スピリチュアルを信じすぎて、うつ病になった話

 私は子供の頃から本当にスピリチュアルが大好きで、ポジティブシンキングや引き寄せの法則を実践していました。
周りからも「ルト君(私)は信用できる」とか「絶対に人の悪口を言わない」と慕われていました。
でも、そんな自分とはもうサヨナラしました。
パニック障害とうつ病になったからです。

 スピリチュアルを信じる理由は様々あるとは思いますが、大抵は「幸せになりたい」というような自分の欲望を叶えることが目的ですよね。
私自身は気弱の病弱で、両親は小さい頃に離婚したため、あまり良い環境ではありませんでした。
だからこそスピリチュアルにハマったのだと思います。

 人からいじめられてもなじられても、私は悪口一つ言わずに笑顔で返していました。
心の中で「これだけひどいことされたのだから、その分良いことが起きる」と思いながら。
もちろん良いこともありました。
しかし、そんなスピリチュアルな習慣を繰り返していた結果、心の我慢が限界に達したのでしょう。
パニック障害になりました。

 「これに罹ったのは人に何か悪いことをした報いだろう」と、なおもその習慣を数年続けてどうなったか。
うつ病と診断されました。

 この診断が「今までの習慣って一体何だったのだろう?」と考えるきっかけになりました。
私は今まで押し殺していた自分の考えとか悪口を、言うべきときには言うようになりました。
すると、心も体も軽くなったのです。
対人関係も以前より楽になり、昔の友達から「お前変わったよな。昔のお前って何考えてんのか分からなくて怖かったよ」と言われるほど。

 なので今この記事を読んでくださっていて、もし自分を押し殺してでもスピリチュアルを信じている人がいましたら、「もう少し自分自身をいたわってください」と言いたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?