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次男坊の彼女との契約更改の日……

 今日は、書きたいことが次々と浮かんできて、洪水状態になってます。そのくせ、一番大事な本編の歴史小説の文章は、止まったままです。仕方がない。そういう時は、流れに任せて書いていくしかない。

 実は、先日、一年半ぶりに妻の父親の墓参りに行ってきた。私がハンドルを握って運転していた。すると、次男と長女の間で、こんな会話になっていた。

「慎ちゃん、お墓参りの後は予定が入っているの?」

「そう。真理ちゃんとの契約更改の日なんだ」

「ええっ? 契約更改って、どういうことするの?」

「このまま二人の関係を継続するのか? それとも、解消するのか? とか」

「慎ちゃんは、どうしたいの?」

「わかんない」

 側で黙って聞いている父親の存在は、空気になってしまっていて、その場には実在していない。自分でも、彼らにも。

「真理ちゃんは、結婚したいと思ってないの?」

「思っているみたい」

「だったら、結婚しちゃえば」

「うーん。一度、同棲しようってことに決めて、二人で住む部屋を探したんだ」

「いいのがあったの?」

「いや。俺が、ああだこうだって部屋に対してダメ出しして、流れた」

「慎ちゃん、どうしてダメ出ししたの?」

「会社に通うのに、今一つだから」

「ええっ。それで、ダメ出ししたの」

「今の所がすごくいいから。だって池袋から、歩いて帰れるんだよ。それに、すぐ側はおじいちゃんとおばあちゃんの原宿で有名な地蔵通りだし」

「それはすごいわよね」

「でしょ」

「で、慎ちゃんは地蔵通りとか行ったことあるの?」

「一度もない」

「じゃあ、意味ないじゃん」

「二人の間に契約金とかもあるの?」

「別にないけど。いままで彼女のために、色々と出費して来たいしな」

「ふーん」

 と、その後も、なんだかんだと言っていたようだが、詳しいことは忘れた。それにしても一つの車の中で、しかも、父親が運転しているということを無視して、そういう重要なことを平気で話をしているのが、今の世代なんだろうな、とこっちも他人ごと。星野源と新垣結衣のドラマみたいなことを本当にやってるんだ、子供たちはって。次男は、もう32歳。そろそろ、どうにかしないといけないのか、と思うのだが。

創作活動が円滑になるように、取材費をサポートしていただければ、幸いです。