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「手段の目的化」

「手段の目的化」

 「ハンマーしか持っていないときは、すべての問題が釘のように見える」(アブラハム・マズロー)
   "If all you have is a hammer, everything looks like a nail."

◆「認知的バイアス」

 このアメリカの心理学者マズローの言葉は、マーフィーの法則の中にもあげられており、人間が持つ認知的バイアスや、視野の狭さを示唆しています。

 私たちは、自分が持つ知識や経験、スキルに基づいて物事を判断する傾向があり、それ以外の解決策を見落としがちです。

 特に、苦労して会得した手法ほど、それを使いたくなるものですね。でも、手段に固執すると、大きな目的を見失いがちです。

◆「手段の目的化」

 新しい手法やノウハウを習得した時は、それを使いたくなる衝動に駆られますし、そのことは大切なことです。

 そんな時、そんな自分を俯瞰しながら、その手法を体得することを目的として、意識的に「手段の目的化」を実践することが大切です。

 そして、一旦、新手法を体得してしまうと、今まで持っていた「のこぎり」や「ペンチ」に、「ハンマー」も加わり、より視野を拡げて対処できるようになります。

◆「三人寄れば文殊の知恵」

 さらに視野を拡げて対応するためには、他人の視点も取り入れる、ブレインストーミング等も有効な手段となります。

 まさに「三人寄れば文殊の知恵」ですね。

 認知的バイアスに陥らずに、自身の視野を拡げ、世界を拡げていきたいものです。


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