「超AI時代の生存戦略」 落合陽一
「超AI時代の生存戦略」 落合陽一 大和書房(17/03)
2017年に出版された、落合陽一さんの「超AI時代の生存戦略」を再読しました。
ChatGPTが2022年に大ブレイクし、生成AIに関する話題で世界が溢れかえるようになった現在、その5年前に、この時代の到来を予見された書に、改めて落合さんの洞察力に敬服致しました。
特に、落合さんが提唱される、「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク・アズ・ライフ」へのパラダイムシフトは、まさにこれから直面するであろう課題に対して、新たな視点を提供していると思います。
以下、ポイントを記します。
■目次■
1. 超AI時代の「生き方」
2. 超AI時代の「働き方」
3.超AI時代の「生活習慣」
■ポイント■
◆「スマホ」でデジタル空間にもう一度生まれた
・「楽天的シンギュラリティ」と「テクノフォビア」
「便利な社会」と「自分のコモディティ化への恐怖」
◆「機械親和性の高い人間」vs「人間」 格差の拡大
・「機械を使う側」vs「機械に組み込められる側」
「機械でないことを基準とした人間の定義は、人間によく似た能力を持った機械が現れた時に自壊」
◆「自分なりのAIを育てること」=「自分のキャリア」
=「その人らしさ(MSP)を仕事に込める」
信じるもののプラットフォーム
◆「AGIの微分」→「個人」
「AGI」←「人間の積分」
◆「ワーク・ライフ・バランス」から「ワーク・アズ・ライフ」へ
・「差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける」
・「ストレスレスな環境整備」が重要
◆「人間らしく生きる」の矛盾
・「デカルト」的心身二元論の崩壊
心:ブラックボックス(理解不能=人間性)
思考=主体なら主体性の喪失
身:器械
◆「ローカル」(コミュニティ)←→「グローバル」(インターネット)
・「差分」を分かった上で、ペルソナを切り替える
◆「レッドオーシャン」:競争となれば、AIには勝てない
合理性:AI
「ブルーオーシャン」:淡々とやり続ける(Choice)「趣味性」「ドキドキ感」
非合理性(ムダ):人間らしいもの
◆「継続性」の条件 自分が何で喜ぶのか
・「ギャンブル性」:不確実性、惹かれるなにか
・「コレクション性」:蓄積性、可視化 完成物(アウトプット)
・「心地よさ」:幸福度 五感体感 快
「遊び」のように「とりあえずやってみる」
◆「伝えること」(発信):出口を意識したインプット
・「モチベーション」:何故これを伝えたいのか
・「使った結果」:どのように役立つか
・「抽象化した意味」:社会における意味づけ
◆「フックがついた知識」:Dotsになる
・「忘れること」も重要:抽象化される
想像力の引き出し:特徴量を掴む おぼろげな想像力
受験勉強も大切:井戸掘りプロセスの体験
・「抽象度を上げて結合」Connecting the Dots
◆「ストレスフリー」
・「無為自然」(老荘):主体を手放す、他と比べない
・「身体性」:健康であること
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