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Road to Rei Seimiya

まず、結論から先に述べよう

私は、乃木坂46の清宮レイという人物にこの上なくハマっている 
ようするに推しメンということだ


この推しメンという概念自体は、アイドルファンの中でライト層から重度のオタクまで幅広く適用される概念であり、あまり活動を追っていないテレビ番組のみの情報で推しメンを決める者や握手会のために何十枚とCDを購入し、推しメンのみのレーンにならぶ者まで様々であるが、自分にはその気持ちをまったくと言っていいほど理解ができなかった そう、この清宮レイという存在を認識するまで...


この清宮レイにたどり着くまでの道のりをRoad to Rei Seimiyaと題して語っていく 


この道のりを辿ると、この自分がいかにこの推しメンという概念が清宮レイに対して特別適用されたのかがわかる おそらくこれから二度と現れることはないだろう


2017年  アイドルへの偏見と欅坂との出会い


まず最初は、そもそもアイドルというものにたどり着くまでが長かった
時は約3年前の2017年、高校3年の夏あたりから友人が異常なほどに欅坂の長濱ねるにハマりだし、ちょうど写真集が出たころで熱意が尋常でなかった それを横目で見て流していたが、2018.3.7に欅坂46は6th singleの「ガラスを割れ」を発売 そして下の写真のtypeDのジャケ写をタワーレコードで発見し、このジャケ写に一目惚れしジャケ写買いを人生ではじめてした

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表題曲のガラスを割れはRockというかゴリゴリの露骨なJ-Rockを全面に出し過ぎてむしろパロディ的なサウンドにしか聞こえず、ましてやJ-Rockのサウンドに全く耳の合わず、80's歌謡曲やcitypopsを聴くことで耳が快感を感じる自分にとっては非常に聴きづらい曲であり最近は全く聴いていないが、当時はアイドルというものに抱く固定概念、偏見が自分の崩れた瞬間であり面白がって聴いていた


しかし、それ以上に現代のアイドルは音楽でファンを獲得するのではなく(特に秋元康系列)、容姿や振る舞い、バラエティー能力、そして不器用ながらも頑張る姿などそういう部分を重視してファンダムを形成していくものだが、自分にはまだその時点でその輪の中に入るまでの気持ちが形成されることはなかった


そのまま自然に興味は薄れて2018年の夏になる


2018年 欅坂本格アクセス開始


ここで、また一つ転機が訪れた この夏に欅坂46の冠番組「欅って書けない?」にアクセスし始めた 関東圏限定放送なのでアクセス方法はお察しの通り... この番組は友人には勧められていたものの、受動的な気持ちではアクセスする気力になれず、放置していたが能動的になんとなくで見始め、始めはメンバーが誰が誰だか全く分からない状況だが見続ける間に徐々に顔の認識をできるようになり、最終的にはメンバー全員の顔と名前が一致するところまできた


(現在は欅坂46は改名し、「欅って書けない?」のリニューアル番組として「そこ曲がったら櫻坂?」が放送されている)


なんとなくで観てはいたが、これが意外と面白いもので気づけばかなりの数を視聴した ここで個人的に気になるメンバーというのも徐々に認識するようになった それが尾関梨香というメンバーだった 彼女のバラエティー能力に惹かれ、自分の中ではグループで一番光る存在であったが、これは推しメンというほどの気持ちの入りようではなかった (推しメンの定義というのは難しいところだが)  これを機に再び欅坂の曲に対する興味も再びでてきた


そして、この頃からアイドルに対しての固定概念はさらに崩れ、自然と受け入れられるものへと自分の中で変化する一方で、アイドルの人物像を追ったり、メンバー自体に陶酔するようになるのかと思いきや、自分の向かった方向は全く別の方向であった それが、グループの曲を聴きこむ方向ばかりに向いていったのだった もちろんメンバーに対しての好感度などは番組などを見るたびに単純接触的に上がっていくのは確かだったが、それと曲に対する深入りは全く別の方向でのことだった 


まず、曲への深入りを始めたきっかけは「ガラスを割れ」typeDに収録された「バスルームトラベル」を聴いた時だった この曲は表題曲「ガラスを割れ」とは正反対のいかにもアイドルソング的で可愛らしさ全開のMVと曲調だ


この曲をたまたま電車に乗りながらウトウトして聴いていると曲調が夢と現実の間のような空間を作り上げ、不思議な感覚に陥った そしてその時聴いていたのは、-off vocal ver-というインストゥルメンタル(以下インスト)の状態の曲だった ようするにボーカルのないカラオケバージョンの曲だ

(参考資料としてガラスを割れのインスト曲を提示する  バスルームトラベルはフィジカルのtypeDにのみ収録)

このインスト曲を聴いたときに気がついてしまった 良いと思った曲はインストの時点で完成してしまっている なんだったらボーカルはいらないとすら思ってしまった 


そしてこのインストバージョンの曲は、CDにしかなく配信もされていない つまりフィジカルの媒体でしか手に入らないので、ここからCDのコレクション化が加速していった アイドルのCDは商業主義なので同じシングル表題でも形態がいくつも分岐しており、秋元康系列は主に通常盤にtypeA~typeDの計5種類が存在し、それらに表題曲とB面曲がそれぞれ存在し、もう一曲が形態別に曲が異なっているので全てのCDを集めなければ、そのシングルのインスト曲は手に入らないということになっている このせいで、現在100枚ほど欅坂と乃木坂のCDを保有している 


しかし、ありがたいことにこれらは案外安く手に入る それはメルカリを利用することで安価に手に入れることができるのだ  通常、アイドルファンのCD購入目的は音源入手ではなく、生写真と握手券を獲得するためだ  この生写真と握手権を除くとアイドルファンにとってはほぼ無価値のCDが残る


このCDは大量に出回っているので中古だとtypeA-typeDセットで1000円以内で大体手に入る  しかも、生写真と握手券が抜き取られただけの状態でほぼ新品である そして自分にはこの生写真と握手券は全く興味がない  別に生で会いたいとも全く思わないし、メンバーの写真にも全く興味がない  興味があるのはインスト音源だけだ


そんなわけで大量のインスト音源を入手し、聴きこむ日々が始まったのだ  しかし、この頃はまだ、欅坂の音源にしか興味がなく乃木坂はまだ未知の世界であった  欅坂のコンセプトはアイドルらしからぬ独特な地位を確立したものであったが、乃木坂はその頃の自分にとってはまだ普通のアイドルであり、興味の対象ではなかった


大量の曲を聴いた結果、中には全くもって好きになれない曲もたくさんあった アイドルの曲は多くが作曲家が一曲ごとに違い、シングルごとにも全く違うので、どうしても好きになれない曲と好きな曲の2極化は免れない  アイドルファンは反射的に楽曲の全面肯定を行うことが多いが、やはりそれはメンバーが歌ったりという映像的補完がなければならないことである
自分には誰が歌うかはほとんど関係なく、自分にとって気に入るサウンドなのかだけだ


そんなわけで2018年からスタートした欅坂46のある種のひねくれたファンを続けた


途中で欅坂46の子グループ的な位置付けだったけやき坂46が改名し、日向坂46となったこの日向坂は非常に冠番組が面白く、バラエティーとしても非常に出来がよいので毎週見て、日向坂と欅坂にはアクセスし続けていた


しかし、2020年の10月まで乃木坂には一切手を出していない状況であった 


2020年 乃木坂へのアクセスを本格化


2020年10月に転機がまた訪れる  当時、ゲームオブスローンズをseason7までAmazonプライムで視聴を終え、season8だけ見放題に適用されていなかったので、huluを契約  huluには大して観るコンテンツがなかったので色々探索しているとnogibingoなどの乃木坂系コンテンツがいくつかあった
乃木坂の曲に対する興味を無理やりにでも作り出したいと思っていたので、まずはメンバーに対する興味を持つことが曲に対する興味に変わっていくというのは欅坂の時にできた手法だったので、それを適用しようと思い見ることにした


流石に全部観る気にはならなかったが、ノギザカスキッツというコント番組がongoingであったのでそれをまずは視聴した  それは乃木坂4期生のみであり、全国地上波の中で一番簡単にアクセスできる乃木坂工事中には出演していないメンバーが多く、初めて見る顔ばかりだった



しかし、そのコント番組はさらば青春の光と共演しており、顔がまったく知らないアイドルたちが芸人とコントをしているというのもなかなか面白く、贔屓目なく普通に楽しめた  season1を見終わる頃にはほとんど顔と名前が一致する状態になり、おおまかな性格や特徴もつかむことができるようになっていた 


その次に、その前身番組となる「乃木坂どこへ?」という番組も視聴にはいることにした  どうやらこの頃からさらば青春の光がMCとなり、番組が制作されていたようだ  なんの文脈も知らずに視聴したため、今の状況を逆説的に知ることになったが、この「乃木坂どこへ?」は4期生たちの初めての本格的なバラエティー番組であった  初々しく頑張る姿には自然と温かい目で見守るような気持ちにさせた  その中でも個人的に一際輝く存在だったのが清宮レイという人物であった  初めての番組というのにも関わらず、カメラの前によく出て、話も自然と運んでいく姿に目を奪われた  始めは、バラエティー番組に積極的に参加する子として、ある種の推しメン的位置付けにはいたが、まさかそこから上の存在へなりえるとは思ってもいなかった  とにかく元気で明るい姿を見ているとこちらまで元気をもらえる  そんな姿をなるべくずっと見ていたいと思うようになった


それからというものの、乃木坂の映像コンテンツの中で清宮レイという存在にしか目が離れなくなっていき、今に至る  現在は、この探究心が続く限りオールアクセスを心掛けていくつもりである  


さてこの約5千字にわたるRoad to Rei Seimiyaを無事に記録できた訳だが、ここに至るまでいくつもの障壁をクリアしなければならなかった

まとめ

第一の壁はアイドル楽曲というものに対しての偏見   
欅坂をまともに見るまで、アイドルオタクのファンダムに加わるのがどうしても拒絶反応を起こしてしまいそうで、また、そういうファンダムに対しての偏見もあった  これが欅坂の曲を聞くことによって打開された


第二の壁はアイドルを一人、一人を人として認識すること
これはバラエティー番組に取り組む姿を見ることで、グループを構成する一人一人を認識することで、どのメンバーが気に入るのかというところまでたどり着くことができた


第三の壁は欅坂から乃木坂へ範囲を拡大すること
欅坂は今までにないような奇抜なコンセプトでビジュアル的な成功を収めた
それにまんまと乗せられた自分だったが、逆に乃木坂に対しては、今までのアイドル象と変わらないと思っていたのでコンセプト的にどうしても興味を持つことができなかった それを皮肉にもゲームオブスローンズという過激なコンテンツに間接的に導かれ清純派アイドルへ導かれたのだった


第四の壁は推しメンの定義に合致する人物を見つけること
ここにたどり着くまで約3年の歳月がかかった  これがいかに特異なことなのかわかっていただけるだろうか  自分にとって推しメンの定義というのはまだ明確に言語化できそうにないので後日考えることにする


次回は、清宮レイの魅力について真剣に深く考察したいと思う





  




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