【冒頭はネタバレなし感想】スーパーマリオブラザーズ・ムービーを一般ゲーマーが観ておっ!と思った23のポイント【後半はネタバレあり感想】
こんにちは。
マリメ職人もとい、一般ゲーマーの296と申します。
みなさんは「スーパーマリオブラザーズ・ムービー」をもう観に行きましたか?
私は2023年5月1日に仕事を退勤したあと一人で観てきました。
マリオ大ファン…という訳でもないのですが、一人のゲーマーとしてこれまでマリオの登場するゲームはいくつもやってきました。
前評判の高さや、映像美の良さに加え、単純にゲーム好きとしてゲーム文化の盛り上がりが嬉しくその波に乗ってみようと映画館に足を運んだ次第です。
こちらの記事では短いネタバレなし感想と、これはというポイントごとに記したネタバレあり感想を記していきます。
なんにも情報を入れたくない!という方はこんな記事開かないとは思いますが、今すぐ記事を閉じて立ち去ってくださいね!
ネタバレを避けたいけどどんな感じか知りたいという方は、あと少しだけ読んで頂いてから記事を閉じてください。(いいねは押して欲しいゾ)
既に観ていて他人の感想が知りたい方や、ネタバレなんとも思わないタイプの人は最後までお付き合い頂ければと思います。
では感想を記していきます!
ネタバレなし感想
端的に言うと…めちゃくちゃ面白い最高の映画でした!
私はどちらかというとひねくれた性格をしていて、スポーツで心動かされたこともないし、流行の音楽やドラマ、人気Youtuberなんかになーんとも思わないタイプなので、明るく王道エンタメの空気感のあるマリオ映画にはそこまで大きな期待をしていませんでした。
マリオブラザーズ・ムービーは、そんな私でも王道エンタメっていいな、ゲームっていいな、マリオっていいなと思わせるだけのパワーのある作品です。
ただ、展開は王道も王道でストーリー的な先の予想は余裕で出来てしまうので、全くマリオを知らない初見視聴者は映像美以外特に目を引くポイントはないと思います。
でも、そんなやつ居る???
居ないですよね。つまり誰が観ても楽しいエンタメ作品です。(よほどひねくれていて明るい空気に反吐が出るタイプの人間でも無ければ)
ですが、一応この作品を楽しむために最低限必要な前提知識を簡単にまとめてネタバレ無し感想の締めとさせて頂きます。
では、ここから先はネタバレあり感想となります。
ネタバレを観たくない方はお戻りください。
スーパーマリオブラザーズ・ムービーを一般ゲーマーが観ておっ!と思った23のポイント(ネタバレあり感想)
全体的に書くのではなく、「おっ!」と思ったところをポイントごとに、作中登場順(だいたい)で記していきます。
①上映前のCM
映画館と言えば上映前のクソ長いCMコーナーが付きもので、基本的に上映間近の映画作品や、映画本編に関連した映画の宣伝が行われるのが基本ですよね。
マリオ映画ではなんとSwitchのマリオ作品をまとめたCMが流れました。
内容は今現在テレビなどで放映しているものと同じですが、映画館でたくさんの人と共にSwitchのゲーム映像を観るというのは初めての体験。
②2Dマリオを思わせるカメラワーク
特に序盤に多い描写でしたが、アクション中のマリオを敢えて真横から引きのカメラで映し、2Dマリオを思わせる描写にはテンションがあがりました!
一般的なアクション映画ではなかなか観ることのないカメラワークですが、いつものマリオはこれなので、映画館の大スクリーンで観られるのは妙な感動さえありました。
③ルイージのスマホ着信音
なんだったかわかりましたか?そう、「ゲームキューブの起動音」でしたね。
ルイージが主人公のルイージマンション1作目が発売されたのがGCだったからでしょうか?
気付いた瞬間一人ニヤニヤしてしまいました。
④マリオの家族とキノコパスタ
マリオの家族ってこんなにいっぱい居たんですね…w
総勢10人ちょっとくらい?みんなそっくりの鼻とヒゲと目!
マリオの設定は詳しくないのですが、両親やおじさんおばさんの設定がわかったのは本作が初めてではないでしょうか…?
映画のマリオはキノコ嫌いという設定も面白かったです。
あれだけ露骨に嫌そうなマリオにキノコパスタを用意するとはなかなか歪んだ家庭を思わせます。
⑤マリオ以外の任天堂ファミコンタイトルが複数登場
思った以上にファミコンタイトルの登場が多くて嬉しかったです。
自室で初代パルテナの鏡をプレイするマリオ。「ヤラレチャッタ」
その他ゲーム画面こそ出ないものの、バルーンファイトやパンチアウト!の看板なんかも出てましたね。
それにしても、スマホのある世界なのに実機でパルテナを遊んでるマリオはレトロゲーマニアなのだろうか…
⑥マイナーな敵キャラ
PVやポスターからノコノコやクリボー、カロンあたりのマリオシリーズおなじみの敵キャラが出ることは事前にわかっていましたが、結構マイナーな敵が出てきたところは嬉しいポイントでした。
3Dシリーズのテンテンや、wiiシリーズのイバラムシはまぁまぁマリオをやってる人しか存在を知らないのでは…?w
こいつら以外にも私の知らないところできっと何かが出ていたはず。見どころの多い映画だ。
⑦カロンでのホラー要素
ダークエリアに一人落ちてしまったルイージは一人カロンの大群に襲われます。
こ、KOEEEEEEEEE!!
普通にホラー描写ちゃんとしてて笑っちゃいましたw ルイージマンションを彷彿とさせる描写でしたね。
小さいお子さんは割と本気で怖いシーンだと思うここ。
⑧アンティークショップ
キノコ王国の城下町には様々なお店が並んでいましたが、その中で私が気になったのはアンティークショップ。
ドット絵のアイテムをキノピオたちが買い求めていました。
ドット絵がアンティークということは、この世界は昔すべてがドットで描写されていたのでしょうか…?
⑨「このブロックなんで浮いてるの!?」
キノコ王国に着いたマリオがキノピオに連れられながら放つこのセリフ。
当然の疑問です。そしてキノピオは何も答えない。
ブロックが浮いている。コインも浮いている。キノコやフラワーでパワーアップする。
普通に考えるとおかしい、でもマリオのゲームでは当たり前。
まったく説明がないのに視聴者はなんの不満にも思わない。「マリオ」だからこそ出来るこの力業に思わず笑ってしまいました。
⑩ピーチとの修行とスーパーキノコ
※動画は公式のもの
これはスーパープリンセスピーチ…!
ゴールの時にUSAよろしくの浮遊描写が入るのもいいですね。
ここでパワーアップアイテムと「?ブロック」のチュートリアルが入ります。
ダメージを食らうと強化が解けてしまうのも原作を踏襲していて良かったです。
⑪ヨッシー大移動
コング王国を目指すマリオ、ピーチ、キノピオ一行。
この旅の描写はかなり割愛されていますが、印象的なのはヨッシーたちが大量に大移動しているところ。
そう、スマブラDXのオープニングのように。
このヨッシー大移動はスマブラSPでもヨッシーの最後の切り札に採用されています。
予告などではヨッシーの影も形も観られなかったので、これは嬉しいサプライズな登場でした。
⑫クッパ様のピアノとお歌
クッパ様、ピアノがお上手…!
ピーチへの熱い想いを一人熱唱してくれます。
そのあと業務連絡に来たカメックに「一緒にジャムらないか?」と誘って連弾する流れも微笑ましかったですw
⑬コング王国のカート事情
おサルの国なのに文明レベルが高いぞこの国ッ…!
でもタル大砲やピーナッツガンを思うと割と当たり前か…?
はじめてのカートシーンはBGMも合いまりとっても爽快!
バナナの皮で他のカートをスピンさせるのもコング王国ならとっても自然な成り行きでしたね。スピンさせられらたコングはなんにも悪くなかったけど。
この後のマリオ達が自分のカートをカスタマイズするシーンは思いっきりマリカ8のパーツ選択画面で胸熱でした。
選択中のスロットSEがマリカのアイテムロール中のものなのも嬉しい。
⑭ディディーとディクシーサプライズ登場
スーパードンキーコング2が大好きなので、この2匹のサプライズ登場はとても嬉しかったです。
ディディーがドンキー大好きなのも◎
よく見るとチャンキーコングも多分居た…よね?
⑮マリオVSドンキーコング
スマブラはじまった!
マリオ映画のドンキーはかなりファイター性能高そうで使ってみたかったです。
マリオがスライディングする場面は完全にスマブラのDAでした。
マリオが毒キノコを食べてチビ化するシーンでは劇場のアチコチから笑いが。お約束とは言えやはりこういうベタな笑いがみんなに好まれるんですよねぇ。
ネコマリオ無双が非常に気持ちよかったので、スマブラに新ファイターとして参戦希望です。桜井さん。
⑯レインボーロードとトゲゾー甲羅
マリオカートを始めていきなりレインボーロードに行く展開にした人、出てきてください。ありがとう。
レインボーロードってこのクオリティで観るとこんなにも綺麗なんですね。
ここでのマリオカート原作よろしく、アイテムを交えた白熱のバトル描写はかなりテンション上がりました。
メインビジュアルにメインキャラと共になぜか映っているパタパタが公開前から気になっていたのですが、まさかこいつがマリカーでおなじみのトゲゾー甲羅の本体とは恐れ入った…!
やたら攻撃的な大口を叩いてのはこれが理由だったんですねこやつ…!
⑰スリル!ギアフライト
巨大魚(ウツボ?)に飲み込まれたマリオとドンキーは、ドンキーのカートに付いていたロケットの乗ってその中から脱出をするのですが…
ロケットバレルだこれ!!?!?
ドンキーコングリターンズと言えばこのステージと神BGMを思い浮かべる人も多いと思います。
まさかマリオ映画でこれが観られるとは思っていませんでした。
欲を言えばBGMも聴きたかったですが満足です。
⑱ピーチ無双
ピーチお前、強すぎないか…!?
アイスフラワーでクッパ軍団相手に無双するピーチはさながらアナ雪のエルサのようでございました。
というかアイスフラワーが強アイテム過ぎる
この辺でキングテレサやボムキングも登場するのですが、ボムキングが座った時に隣のノコノコ甲羅に引っかかってしまい、甲羅が椅子の上で左右に高速で跳ねていたのはかなり原作らしくて笑いました。
⑲マリオとドンキーの共闘
ここまでいがみ合っていたマリオとドンキーが協力してクッパ軍団相手に無双するシーン。
パワーアップアイテムも活用しつつ、2Dマリオ的横のカメラワークもありつつとゲーマーとしてかなり胸にこみ上げるものがありました。
これが観たかったんだよこれが。
⑳しっぽマリオの活躍
まさかしっぽマリオがこんなにフィーチャーされると思っていませんでした。
変身し空を飛び始めた時にマリオ3の飛行船BGMアレンジが流れるのには胸が熱くなりましたし、マグナムキラーとの攻防もカッコいい。
しっぽを回転させて空を飛ぶのはかなり映画的独自解釈ですが、それすらも全く気にならない気持ちの良いシーンでした。
㉑スーパーマリオブラザーズと空前メテオ
スターを取ったマリオブラザーズが正しく「スーパーマリオブラザーズ」となって大活躍を見せる最後のシーン。
最後のカタルシス大開放が行われるので、映画の中でも最も好きだと挙げる人が多いのではないでしょうか。
私はスマブラプレイヤーなので、ここのアクション描写には逐一スマブラを感じずにはいられなかったです。
上強を思わせるアッパーでクッパを打ち上げ、大ジャンプして追い打ちの空前!
か、かっこいい~~~!!
これはスーパーマリオブラザーズだ!ブラボー!!
クッパブレスを割きながら放つ最後の兄弟キックもとにかくカッコよかったです。
スマブラ次回作でのマリオとルイージの最後の切り札はこれで決まりですよね!桜井さん!
㉒スタッフロール
スタッフロールが非常に凝っていたのもとても良かったです。
普通こうした作品のスタッフロールのスタッフ名は全て同じフォントでスーっと流れていくものですが、この映画ではわざわざキャラクターごとにモチーフとなるアイテムをそろえた1枚絵を用意し、キャスト名もマリオシリーズらしい専用フォントでしっかり書いてくれているのです。
㉓次回作への布石
観た人はみんなお分かりだと思いますが、この映画「次回作を作る気満々」である…!
わかりやすい布石は、スタッフロールの後でヨッシーの卵が音を立てているシーンですね。
作中にヨッシー自体は一応出てくるものの、ほとんど活躍はありませんでした。
次作でのヨッシーの活躍には早くも期待しています。
それと、ピーチがどこから来たかわからなくて記憶もないというのは次作への布石と捉えていいと思います。
作中の発言から考えるとあの世界には人間は存在せず、みんな土管を通じて異世界からやってくるように思います。
ピーチのルーツを辿るのも一つの物語のキーになってきそうですね。
その他、クッパ7人衆やクッパジュニア、ワリオなども未登場なので、映画のシナリオ自体はまだまだ無限に作れそうですよね。
ドンキーが主役の話も作れそうですし、夢が膨らみます。
個人的に大好きな描写
マリオブラザーズの兄弟愛
私は「愛情や友情による強い絆で結ばれた幾人かが、相手を思いやり行動に移す描写」に滅法弱いんですが、もうマリオブラザーズの二人がとにかくこれに当てはまってました。
マリオはルイージのこと大好きだし、ルイージもマリオのこと大好き。
クッパに捕まって怖い思いをしているのに、「最高の兄」「センスがあれば惚れる」と宣うルイージ。泣ける。
やっと再開できた二人がハグしお互い称えあうシーン。泣ける。
最後の戦い、クッパの炎に焼かれそうな兄をマンホールのフタで助ける弟。
あの弱気でへっぴり腰な弟が大好きな兄のために勇気を振り絞った。
そこからのスーパースターでの兄弟無双。
こんなの泣くでしょ?絶対泣くでしょ?
最後の無双シーンがこんなにもハマってズタボロに泣きながら感動していたのは私だけでない…と思いたいものです。
これを書きながらも泣いています。
ちなみに私はカールじいさんの空飛ぶ家の冒頭でも大号泣しています。
ルマリー
なんだこいつ…!?
一応マリオギャラクシーに登場するキャラではあるのですが、こんな性格はしていない。
「死は魂の救済」
「新鮮な肉が来たよ」
こんなこと言わない。
マグマにみんな落ちそうになる時も一人だけ喜んでいたし、助かる時は一人だけ不満そうにしていた。
本当に死を望んでいる。
私はひねくれクソ野郎のド陰キャなので、こういう子が大好きなんですよねぇ…。
君きっと暗いポストロックやエレクトロニカを真っ暗な部屋で体育座りしながら聴くの好きでしょ?一緒に聴こ?
終わりのまとめ
ここまで読んでくださった方はもう映画視聴済だと思うので言うまでもなさそうですが、「マリオブラザーズ・ムービー」はとってもよくできたゲームファン向け王道エンタメ映画でした!
興行収入の高さやリピーターの多さも納得ですね。
私が気付けなかったゲームファン向け小ネタもきっともっとたくさんあることでしょう。
私も近い内にもう一度視聴しに行きたいと思います。
任天堂はこれを機に他のタイトルの映画化にも乗り気らしいので、何作か映画化してから「劇場版スマッシュブラザーズ」が上映されるのを心より待ち望んでいます。
それでは一般ゲーマーの296がお送りしました。
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