ラブ、デス＆ロボットをシーズン3まで全部観たのでお気に入りの紹介をする
ラブ、デス＆ロボットとはなにか？
NetflixオリジナルのSFアンソロジーアニメシリーズである。ロボット、宇宙、異星人、サイバーパンク、謎の神話生物、異常発達した動物、不可思議な現象、歴史改変、軍人、銃、SEX、アート等々わりとなんでもありだが、全体のテイストとしてはSFである。知ってる人にとってはもう説明するまでもない程度には有名だとは思うが、念のため説明した。
全部が全部ではないがR-18Gの区分なのでエログロある。観るなら家で見ることをオススメする。私はタブレットを使って新幹線で見ていたらふいにSEXシーンが挟まったのでスッと視聴を止めた経験がある。
海外の新進気鋭のクリエイター達が作るSFアンソロジーアニメシリーズと聞いた時点で興味を引かれるなら、もうこの記事から引き返して視聴した方がいい。十分に楽しめることは保証しよう。一つ一つの話は10分前後なのでサクサク見れるのも気楽で良い。いくつかはもっと続きを観たくなるものもあった。
一応、こんな感じだよってことで以下にいくつか画像を貼付する。
こんな感じでそれぞれの作品のテイストが全然違う。シーズン1が18エピソード、2が8エピソード、3が9エピソードの合計35エピソードあるので（ひとつだけ続編はあるが）、どれかはお気に入りが見つかるだろう。
というわけで私のお気に入りを紹介してみよう。
シーズン3 死者の声
木星の衛星への探査ミッションのさなかで起きた、不幸な事故。たった一人の生存者が踏み出した危険な歩みは、意識と心を解き放つ旅でもあった。
全部観た中で一番好きだった。舞台設定と映像表現、苦境に立たざるをえなくなった状況の作り方と、現実を曖昧にさせる動機付けと、それらを無駄なく嚙み合わせて転がる話と、考察を残しつつ綺麗にオチをつける展開。15分足らずの作品だがまとまりがとても良くて満足感が高かった。ラブ、デス＆ロボットは独立した作品群なので別にこれだけ見ても問題はない。もし私のこのnoteを見て気になった人がいるならとりあえずこの作品だけでも観て欲しい。
シーズン1 わし座領域のかなた
宇宙船の乗組員が目覚めると、船は異常事態に。光速移動中に航路を外れた船は、一体どこまで来てしまったのか。
惑星ソラリスとかマトリックスとか往年のSF映画味を感じさせてくれるのでなんだかんだ好きな作品だった。言ってしまえばどこかで見たような話ではあるのだがシンプルにトータルの出来が良い。2時間やられたら人によってはシンドイかもしれないがこれも15分足らずなのでスッキリとSFを堪能できる。好き。
シーズン1 ロボット・トリオ
人類が絶滅し、文明が終わりを迎えた世界。3体のロボットは、まるで観光客のように朽ち果てた街を見物して回る。
シーズン1ド頭の作品である。いうてこれが一番キャッチーな作品だ。さきほど紹介したわし座領域のかなたがこのロボット・トリオの次なのだが、二つ合わせてラブ、デス＆ロボットの顔としてワンツーを綺麗に入れるための作品配置だと思う。
背が小さいお調子者、クールな女性ボイスの解説役、疑問の提示や結論を出すまとめ役の3人組の面白さ、それぞれのフォルムの良さ、適度な皮肉とユーモア、考察のしがいを感じさせる建造物やアイテムの数々、完璧だと思う。完結せずに続きが作れそうという点も含めて連作でもっと見たいなーと思うのはこのロボット・トリオが一番だった。最初に紹介した死者の声が作品としては一番好きだったが、正直このロボット・トリオから観始めて視聴を決めるのがベストだと思う。続編求む。
結び
結構好き以上を紹介すると半数以上はあげる羽目になるので特に好きな3つで以上とする。あまりネタバレしたくなかったので軽い紹介にとどめたが、上記の3つは本当にオススメなのでそれだけ観ていただいてもいいし、他にも面白かったなと思う作品は多かったので、ラブ、デス＆ロボット自体がオススメである。全て面白いとまでは言わないが短編なのでサクッと観れる。私はこれが好き、あれが好き、ここが良かったけどここは微妙だったと色んな角度で感想を持ちやすいので、おもしれぇもんが観てぇ！！と観始めるより、この作品はどんな作品なのかな、と気楽に観るのが良いだろう。シーズン4の制作も決定しているらしい。こういうのいつか観ようと思って溜めておくと短編と言えど手を出すのが億劫になってしまうので、気になる人はさっさと観よう。そして気に入った作品があればnoteに感想を書いてコメントにリンク貼っておいてくれ。読みに行くから。
観たいものも読みたいものも尽きないのでサポートいただければとても助かります。