別れの流儀

　告白をして、無事に一人の女性を決めただろうか？
一人の女性を決めた以上、この危うく、細く、いつ切れるかわからない「結婚までの糸」を絶対に切らさず、離さず、結婚まで持ち込まなくてはならない。

　他の女性にかまってる暇はない。まだダラダラと他の女性との関係を保っている事が、今のあなたの彼女に知れればば、それこそご破算である。

　一人の女性を結婚相手として選んだのなら、選ばなかった他の女性とは、速やかにお付き合いを解消しよう。お別れする女性には、直ちに別の男性への婚活に移って欲しいからだ。ここは、あなたがダラダラとしてはならない。彼女らにも人生があり、あなたが一人の女性との結婚を決めた以上、それ以外の女性に一分一秒足りとも無駄な時間は使わせてはならない。

　だが、大してモテても来なかったあなたに惚れてくれている女性に、お断りを告げるのは、決して容易な事ではない。

　大事な事は、相手を傷つけず、早く次の男性を見つけるよう仕向けることだ。
　先にも書いたが、プレイボーイ（いわゆる遊び人）の男性達が、女性と付き合いだす前から、どうやって別れたら良いか考えておくというのも、今のあなたにはわかるはずだ。間違って、上手に別れられない女と付き合ってしまうと、深い愛情は憎しみとなって、あなたの結婚の大きな障害として立ち塞がってくるのだ。

　では、どうやって別れを切り出したら良いのだろう。
私も全力で相手を傷つけないように別れたつもりだが、こればっかりは音信不通となった彼女達に、「あの別れ方はどうだった？」と聞いてみるわけにもいなかないので、私自信も本当に上手に別れられたのか分からない。

　でも、いくつかの方法の方法を書いてみようと思う。

①　ダメな男に見せて相手に嫌われる
　金の管理がダメ、風呂に入るのが嫌い、無気力、浮気性、悪口大好き、強い嫉妬心、優柔不断・・・
　ここでポイントとなるのは、人間性に問題があるという事を伝えることだ。間違っても自分が経営している会社が、存続の危機に直面しているなんて事は冗談でも言ってはいけない。噂は変に広まって、それが事実につながることがあるのだ。

②　相手を持ち上げつつ、自分は相応しくないと伝える
　私は、相手に複数の女性と交際していた事を正直に伝えた。そして、こんな浮気性な自分はあなたには相応しくないと思ったと伝えた。私は、一人の女性に決められない優柔不断な自分に嫌気がさしたので、誰とも結婚すべきではないと思ったと伝えた。
　ここで相手が、「そんな事ないよ。あなたと一緒にいたい。」と言っても、決して怯まず、「ごめん・・・僕は、男として最低だ・・・」と自分を卑下し、相手が諦めるのを待つ。

　しかし、この時の女性の反応は様々である。

　「うん、分かった・・・。これまで楽しかった・・・どうもありがとう（笑顔）」
と頭を下げて去っていく女性だったりすると、「俺、すっごくいい女逃がしたのかも・・・」って思うが、ここは強い意志で踏みとどまるしかない。

　私は、びんたを食らったことはないが、怒る女性もいる。ボコボコに殴られた男もいる。涙を流して悲しむ女性もいる。自殺を仄めかす女もいる。

　決して惚れないというルールを適用している私としては、何でそんなに本気になっているの？と聞きたくなるが、相手は本当に真剣になっているので、自殺などされないよう、「自分はあなたに相応しくない。」「私は、あなたを汚したくない（臭いセリフだ））。」「君ほど、素敵な人には、もっと素敵な男性と幸せになる権利がある。」等々、数々の言葉を駆使して相手に諦めるべきということを伝えよう。

　とにかく、彼女達はすばらしい！自分は最低で相応しくない！を全力で伝えよう。

③　フェードアウト
　私は、このフェードアウトってのが好きではないのだが、綺麗に別れるには難しそうな相手の場合は、少しずつ距離と時間を置くようにしてフェードアウトするという手もある。

　恋愛の高ぶる感情は、優しかった女性を鬼にする。深い愛情は、深い憎しみに簡単に変わるのだ。とにかく、彼女の自殺やストーカー化させてはならない。

　以上！
　今日の講義は、ここでおしまい！
　
　無事、別れられますことを！