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【読めば心が楽になる】ドラえもんから学ぶストレスコーピング

ドラえもんをはじめとする藤子・F・不二雄(以下F先生)の作品のキャラクター達は、日々つらい環境でも楽しく過ごしている。なぜだろう?

ストレスとは何か?

ストレスを引き起こす4つの外的要素

  • 【物理的】 温度による刺激、騒音などによる刺激

  • 【化学的】 酸素の欠乏・過多、薬害、栄養不足など

  • 【生物的】 病原菌などによる病気によるもの

  • 【精神的】 人間関係のトラブル、精神的な苦痛、怒り、不安、憎しみ、緊張など

これら4つの事象がストレスを引き起こすものとされている。大体は、精神的な問題が多いだろう。(または、精神的な問題を抱えているうえで、他の3つの内どれかの問題を併発してしまうなど)

ストレスのメカニズム

外的要因に対して、どのような認知(評価や感じ方)をするかで、ストレスへの反応が変わる。


外的要因に対して、その状態を”異常”として認識またはネガティブに捉えてしまうことで、精神や身体が過剰に反応してしまう。それがストレスの正体である。
これらを解決するためには、いくつかの対処策があるので次の章で紹介したい。

ストレスへの対処策

6つの対処策

6つの対処策

F先生のキャラクターが、楽しく生きている理由は、この6つが出来ているからである。特にのび太は、②社会的探索や③情動焦点(専門家への相談)などが出来る恵まれている環境だ。
特に、ドラミちゃんという博識の研究者がいることは羨ましい限りである。とはいえ、ドラミちゃんのような存在が身近にいなくても、外部の専門家に頼ることが出来るはずだ。専門的な病院など信頼できる相手を探してみるのもいいかもしれない。noteにも沢山いるはずだ。

ドラえもんはネズミ嫌いを克服できるか?認知自体を変えるのは大変!

上記6つの中で、④認知的再評価は一番難しいかもしれない。苦手なものやトラウマを変えることは簡単ではない。
イメージ画像は、使ったドラえもんがねずみと仲良くなるシーンだ。この話は、のび太は、ネズミ年だからこそ、にが手なネズミに強くなろうと言い出して、『スパルタ式にが手こくふく錠(じょう)』を使うことに。『スパルタ式にが手こくふく錠』は飲んだ人が「苦手とする気持ちをさらに増幅」し、恐怖心を何倍にも高めて苦手を克服しようとする強烈な効果があるという。
しかし、ひょんなことから、「苦手なことを24時間人にうつす」ことができる『にが手タッチバトン』を使って、ドラえもんのネズミ嫌いがのび太に移ってしまい…ドラえもんはネズミを嫌いと認識しなくなりましたとさ。めでたしめでたし。
結局、苦手を克服するのは大変ってこと。言いだしっぺの、のび太はドラえもん以上にネズミにストレスを感じていた。
やはり、無理に認知を変えるというのは危険なのかもしれない。

勉三さんはストレスコーピングの天才??


木手家の隣のボロ屋に住んでいる浪人生。苅野勉三25歳


ドラえもん、ドラミちゃん…。こうした存在がいない上、のび太以上のストレスを抱える悲運?のキャラクター勉三さん。
毎年、受験に失敗して、家族や近所からの視線もつらい…。(というか子供のころから、何で一人暮らししているのか疑問で、実家帰れといつも思っていた。予備校に通っている様子もないし。キテレツたちと遊んでばかりで。)
ちなみに、かなりの貧乏でアルバイトをしながらギリギリ生計を立てている状態。そのアルバイトも多様で、学校やスキー場の警備員からオフィスの清掃員、家庭教師、花屋さんの店員と様々である。しかもクビになるケースがかなり多いのも特徴だ。お金が尽きると、畳を引っぺがしてお金を探すということもある。そんな中、山形の実家の母ちゃんからの期待を一身に受けて、勉強に励んでいるようである。
上の画像にある通り、見るからにストレスがヤバそうだ。ストレスが爆発して犯罪を起こさないかこちらまで不安になる。

そんな勉三さんがどうやってストレスと付き合っているのか少しだけ紹介しよう。

友達と遊ぶ


愛車のミニクーパーでドライブ。というか貧乏なのに外車乗るなよ
学ランで運転。助手席にはロボット…。すごい世界観だ
無事、念願の大学入学した後の勉三さん。大学デビューにもほどがある。ストレス溜まってたんだな…。でも周囲の目を気にしない(外的要因を感じない・気にしない)ことは、ストレス対策でとっても重要なんだ。
そら(こんなん見させられたら)そう(ドン引きだ)よ
その右腕につけてる黄色いやつなんだよ。

彼女は必要?

しかし、勉三さんにはかわいい彼女が…。


俺の100倍はリア充じゃねーか!
勉三羨ますぎるわ。こんな可愛い彼女いたら、大体の嫌なことがどうでもよくなるわ。
結局、勉三のやってることって、友達(小学生だけど)と遊んで、彼女作って馬鹿やってって、陽キャラということが分かった。
この前の藤子不二雄両先生のキャラ分析(陰キャラ陽キャラの整理)したときに、陰キャラにカテゴリーしてしまったが、勉三さん内向的じゃないことが発覚…。
ちなみに、次回はA先生の作品でこれに近いテーマを書こうと思っているのだが、A先生の作品は陰キャラが多い…。そして彼女が全然いない。魔太郎とかひねくれてしまっているキャラが多い。道雄は、漫画という自分が夢中になれるものがあるから、救われているが、テラさんは…。
勉三さんからの学びは、馬鹿でも笑われてもいいから友達と遊んで彼女作った方がいいのか。

ペットを飼う


ちなみに、ストレスコーピングで、「ふれあう」ことの重要さがある。彼女がいなければ、動物でもいいらしい。そして多分ロボットでもいいはずだ。簡単には肌を合わせるだけでもいいらしい。恐らく原始時代からのDNAで群れに所属しているという安心感などが湧くのだろう。
さらに、動物を飼う事がなぜいいかというと、他者に必要とされることで、自信が湧くほか自己承認を得ることが出来るらしい。勉三さんは、コロ助という自分を頼ってくる弱い存在がいる。ストレスコーピングを知ってか知らずか、こうしたしっかりしたストレス対策をしていたことで、無事6回目の受検で勉三さんは大学に入学することが出来たのだ。

人に優しく自分にも優しく

コロ助をはじめ、みんなに優しいところが勉三さんの素晴らしいところである。
利他利己。
助け合いが出来る相手がいることがストレスに対処できる環境を作り出す方法なのだ。
ストレスが溜まっている時こそ、イライラせず人に優しく。
そして、人に優しくするためには、自分に優しくする。
自分に甘いから勉三さんは浪人したっていいじゃないか。一生続くキテレツたちとの友情とストレスに負けない自分を勉三さんは手に入れた。
次回は、藤子不二雄A先生のキャラクターに鬱だったりストレスを抱えているキャラクターが多いので、そちらにスポットライトを当てて考えていきたいダス!

ワシはストレスなんかに負けないだす!みんなもゆとりある人生を送るダス♪

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