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いきなりDubaiへUターンさせられたホントの話

海外旅行からバンコクに戻ってスワンナプーム空港で入国審査待ちをしている時に日本にいる知人からLINE。
『しばらく携帯が繋がらなかったけど何処か行ってたの?ちょっとお願いがあって電話したんだけどね……』

Dubai出張

海外旅行からバンコクに戻ってスワンナプーム空港のイミグレーションに並んでいる時、「急な話で申し訳ないんだけど、あすからドバイへ行ける?」なんて冗談のような電話を貰ったホントの話。
タイで仕事しているのだからカンボジアやシンガポールって言うなら分からんでもありませんが、なんで中東なんですか?

しかも、私、たったいま二十数年ぶりの中東から戻って来たばかりでして……しかもドバイからなんです。

仕事関係には内緒だったから私が海外へ旅行していた事、ましてやドバイに行っていたことなんて誰にも教えていません。スパイでもいるんじゃないかと焦りました。

なんとか逃げられないかと抵抗しましたが撃沈され、翌日からのドバイ出張が決まりました。まだタイに再入国もしていないのに…
しかもですよ、翌日のエミレーツ航空が高過ぎて手を出せる値段ではなく、デリー経由&半分LCCしか選択肢がない始末。
でもって、現地のホテルでエージェントが待っているからホテルも自分で予約してねって上に旅費は立替みたい。普通の仕事人なら絶対にお断りする案件。

電話の主には世話になった事があるのでお引受けさせて頂きました。この、何とかなるだろうっていう能天気なところが私の持ち前でもあり失敗の素でもある。実際、この時の旅費は精算されないまま本日に至っております。

バンコク~デリー~ドバイ

翌日の夜、洗ったばかりの洗濯物をスーツケースに詰め直してスワンナプーム空港へ向かいます。
深夜のTG便でデリー空港に行き、明け方のFlydubaiに乗り継ぐのですが、カオスなデリー空港でちゃんと乗り継ぎできるのか不安てんこ盛り。

エミレーツが高かったから混んでいるんだろうなと予想はしておりましたが、デリー行きTG331便の搭乗ゲート前には溢れんばかりのインド人。乗る前からカオスです。
せめて隣が小柄な人でありますようにとの願いも空しく、デリーまで肩身を狭くしてひたすら寝ることに集中したのでした。

ところで、私は元々が語学が超苦手なのですが、インド人の話す巻き舌の英語は特に聞き取れない。早口で喋られると英語なのかヒンドゥー語なのかもわからなくなるくらいの外国語オンチです。

余談だけど、デリー空港のトイレ入口って美男美女の写真ばかりだよね。

乗り継ぎカウンターへなんとか辿り着いたら、なぜかお客もいなけりゃ職員もいない。きっと1時間前とかにならないとオープンしないインドあるあるなんだろうって信じて、とりあえずカウンターの前にある椅子に横になって仮眠しました。

なにかの音で目が覚めると、職員がやってきて乗り継ぎのための保安検査を始めているのが見えた。デリー空港ってのは保安検査が複数回あるのですけど、それは乗り継ぎでも同じでした。

FluduabiはLCCなのでお金をチョイ足しして広い座席にしてあったのが良かった。搭乗したらすぐに爆睡モードに入り、ドバイ空港に到着した時には体調バッチリでした。

イミグレーションでは審査官に「もう戻って来たのか?まさか仕事じゃないだろうな?」と言われて少し焦ったのですが、「また来るのなら次からはあっちの自動ゲートの方が早いぞ」と言われ、パスポートの裏を見るとこんなシールが貼られていました。

タクシーに乗って指定されたホテルへ行き、お昼前にエージェントとロビーで待合せて今回のお仕事の内容をお聞きしたら、こりゃ可能性は低いなと瞬間で判断できる内容。
さほど盛り上がっていなかった私のモチベーションは低空飛行から地面に突き刺さりました。
こんなところに長居するくらいなら、帰りにインドに寄って仕事仲間と打合せでもしようと思ったドバイUターン事件でした。

あとの祭り( ;∀;)

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