした商品をご紹介しましたが、やっぱり気になるのがデメリットですよね。こちらは大きく分けて3点お伝えいたします!
まず1点目は施工についてです。
完成までに複数の工程やそれぞれ決められた乾燥時間、厳密な材料の配合などが求められる点、また講習を受講した職人が施工実績を積むことで、思い通りのデザインや仕上げが可能になるという点が、モールテックス施工のハードルの1つになります。
次に費用が割高になるのが2点目です。
素材提供がBEAL社のみで輸入材料であることから他の左官材料に比べると価格が高めであることと、施工期間・熟練の職人が必要な点が理由に挙げられます。
3点目はメンテナスの必要性についてです。
モールテックスは高い耐久性・防水性を誇りますが、自然素材のため日々のお手入れと定期的なメンテナンスをおススメしています。特に表面の保護剤には日常のさまざまな汚れが付着しますので、劣化を少なく長くご使用いただくためとお考え頂けたらと思います!

デメリットこそ大切な検討材料…と長くなってしまいました。
1点目の施工と2点目の費用については主に建築施工やリノベーションでの検討時にモルタルやタイルなど他の左官仕上げ材と比較した際、デメリットとして挙げられる傾向があります。それでも、施工箇所の柔軟性や機能性のメリットがデメリット上回ることの方が多い印象です。
KAGU TO IE SHOP で販売する商品はもちろんすべて価格に含まれていますし、できるだけお手頃にモールテックスを生活に取り入れて頂けるような価格帯でご提供できるよう努めておりますので、是非ご検討ください!

かぐといえの物件でも施工実績が豊富!

キッチンを囲む腰壁に。曲線にも対応する高い接着性
一体になったダイニングカウンターとキッチンに

特殊な素材とはいえ、施工は鏝(こて)で塗る左官と共通する部分の多いモールテックス。KAGU TO IE SHOP の商品は、「かぐといえ」の物件や運営母体の「wacstyle株式会社」での施工を行ってきた職人たちが心を込めて1点1点製作しています!
特に「かぐといえ」では、ほぼすべての物件で施工してきた愛用っぷりですので施工実績として安心材料となれば幸いです。

玄関から続く土間スペースに

ざっくりと施工方法をお伝え!

ここで複雑かつ施工期間が必要という施工方法を、ざっくりですがご紹介したいと思います。施工場所や下地によって異なりますが、KAGU TO IE SHOP のモールテックス天板を例にしています!

・芯材となる合板に専用のプライマーを塗布し、乾燥させる(8時間以上)
・混和液/顔料/主材といった材料を計量し決まった手順で撹拌する
・層厚が1mmになるように芯材へ複数回塗り付け、層に応じた時間乾燥
・仕上げのフレスコ塗りを行い、乾燥させる(48時間以上)
・研磨(ここで表情が出てきます)
・白華の原因となるミネラル分を取り除くため、数回水洗いします
・保護剤の塗布

実は、撹拌した材料はどんどん乾燥し固くなっていくので、一度にたくさん作ることができません。塗り付けのスピードも必要になってきます!

工程の順序も、使用する材料を混ぜるのも乾燥時間も、決められた手順を守る必要があるので、施工の複雑さや施工期間がデメリットになりうるという裏付けになったのではないでしょうか?
とはいえ、KAGU TO IE SHOP の商品はこれらの工程やモールテックスの性質を熟知した職人が製作していますのでご心配は無用です!

メンテナンスの方法は?

最後に、長くキレイにお使い頂くためのお手入れ・メンテナンスについて!
まず前提としてKAGU TO IE SHOP のモールテックス商品はすべて表面に汚れ防止のために保護剤が塗布されています。この保護剤のタイプによって、メンテナンス方法が少し異なるので、タイプに合った方法をご確認ください。
造膜タイプ(ビピュールサタン・ビピュールサタン)>
その名のとおり、膜を造って保護するものです。
基本的にメンテナンスはほぼ不要とされていますが、日常的なお手入れは薄めた中性洗剤でスポンジや布巾で拭き掃除を推奨しています。
また、洗浄にはBEAL社が公式に推奨する「フィニッシュSA」が最適です。
浸透タイプ(レペルオイル)>
オイルを浸透させることで保護するタイプ。
こちらは酸性成分や油、長時間の水分などでシミになってしまうため定期的なメンテナンスを推奨しています。
日常的なお手入れ方法は「フィニッシュSA」を1リットル程度のぬるま湯に小さじ1~2杯を加え、よく溶かしスポンジや布巾で拭き掃除します。
また1シーズン~半年に1回程度の頻度で「BEAL WAX」をウエスなどで塗布する定期的なメンテナンスを推奨します。保護膜に滋養を与え、防水性を高めます。

KAGU TO IE SHOP のモールテックス商品は保護剤をお客様が選択できるようになっておりますので、メンテナンスのことも視野に入れてお選びください。

また、上記メンテナンス用の保護剤は現在販売しておりませんが、今後予定しておりますのでもう少々お待ちください!

まとめ

かぐといえ」だけでなく、新たな「KAGU TO IE SHOP 」でも取り扱うことになった素材のモールテックス
分かりやすいご説明を心掛けたつもりですが、いかがでしたでしょうか?
必要に応じて内容の修正や画像の追加などを行い、モールテックスの魅力をお伝えできるよう努めてまいります!

また、KAGU TO IE SHOP ではモールテックス商品のオーダーも可能ですので
お気軽にご相談くださいませ。

無機質ながらやさしい風合いと、防水性、耐久性などの機能をあわせもち、一味違いを生み出すモールテックスのご紹介でした!


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