うつ病と抑うつの違い
こんにちは!
今回は、うつ病の当事者が「うつ」のことについて書いていきます。
私が普段メンタルヘルスのことを調べていて気になるのが、うつ病と抑うつが同じ「うつ」として語られていることです。
まず抑うつについてですが、こちらは過労やいじめ、セクハラなど原因がはっきりしています。コロナウイルスの流行による「コロナうつ」もこれに入るのだと思います。つまり、その原因が取り払われさえすれば症状は快方に向かうのです。
それに対して、うつ病は原因がよく分からないものとされています。私自身はパニック障害からうつ病になりましたが、発症当時に何か心当たりがあるかと問われても特にないのです。強いていえば、高校受験を控えていたことくらいでしょうか。
また、これら二つの「うつ」ですが、回復の仕方も違います。
例えば、抑うつで仕事を休職したとしましょう。休職中は当然ストレスの原因から離れるわけですから症状は回復していきます。人によっては旅行や趣味を楽しめるのかもしれません。
ところが、うつ病の場合はそうはいきません。私は仕事を休職ではなく退職しましたが、日常生活さえままならない状態が数ヶ月続きました。症状は一進一退を繰り返しながら社会復帰ができたり、また退職したりの繰り返しです。
もちろん症状は人によって様々だとは思いますが、うつ病と抑うつではこれほどの差があるのです。メンタルヘルスに詳しくない周囲の人が、抑うつで休職した同僚をうつ病と勘違いして「うつ病は怠け病だ」と誤解してしまうことも考えられます。
最後に誤解しないでいただきたいのは、私は決して抑うつをうつ病より軽いと言いたいわけでありません。ただ、これらがあまりに混同されすぎではないかということで、今回自分の考えを書きました。
ありがとうございました。