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神は細部に宿る。住まいの建具をとことんこだわってみたら


これまで寝室やキッチン、トイレとリノベーションの事例をご紹介してきた西尾邸シリーズ。第4弾は、「建具」です。

建具とは、開口部に用いられる窓やドアなどの仕切りのこと。建具にこだわりありな西尾邸にてお送りします。

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まず最初は、こちらのくの字にガラスが入っているリビングドア。リビングの壁や天井に合わせて、フィンランドベニヤでつくりました。

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普通のリビングドアではつまらないなあと思っていたのと、愛犬ポッツが廊下からリビングを覗けるようにしたい!と言うことで、このデザインに落ち着きました。

取手はガラスに仕込む事でスッキリ。そしてどこか不思議なリビングドアにしています。

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次に実験してみた建具はこちらの扉。

素地のカラーMDFの質感や表情が気に入っていたので、こんな建具を作ってみました。MDFの小口の仕上げ方に悩みましたが、フィンランドベニヤを小口に使うことでインテリアの統一感を演出。

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実験してみたのは、紙であるMDFの耐久性です。欠点としては、多少傷つきやすいことと、水気や汚れなどを吸ってしまうので使用感は出てきてしまうなというところ。

そしてベニヤの建具に比べると湿気などの状況を受けやすく、反りはかなり出てしまいます。しばらく換気してほかっておけば反りは戻るのですが、理解ある方じゃないと一般的には使えないなあという印象でした。

けれども!それと同じくらいこの表情の質感はとても良く、気に入ってます。

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最後はこの隠し扉です。天井からの流れで、フィンランドベニヤを壁面に貼っています。
この裏は階段と階段下収納に。そこへつながる扉を、出来るだけ目立たせず作ってみよう!と意気込み……

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こうなりました!

壁と建具の目を繋げることや、そもそもの収まりに苦労しましたが・・・

隠し蝶番や隠しクローザーを使ったりして、見た目はまずまずイメージ通りに行けました!

欠点としては、施工が大変・・・。そして隠しクローザーが思ったよりも開閉時に力が必要で、この取手では女性や子供は諦めてしまうレベル。しかし、ここで取手をつけたら台無し・・・と言うことで、ロープをつけるという苦肉の策で今は平常運転しております。

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いかがでしょうか?家の扉や窓を、お気に入りのデザインにするだけでも、雰囲気がガラッと変わりますよね。せっかくリノベするなら、建具にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

以上、かぐといえでした!


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