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無職を脱出した話

「アラサー大卒無職です!よろしくおねがいします!」と言いながらはじめたnoteですが、8月半ばに無職を脱出しました。だいたい1ヶ月たったので、今どういう感じか書いておこうと思います。

就労継続支援A型

私は大学を卒業してから2年間「就労移行支援」に通っていました。

これは障害者や病気で働けない人向けに就職への準備や就職活動の支援をするサービスで、原則2年間の期限があり、利用中お金は一切もらえません。

似たような障害者向け福祉サービスに「就労継続支援A型」と「就労継続支援B型」があり、こちらは期限の定めはなく、何らかのお金がもらえます。A型とB型の違いは「雇用契約を結ぶかどうか」であり、A型は雇用なので最低賃金が保障されますが、B型は雇用ではないのでだいたい1日1000円くらいの工賃がもらえます(事業所によって違いますが相場はそんなもんかなと私が思いました)。

私が8月の半ばから通い始めたのは「就労継続支援A型」です。雇用契約を結ぶので、まあ「就職した」といっても差し支えないでしょう。実際今までバイトでは1回も交わしたことのないちゃんとした雇用契約書にハンコも押したし。

ただ「福祉的就労」という分類になるそうです。あくまで福祉サービスの一環としての就労であり、一般企業に雇用される「一般就労」とは別のものですね。

勤務時間や時給は事業所によって違うと思いますが、今の私は午後から2時間だけ働いています。もう少し慣れたら午前中から4時間働くことになると思います。このへんの時間の融通なんかも事業所の方針で全然違うと思うので、参考までに聞いてください。時給はほぼ北海道の最低賃金です。10月からちょっと上がります。やったね。

福祉サービスの探し方

就労移行支援が何にもつながらず、まったく無益な終わりかたをしたので(就職できる人はします。私はたまたま2年の間に何度も体調を崩し、ろくでもない2年間を送っただけです)6月あたりの私はわりと絶望していました。

一応移行支援の事業所から地域の相談室(これも福祉サービスです)につないでもらい、次の行き先を探したのですが、これがぜ〜んぜんアテにならない。

無能だとか使う意味がないとかいうんではなく、私向きじゃないのです。これは社会全体の意識の問題でもあると思うのですが「障害者」というものの能力をあまりに低く見積もっている。「障害者」といってもひとりひとりが抱える事情は千差万別です。私は大学を卒業する程度の能力はあったし、日中全く動けない状態も脱しているので、「簡単なことからはじめましょう」という状態ではなかった。これは主治医の言葉ですが「チイチイパッパしてもしょうがない」のです。

ところが相談室はそういう事情をあんまり理解しないんですね。そもそも住んでいる地域の事業所をメインに出してくるので、紹介できる事業所が少なかったのかもしれない。とにかく私が積極的に行きたいと思う事業所は紹介されなかった。

そうなったらもう自分で探すしかないんです。幸いググれば何らかの情報にはたどり着ける時代です。

ググれば何らかの情報にはたどり着けますが、ググってトップに出てきた記事をそのままクリックしていい時代ではありません。なるべく信頼できる情報を選ぶべきです。

私は札幌市の保健福祉局が提供している検索システムを見つけて使いました。

元気さーち

事業所自体そんなに多くはないので空きのあるところの公式サイトを片っ端から見て、ここだったらちゃんとやる気をもって通えそうかなというところを探しました。

就労継続支援に通うために必要なもの

行きたい事業所が決まってもすぐに通い始められるわけではありません。

特にA型事業所は雇用契約を結ぶのでいろいろめんどくさい手続が必要です。以下はわたしのたどった経緯です。

①事業所の見学をする。

②ハローワークに行って「主治医の意見書」になる紙をもらう。

③主治医に意見書を書いてもらう。

④意見書をハローワークに提出し、事業所に応募の連絡をしてもらう。

⑤履歴書を事業所に送り、面接をする。

⑥面接の結果採用となれば、契約を結んで利用開始。

いや〜めんどくさかった。事業所からハローワークとかかりつけの精神科を1日でハシゴしたのがきつかったですね。後日ハローワークに行くのも超めんどくさい。でも主治医がA型事業所に通うことに肯定的でサクサク意見書書いてくれたので人によってはもっとめんどくさいのかもしれません。

週5回出勤する生活

いろいろ事情があって午後からの出勤にしてもらったのですが、それでも今までの人生で一回もやったことがない「週に5回決まった時間に決まったところに出勤する」ということを1ヶ月続けました。

しんどい。意外といけるけど普通にしんどい。

これに慣れれば一般就労もしやすくなると思うので頑張っていますが、正直週3〜4回でいいならそうしたい。時給も1000円は欲しい。

しかし主治医の言ったとおり「チイチイパッパ」な仕事内容だったらとっくに挫折していると思うので、まだ実際の仕事に関わる前の勉強の段階ではありますが、今後に生かせる技術にやる気を持って取り組めるのはありがたいです。

まあ収入の面ではちょっとどうしようもないところもあるので、なるべく早く一般就労したいとは思っていますが、もうちょっと辛抱かなというところです。

10月ごろから午前の出勤になりそうなので、お昼ごはんをなんとかしないといけないのが目下悩みの種です。

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