[2023年11月]フリーランス活動報告と制作したMVの裏話 3年と4ヶ月目
こんにちは!動画クリエイター兼イラストレーターの無印かげひと(@kage86kagen)です。
今月も終わりですので、「今月の活動内容」と「制作に携わったMVのうち、今月公開されたMVの制作の裏側のお話」をしていこうと思います。
※なお、お取引き先との調整内容や機密事項は一切表記していません。「MVのここをこうした理由は…」や「ここはペイントソフトでこうして…」、「ここは実は○○をリファレンスにしていて…」などといった、あくまでも当方が担当した制作物のメイキングなどについてをお話ししています。
今月の活動内容
今月も毎日MVばっかり制作していました。 い つ も の。
今月は、イラストもアニメーション(Live2Dを含む)も動画編集も、満遍なく忙しくさせていただいたので、いつも以上にたくさんのMVを制作することができました。ありがたや...。
特に、アニメーション制作においては、自分にとって新しい試みができそうな依頼を複数頂いたおかげで、成功や教訓を大いに学ぶことができた月となりました。
例えば、「この絵柄はクリスタで描いた方が早く終わりそうだな→描いてみた結果、効率が良くて正解だった」という経験もあれば、
「この絵柄はクリスタではなく、イラレで制作していればもっと効率よく制作できたんじゃないか...?」といったような気づきみたいな感じです。
こういった「作業をするに当たってどれだけ効率化できるか」という予想に関しては、実際に行動してみない限り、本当に効率がいいかどうかの結果が分かりません。
作業前に効率化についてたっぷり悩んで計画を立ててみるのも悪くはありませんが、悩むだけでは作業が一歩も進みませんので、ある程度道筋を立てたら思い切って作業をしてみる…といったような考えを改めて認識することができた月となりました。やはり、タイパは正義ではないってことですね。
この気持ちを忘れずに、今後もMV制作を行っていきたいと思います。
今月ハマったゲーム
今月は「スーパーマリオRPGリメイク」を購入して遊んでいました。数日前にちょうどラスボスを倒したところで、今はクリア後の冒険をしたり、小ネタ探しに奮闘しているところです。
マリオRPGというゲームは存在自体は知っていたものの、実は一度も遊んだことが無いタイトルでした。その次作である「マリオストーリー」はもうくっっっっそやり込んでいたのですが、遊んでいた時はこの前作がマリオRPGだったとは露知らず。
マリオRPG既プレイの方々は口をそろえて「神ゲーだ!」と褒めたたえていたので、その口コミから影響されて期待のハードルも上がっていたのですが、実際に遊んでみたところ、確かにめっちゃ面白いというか、これまでにないストーリーの展開(マリオシリーズの王道ストーリーとは異なる展開)のおかげで、すごく新鮮な気持ちで遊ぶことができました。
それもそう。なんてったって、マリオRPGは任天堂とスクエア(スクウェア)の共同制作だったそうですからね。あまりにも強すぎるコラボレーションのおかげで、今までにない世界観のゲームが出来上がったのだと思います。
ただ、、マリオRPG(リメイク前)発売後から任天堂とスクウェアの関係はぎくしゃくしていたと聞いていたのですが、その後関係は修復していき、マリオRPGリメイクを制作することも可能になった…というネットでの情報があります。
それが定かなのかはわかりませんが、こうして再び両社のクレジットが付いた作品をプレイできるというのは、見聞きだけの自分にとってもすごい胸アツな話だと感じています。
こういった経緯も踏まえ、改めて「マリオRPGリメイク」に想いを馳せると、マリオRPGリメイクが出ること自体本当に嬉しくて奇跡な事だろうし(ファン側からしたら)、”大乱闘”にスクエニのキャラクターも登場したぐらいだから今後また両社が共演してくれたりしないかな…と密かに夢を描いたり。
そうすれば、ゲーム界隈の世界や可能性がもっと広がりそうだな…という期待が個人的に募る今日この頃です。
今月投稿されたMVの裏話
※今月投稿していた事に気づいたMVも紹介しています。
rain
こちらは彗 ~sui~さんの楽曲「rain」になります。こちらのMV制作を担当しました。イラストはdaito様です。
イラストをご覧いただければ分かると思いますが、今回のイラストはネオン光る雨の中の都会の描写が物凄く綺麗に描写されており、MVを制作する際にはこの良さを曇らせないようにデザインするべきだと自分の中で決意しました。
その結果、モーショングラフィックスやエフェクトに関しては添える程度のものをチョイスしています。(色合いもほぼ無彩色)
これにより、さらに楽曲やイラストの良さを引き立てられているんじゃないかなと考えています。
しっとりした素敵な楽曲と、ネオンの輝きが素敵なイラストを引き立てられるようなMVを制作しましたので、ぜひご視聴ください!
きっとムーサは微笑まない feat.初音ミク
こちらは歌蝕さんの楽曲「きっとムーサは微笑まない feat.初音ミク」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
タイトルにもある「ムーサ」の意味ですが、これはギリシア神話の女神の事を指しているそうなので、これもモチーフの一つにして定めてイラストの構図等を考えてみました。
楽曲はテンポが速めで疾走感を感じるものだと個人的に思いましたので、MVの展開や画面切り替え、リリックモーションについても多めに取り入れ、画面についても賑やかさを表現するように演出してみました。
間奏にはオーディオスペクトラムを付けてみましたが、いいアクセントになったのではないでしょうか?
客観的に見るとオシャレさを感じるMVになったのではないかと自負しています。
水面/THESTRAIGHTLINE
こちらはTHESTRAIGHTLINEさんの楽曲「水面」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
イラストの構図に関してはあらかじめご要望がありましたので、川+親子のシルエットイラストを制作、これに時間経過をつけて昼→夕方→夜といったように、様子が変わっていくような動画編集を行いました。
また、本MVには終始川の流れがついていますが、こちらはAE内のエフェクトを利用して、川の流れを表現しました。これは「フラクタルノイズ」でベースを制作、他に「カートゥーン」等のエフェクトを利用して、「リアル寄りではない、アニメーション寄りの川の描写」になるように調整しています。
数ヶ月前の自分だったら、この「川の流れの表現」についてそこまで考えもせずにエフェクト付けをしていたかもしれません。
ですが、数ヶ月も経てば動画編集のスキルも少なからず上がっていたようで、今回のように川の表現をより深く突き詰めることが出来たんだと思います。物事に対する視野角が広がったっぽいですね。
この調子で、今後も動画編集スキルを上げていきたいところです。
日常ドキュメント/samo feat.花隈千冬
こちらはsamoさんの楽曲「日常ドキュメント/samo feat.花隈千冬」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
今回のMVは、楽曲やボーカルの声に合わせてトンマナを全体的にピンク系統の色でまとめてみました。
また、歌詞を拝見したところ、今回のMVは「手紙」をモチーフとした展開が面白そうだし魅力的だな…と感じましたので、リリックは基本的に「便箋」の上に展開、これに「ボールペン」のイラストも合わせた演出も多々入れてみました。
この演出を取り入れて気づいたのですが、ボールペンを使用した演出は想像以上に汎用性が高く、普通に配置するのも良し、「歌詞を書いている」かのように動かすのもよしなど、MVにおいて多彩な動きを表現できることが分かりました。
鉛筆やボールペン系の演出に可能性を見出すことができたきっかけとなった制作となりました。
ヒガシマル醤油「うどんスープCM」スタンダード(西日本)篇 / 猫元パト【cover】
こちらは猫元パトさんの歌ってみた「ヒガシマル醤油「うどんスープCM」スタンダード(西日本)篇」になります。こちらのイラスト、アニメーション、動画制作を担当いたしました。
今回はうどんスープCMのオマージュ動画制作ということでしたので、画面下部のアニメーション、背景の鍋料理(猫鍋)、商品パッケージなどなど、全て本家寄りの絵柄でオマージュ制作しています。
イラストの絵柄を本家に近づけるため、もう数えきれないほど本家動画をめ見返し観察しつつ、イラスト制作中においてもサブモニターに本家動画を表示しながら、1フレームずつ確認し模写していきました。
画面下部のアニメーション5体についての制作裏話をあげますと、こちらはCLIP STUDIO PAINTで1体ずつ手描きで地道に制作していったのですが、当初の予定ではillustratorでパーツごとにイラストを制作(顔部分や手足などにレイヤーを分ける)→AEに取り込んでパペットツールで動きをつける…といった作業工程を計画していました。
ですが、個人的にはイラレよりも手癖で描けるクリスタの方がやりやすかったですし、アニメーションはよくよく見てみると想像以上に複雑な動きをしていまして、その複雑な動きを果たしてイラレで表現できるのか?イラレで表現したとしても、得意なクリスタの方で描いた方が効率よく制作できるんじゃないか?と考え、途中で予定を変更してクリスタで描くことにしました。
今回のアニメーションの主線の太さは、見たところほぼ均一であるため(たぶん)、筆圧が影響しないように均一の太さでインクが出るよう調整したブラシを利用、レイヤーはベクターレイヤーを選択して、移動しても線が劣化しないようにしました。
結果、本家のアニメーションに近しい絵柄で描写出来たんじゃないかなと思います。
ちなみに、描写したフレームの枚数については、1キャラにつきおよそ60枚ぐらいになりました。言い換えると、60枚のイラストを制作した事になります。(60×5名、計300枚…。ヒェッ...。)
特に「キツネ」に関しては、他キャラと違い尻尾の動きも細かく表現されていたので、全キャラの中で一番多いフレーム数となりました。
視聴者側としては、「15秒の動画だしアニメーションもデフォルメ系だから、比較的簡単にアニメーションが制作出来たのでは?」と思われるかもしれませんが、実際は今回のいろいろと試行錯誤しながら制作していたりします。
丁寧に制作した分、出来もかなりよい動画になったと個人的に思いますので、こちらの動画もぜひご視聴いただけると嬉しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今月は5件のMVがお披露目されることとなりました!
今年もついに残り1ヶ月となりました!来月は「月末まとめ記事」に加えて、例年通り「1年間の振り返り記事」も制作していこうと思います。
来月もぜひご覧ください!
最後までご覧頂きありがとうございました!
それでは!
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