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西武新宿線 #5 野方駅

『文久三年のぉ』


『龍馬伝』のナレーションと岩崎弥太郎の役をされていた俳優の香川照之。
もちろんそれ以前よりご活躍はされていたと思うのだが、当時あまりテレビを観ていなかったこともあり、この作品が僕の最初のインパクトだった。

その後については、あえてここに書く必要もないかと思うが、今ではすごい演者になっているのは周知の通り。

それこそ、主役をくってしまうんじゃないか?というインパクトと力強さ。
まさに、作品内の台風の目となり、ひっかきまわし、周りを振り回す印象。

嫌な役を演じたら、とことん嫌な奴に見える。

ところが、ある作品において、振り回される役を演じていた。上手く説明できないのだが、主役も食われることなく、対等に演じている、といった感じ。

『99.9 刑事専門弁護士』

この作品での香川照之の演技はどこか滑稽であり、それを引き出した他の演者の力なのか、本人の懐の深さ、もしくはその両方。
作り込まれたストーリーと重なり、すごく面白かったし、さらに香川照之のファンになった。

そんな『99.9 刑事専門弁護士』で主人公が暮らしていたのが、ここ野方にある野方文化マーケットの2階、という設定。

野方の話に入るまでけっこう時間がかかってしまった(笑)
野方食堂のオムライスで、ひと息いれよう。


『令和二年のぉ』


もう去年の話であるが『半沢直樹』での演技も見事だった。

原作の面白さ、作り手の知恵と出ている演者の力が組み合わさるとこんなにも面白い作品ができるのか?と夢中になった。


今のお笑い番組、バラエティ番組を見ていると、作り手の考える面白さと視聴者の求める面白さが一致していないように思うのだ。


意外性を打ち出しても、それが一定のパターンで続けば、それは意外でもなんでもなく、ただの調和でしかないし、僕らの想定内。消化不良を起こすだけで面白くもなんともない。

他には食べれもしない量や辛さの料理に挑戦している人たち。見ていて可哀想に見えてくる。
もっとも可哀想なのは棄てられる料理であり、食材の方だけど。
(芸人だったら笑わせてください)

素人が知恵をひけらかしていても、すごいとは思うのだが、そこに共感はないし、なんなら、見なくても自分で調べたらわかるようなことであり、話す内容にしても舞台で鍛えられている芸人にトークてかなうわけないじゃない?

つまり、面白くもなんともないし、僕の中では見る理由もなくなってきている。


話を『半沢直樹』に戻そう。
この作品の面白さは何といっても出ている俳優陣の演技力とそのキャラクターではないか?

特に去年放送された『半沢直樹』は、大和田常務だけでなく、新たに伊佐山部長という新しいキャラクターが登場する。

この二人のシーンが、ものすごかった。


ただ、シリアスも度を超えるといささかコミカルに見えてくる。
それは、僕だけではないだろう。

僕にとって、これはドラマであり、お笑い番組でもあったのだ。


『傾く』

常識外れや、異様な風体を表す、この言葉が語源となったという『歌舞伎』

なるほど、道理で面白いわけだ。

【使用機材】
カメラ Fuji X-Pro3
レンズ Fuji XF16-80mmF4 R OIS WR

【設定】
フィルムシミュレーション:クラッシックネガ
ホワイトバランス:AUTO
グレインエフェクト:弱 大
ハイライトトーン:+1
シャドウトーン:+2
カラー:+2
シャープネス:0
明瞭度:0
カラークロームエフェクト:強
カラークロームブルー:弱

最後まで見ていただき、ありがとうございます

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