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自覚的に大人になるはじめての世代

「大人になる」って、なんでしょうか。

いま、30代のわたしが上の世代を見てきたところ、いまの「大人たち」は「なんとなく、そういうものだ」という姿勢で「大人になった」ように見えます。

それは「大人になる」ということだけに限らず、人生のあらゆることを「なんとなく、そういうものだ」と思って受け入れ、それが成長だと思って生きているように見えるのです。

「なんとなく、そういうものだ」を作り出すのは、メディア以前は周りの大人たちだったでしょう。メディアが生まれてからは、新聞であったり、テレビであったり、雑誌であったりが「人生のモデルケース」を示します。

「なんとなく、そういうものだから」学校に行き、勉強して就職し、まわりの人がするように恋愛をし、結婚して、子供を産み育てる。それに疑問を持つこともなかったし、それこそが成長だったのです。

しかし、わたしたちは、自分の成長についてもっと考え、自分にとっての正解を探してもがいている、と思います。

「みんなそうだからそう」の正解ではなく。
「なんとなく、そういうものだから」のモデルケースでもなく。

30代でも、40代でも50代でも自分にとっての正解を探して考え続けている人はいます。
しかし、やはりSNSに馴染みの深い30代より下の世代が、そういう傾向が強いように思います。

もちろん、今までも世間に流されず自分だけの正解を追求してきた人はいたでしょう。

でも、これだけたくさんの人が、自分の考えを言葉にし、他の人の考えを知り、自分にとって自分とは何であるべきなのか、を考えているのは、やはりSNSのおかげだと思うのです。

もう、自分のありかたについて考えるのは一部の人だけの特殊なことではなくなりました。

「知のステージが上がった」ように感じるのです。
それは、新聞というものができて文字の読める人が意見を共有できるようになったときや、テレビや雑誌というものが普及してみんなが同じイメージを共有できるようになったときのように。

たくさんの人が、自分のありかたについて考え、誰にともなく思ったことを言葉にし、誰からともなく受け取って、また自分のありかたについて考えられるようになった。

わたしたちは、そうして自分の言葉をもって大人になっていく、最初の世代です。

だから、何が言いたいかというと、
わたしたちはいつでも人類史上未踏の歴史の最先端にいるので、うまくいかないことや迷うことがあってもしかたないよね!

それはそれとして、歴史に学べるところはおおいに学んでいきたいですね。

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