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うなる在庫、同人誌と私

20部しか刷らないのに大半は持ち帰っています。

今まで出してきた同人誌の話です。

同人誌の頒布価格どうしよう?

わたしはいつも「完売で印刷代のみ回収」という感じに決めていますが、別にそうしたくてしているわけではありません。だって完売しないし。サークル参加費や旅費もめちゃくちゃかかってるし。毎回ものすごい赤字ですし、赤字なんて可愛いもんじゃなく身を削って遠征していました。本当なら半分はけたあたりで印刷代は回収してしまいたい。完売しないから。

完売しないってわかってるならもっと少ない部数で刷ればいいじゃん!と思われるかもしれませんが、半分の10部で刷ったところで赤字なのは変わりません。一冊あたりの単価が跳ね上がりますから、相場よりちょっと高めに値段をつけたところで赤字です。その値段で手に取ってくれる人が減るリスクを考えたら「完売したら印刷代は回収できるね」という儚い希望で自分をごまかしていたいのです。ついでに言うといつも10部もはけません。

相場があるんですよ。100部はけるサークルも、10部はけないサークルも、だいたい同じ値段にしないといけないんです。都内のイベントに都内から参加して1冊あたりの印刷単価500円以内の本を出すサークルと、都内のイベントに飛行機で前日入りして1冊あたりの印刷単価1000円超えの本を出すサークルが、だいたい同じ値段にしないといけないんです。本のページ数が同じだったら、サークル主が何部刷ってるかとかどこから来てるかとか、買い手には関係ないので。

割に合わねえ趣味だな〜!!!正気じゃやってられないですよ!

買ってほしいし読んでほしい

本の形にするからにはかかったお金は回収したいし、なにより書いたんだから読んでほしいんです。私が「読んでもらうための努力」を怠っていたことは否めませんが、なんか、躍起になってもどうせ読んでもらえないと思うとあんまりやる気出ないし……

とはいえ「読んでやってもいいぞよ」というかたに届かないのはもっと悲しいので、ここに紹介しておきます。

原稿用紙三十枚以内の短編が六本収録されています。元気なわたしの趣味が詰まったぴちぴちの流行らない話ばっかり。

BOOTHには二次創作の既刊やDL販売の着物本なんかもありますので(正直いま読まれるの恥ずかしいんですけど……)よかったらどうぞ。

同人誌ではありませんが、4万字くらいの長編をカクヨムとかに公開していますのでとりあえずタダで読ませてくれというかたはそちらも。

たぶん完売して印刷代だけでも回収するためにやるべきことやできることはまだいくらでもあるんでしょうけど、本作るのでいっぱいいっぱいなのでおいおい頑張っていこうと思います。

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