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失礼な人から依頼された時はやっぱり断るべき理由

こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。

今回は、「失礼な人から依頼された時はやっぱり断るべき」について紹介したいと思います。


失礼な依頼者からメールが来た!

フリーランスとしてお仕事をしていると、個人企業問わず様々な方から制作の依頼を頂く事ができます。仕事の相談メールなどを受信した時は、誰しもがワクワクする瞬間ですよね。

しかし、そんな嬉しいお仕事の話であったとしても、相談して来た方が失礼な態度を取る人だった場合、その態度のせいで制作のモチベーションが下がったり、「この人は信用できるのだろうか?」と懐疑的にならざるを得ません。

「世間一般的に失礼」と思われる方からお仕事の相談が来た場合、受注者であるフリーランスはどうするべきなのでしょうか?
この先トラブルに発展しそうだから断るべき?それとも、円滑なコミュニケーションは諦めてでも仕事を請けるべき…?

一般的に「失礼な依頼者」に該当される人

まずは、一般的に失礼だと言われているであろう依頼者、またはこういった内容のメール等が来たら警戒心をもって対応すべき依頼者について、下記の通りまとめてみました。

どの程度のレベルで「失礼」に該当するかは人によってそれぞれですが、「これは絶対失礼でしょ!」と誰しもがうなずける内容だと思います。フリーランスのみなさんはいかがでしょうか?

・挨拶がない
「こんにちは」や「○○さんor様」といった挨拶が無く、いきなり「仕事の依頼をしたいのですが今空いてますか?」、「絵を描いてくれませんか?」の一言だけしか載せていないパターン。受け手側としてはあまり良い気分ではない。

・ため口
見知らぬ人にいきなりため口を使われるのは、警戒心を持たざるを得ない。

・素性を明かさない方
自分は何者なのか、何をしている人なのか、名前(ペンネーム)などといった「依頼者側の情報」を一切掲載しない方。名も名乗らぬ人は正直怖い。断りたい...。

・受注者に「具体的に何をして欲しいのか」を書いていない方
「絵を描いてくれませんか?」など、一言で終わるような文面だけ送る方。受注者側としては、「この人、本気で私に依頼をしたいのかな…」と疑わざるを得ない。
逆に、「サイトのヘッダーを制作して欲しいのですが、人物は○名、ポーズや容姿はお任せするので、可愛らしく描いて欲しい」のように、最低限の内容でも開口一番で教えてくれると非常に助かる。そこから具体的なヒアリングが出来る。

・連絡がすぐに帰ってこない
相談メールに対してこちらが返信した後、数日経っても連絡をよこさない方。この時点で、この先の調整に苦労することが目に見えて分かる。
音信不通は論外。

・依頼内容と掲示された予算額があまりにも釣り合わない内容
いわゆる「やりがい搾取」を企む依頼者。(例え意識しなくてもそういったムーブをしてくる方)
 ・MV公開時にあなたの名前を宣伝するので、無料でMVを制作して欲しい
 ・依頼する制作物は全世界に向けて公開するもの。すごい名誉なことなんだし、クレジットであなたの名前も載せるので、時給500円で作って

上記のようなメールを頂いた場合、「すみません、お引き請けできません…」と言わざるを得ません。

失礼な依頼は断るべき理由

どうでしょう、先ほどのような相談内容を請けた事はありますでしょうか?私はイラストレーター駆け出しの頃に何回か出くわしました...。

フリーランス駆け出しの方は、事業を始めたばかりで実績が無い方がほとんどだと思われます。喉から手が出るほど仕事が欲しい状態のため、例え失礼な態度をする依頼者であっても、内心我慢しながら依頼を請ける方もいるかと思われます。

しかし、そういった初心者フリーランスの方であっても、失礼な内容が書かれた相談が来た場合は、可能な限り断るべきだと個人的に思います。
理由としては、下記があるからです。

・トラブルに発展する恐れがあるから
 「第一印象」が悪い人というのは、その先の調整においてもやっぱり何かしら悪い事を起こしたりする人が大半。大げさかもしれないけど、自分の身を守るためにも、印象が悪い人からの依頼は請けないのが無難。
持ち逃げされたり、音信不通になったりする恐れがある。
「第一印象(見た目だったり、文章の書き方だったり)」というのは、本当に大事。

・制作の”モチベーション”が低下し、最悪働けなくなることもあるから
失礼な方からの依頼や、作業料に見合わない仕事を請けたとする。
すると、例え意識をしなくても、仕事を進める時の「モチベーション」が下るクオリティ高い制作物を作れなくなる、「あの時断ればよかった」と後悔を繰り返す逃げ出したくなったりする…という気持ちが発生するから。

こういった負の感情は、積み重なると心身に不調をきたすこととなり、最悪の場合働けなくなってしまう恐れがある。(フリーランスは自分の代わりに働いてくれる人はいない)


無理をして依頼を引き請けた結果、ストレスが溜まり過ぎて活動を休止or廃業をする…となるのは、初心者フリーランスでよくありがちな事だったりします。

余談ですが、依頼者が依頼先のフリーランスを自由に選べるように、私達フリーランスも依頼内容を選ぶ事が可能です。
そのため、失礼な依頼者から相談が来たとしても、それを請けるかどうかは完全にその人次第になります。

ここまで書いておきながらなんですが、「失礼な依頼者」というのは想像以上に少なく、むしろ人当たりの良い依頼者が大半です。断ったとしてもペナルティは一切発生しませんし、断ることに対してあまり思いつめないようにして頂ければと思います。


こちらの連絡に対しての「相手からの返信」も重要

先ほど、失礼な相談内容が来たら断ることをおススメしましたが、中には「開口一番失礼だったけれど、話してみると本当はとても良い依頼者」という場合も少なからずあります。

そのため、ある程度許容がある方は、「相手からの返信内容」で請けるかどうかを判断するのも良いと思います。

具体的に説明すると、
相手からの一発目の相談メールの内容」を把握しつつ、「その相談にこちらが返信し、それに対しての相手からの一発目の返信内容」で判断する…ということです。これはどちらかというと「個人依頼」でよく遭遇します。

私が個人から仕事を受注する場合は、この方法で請けるか否かを判断する事が多いです。

なぜかこの方法を取るかというと、個人で依頼をされる方の中には、下記のような”事情”がある方もいるためです。

・人生で初めて人に依頼をお願いするので、とても緊張している

こちらの返信の文面を判断してから、本格的に依頼しようか考えている
 つまり、依頼者側も「このフリーランスの方は失礼な人じゃないかな?」と”探り”のつもりでメールを送信している方もいる。 
 
(悲しい事に、失礼な態度で接するフリーランスもいます…)

相見積もりをしている
複数のフリーランスに見積もりをしている」ということ。そのため、複数のフリーランスデにメールを送信しているため、少々雑な内容になる依頼者もいる。

特に、「依頼を初めてする」というのはとても緊張することですし、どういったコミュニケーションを行えばいいのかが分からなく、全てが手探りな状態です。

私の場合、初めて依頼をされる方にも全力で力になりたいと考えているため、そういった事情を持ちつつ最初のメールが失礼だったとしても、そこは許容して「次のメールの文面」で判断することにしています。

この方法はその人の仕事のスタンスによって様々だと思われますが、依頼者の”人となり”をもう少し見てから判断したい…という方には、おススメのコミュニケーション方法です。

「おや?」と思ったら

もし、「この人は失礼に該当するだろうか?」、「請けないほうがいいだろうか?」について迷った場合は、「誰かに相談してみる」事をお勧めします。

知人でもいいですし、イラストレーターのコミュニティサイトや、SNS上でも問いかけてみるのもいいかもしれません。
ただし、SNS上で相談する場合、「依頼者に関しての相談、質問」はあまり頻繁に投稿しないことをおススメします。

なぜかというと、近年は、依頼先のプロフィールやSNSの投稿を見てその人に依頼するかしないかを判断する方が非常に多くなっています。
そんな中で、「こういった人から依頼が来たのだけれど、請けるべき?それとも?」という投稿をまさに”依頼する人”が見た場合、どういった気持ちになるでしょうか?

私だったら、「この方は仕事に慣れていないのかな?」→「やり取りに不安なので別の人にしよう…」と連想せざるを得ません。

「仕事についての質問」のせいで仕事が無くなると、本末転倒です。

そのため、できれば「イラストレーターのコミュニティサイト」等などで質問をしてみたりすることをおススメします。こちらの方が、より確かな答えを得る事ができます。

こういったコミュニティは検索を掛けるとでてきますので、「依頼者からの依頼内容」について悩みがあったら相談してみましょう。


まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は「失礼な人から依頼された時はやっぱり断るべき」についてご紹介しました。

依頼者の態度が悪かったり、仕事の内容と報酬があまりにも釣り合わない依頼内容を引き請けてしまうと、人によっては最悪の場合「心身に不調をきたす」恐れもあります。

失礼な人の依頼を断ったとしても、こちら側にペナルティが発生するわけでもありません。そういった依頼内容お断りするのは、フリーランスの特権ですし自由な選択です。

最後までご覧頂きありがとうございました!

それでは!

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