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燎原の火

彼女の気持ちは他にあり
気付いた時には、火が付いていて
すでに周りを焼いていた
ただただ、眺めていることしかできず
悲しさはあっても、またみることができた彼女の火を
消したくはなくて、ただ眺めていた

火は僕に一生の火傷を残し、
見えぬとこまで進むのだろう
火傷は奥深くまで染み込み、
外からは見えなくなるのだろう

僕だけが覚えている
あの美しさたるや

2022/05/20


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