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体外受精の記録(検査、採卵、移植・・!とは行かず)

専門病院だからこその早さなのか、どんどん進む治療。

ステップとして、人工授精(AIH)は前の病院で完了していたこと、また年齢を鑑みても、基本は体外受精で進めようと言う認識は医師と共有した。

その上で、どのような方法で進めるのが良いのか、また治療をできる状態なのかを確認するために、以下のような検査が行われた。

・私自身に病気はないか(子宮頸癌や梅毒など)
・卵ができる機能は年相応か
・夫のコに問題はないか

結果、
・私自身の病気はなし
・卵巣の年齢も年相応である
・ただし、夫のコの動きが少し悪い  と言うことがわかったので

採用する方法は「顕微鏡受精」となった。
前の病院では、夫のコの機能・状態は普通だと言うことだったのでAIHから始めていたのだが、という質問をすると、専門病院の方が検査結果が細かいので分かることもあると。
それが本当なら、もし周囲で不妊に悩んでいる人がいたら、より最初から専門病院を勧めるべきだなと思った。

方法が決まったらその後も早かった。まずは採卵に向けたスケジュール組み。そのための注射、お薬 など。とにかくターゲットとなる日に向けてお薬で体内環境を整え(操作?)していく感じが、AIHと全く違い面食らった。
また、体の状況によって注射のために病院に行く日にちなども変わっていくので、これは治療期間中はあまり外出の予定は入れられないなと思った。
1回か2回、どうしても外せない外出があって、なんとか病院側に日にちを調整してもらったことがあったけれど、これがいつも通り対面でのmtgが多い日常の年だったらさらに大変だっただろうな・・。

<採卵・移植まで流れ>

1)採卵に向けて、卵子を増やしていく
 → 排卵誘発剤を3日に1回くらい打ちに行く
 → 錠剤も毎日飲む
 → 採血をしてホルモン値を調べて、超音波検査をしてよければその日に採卵
 → 私の場合は、もう少しということだったのでその日は注射のみで帰宅、3日後くらいに採卵に向かう

いままでタイミングや人工授精のために見ていた超音波検査では、「左右に**mmの卵が1つずつありますねー」みたいな感じだったのだけれど、明らかに画面にはたくさんの卵が・・。そんなに丸々とした卵が複数あって大丈夫なのか私の卵巣、、とちょっと怖くなる。

2)採卵する

朝一番に病院に行って、午前の部で採卵。

普通に採卵の待機室に通されて、着替えをしてしばらくベッドで待っていると声をかけられる。
普通の手術代のような形の採卵室。
個人的には、以前に膀胱癌の手術も受けているので雰囲気にはあまり驚かない。
全身麻酔をするのは始めただったけれども、注射で麻酔がはいると本当にすっと眠るんだなー。

気付いたら採卵が終わり、台から歩いてベッドに向かう。まだ麻酔が効いているので記憶がおぼろげ。1時間半くらい、休んで麻酔が抜ける頃に退出する。

おぼろげな記憶の中、他の人の採卵らしき音を聞いていたり(ガシャンガシャン音がしてたような)、麻酔から覚めたが具合が悪くて動けない方のやりとりを聞いていたり。

この日は午後も仕事を休むことに決めて、正解だった。慣れないことをした日は体が疲れているし、小さくとも傷を付けたのだから無理に働かないことを勧めたい。

後日、卵は11個採取することができ、うち5-6個が顕微鏡受精をできる良い状態の卵であることを聞いた。
お腹の張りや痛みなどについて、スタッフ(看護師?)の方からよく聞かれていたけれど、多分これはOHSSに対する自覚症状の有無確認。私は特段感じていなかったので特に申告しなかったけれど、少しでも気になる人は申告した方が良いと思う。

3)着床させるための内膜づくり、内視鏡検査

移植に向けて、着床させるための内膜づくりが始まる。毎日決まった時間に薬を飲むというのがなかなか大変だった。日々仕事の状況によって体力も違うし。

特に自分自身が朝に強く夜に弱いというリズムで生活していたので、23時とか24時に薬を飲むのは至難の技。

そうして頑張って飲んでいたが、最終移植前に内視鏡検査をしてみると、ちょっとポリープがあることがわかる。なんだか子宮の壁からピローンと赤いものが垂れている。ポリープそれ自体は、別に悪いものではなく生理で取れてしまうものでもあるということはわかっていたけれど、実際に目でみると異質なものの感じがして軽くショックを受けた。

先生と話をして、いずれにしてもとっておこうということになり、子宮内視鏡手術をおこなうため、治療を一時中断することになった。
それなら最初に検査してくれたらよかったのに、とも思ったけれど、日々歳をとっていく私の体と細胞。1日でも早く採卵はしといた方が良いよね、と今は思える。

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