燎 詩

どうも! 【かがりび うた】と申します! 原稿用紙1枚分の詩や、コラムを書いてます!

燎 詩

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最近の記事

虚弱な正義感

晩夏の弱い灯火が蚊を弱らせる。畳の上に広がる匂いに酔いながら網戸越しの風に問う。 「私はただ普通に飯が食えて風呂に毎日入れる日常に、水草と金魚を眺める時間があれば至極の幸福を味わえるのに、なぜこうも身体を粉にしてまで稼がないと生活が出来ない世の中に生きるのだろうか。」 風は答えた。 「知らん。」 ごもっともです。私が今まで聞いた答えの中で最高の答えです。人生そんなものだと思った。 理由も分からず走らされた小学生の時から何も変わっていない。理由も分からず稼いで理由も分から

    • 異なりに

      人を知るんば もつ余裕 当たり前かな 普通は不通

      • 名前呼ぶ

        名前呼ぶ 普段と違う 響きゆえ 驚く顔にも 安堵がみえる

        • 受話器持つ君

          えんぴつの 音に託さん 我が気持ち 響く先には 受話器持つ君

        虚弱な正義感

          【叫び】

          なにが辛いかは思いつかないけど、 なんだか辛いな最近は。 なにに疲れたかは分からないけど、 なんだか疲れたよ今日は。 誰かは今は問わないから、 なんだかそばにいてほしいよ今は。 今だけでも。

          【叫び】

          【青と緑】

          青と緑 あまり合わなそうな色だけど 青と緑 窓から見る夏の風は この組み合わせが1番だと思わせる 君と僕 あまり合わなそうだけど 君と僕 もしかしたら1番相性がよかったりね なんて思ったりもしてみたり 夏が暑い そのせいだきっと。

          【青と緑】

          【美しいもの】

          美しいもの それはどこか儚く 美しいもの それは永遠にはなくて 美しいもの それに魅かれる儚い者たち

          【美しいもの】

          枯れてしまった

          枯れてしまった あんなに綺麗に咲いていたのに 枯れてしまった 散ってしまえば美しく写ったろうに 枯れてしまった 瞳の奥までも

          枯れてしまった

          【呼吸】詩

          そういえば、呼吸を忘れていたの 苦しくて気付いたの、 そういえば、呼吸を忘れていました 生きることに必死で、 そういえば、呼吸を忘れてしまいました 1番不可欠なことなのに、 不器用だ私は、 あわてて深呼吸をしました 久しぶりの空気に体が驚いて 咳が出てしまいました やっぱり私は不器用です、 生きることでさえ不器用なのです、、 燎詩

          【呼吸】詩

          キッチン

          いつも君が隣にいたキッチン 僕が作るのを、 その日あった事を話しながら見守ってる君 いつも君が隣にいてくれてたキッチン 最近は部屋で誰かと電話している いつも君が隣にいたキッチン 今じゃ隣にも、部屋にもいない君 今は電話の人の隣にいるのかな その人のためにご飯を作ってたりして、 なんて君は作らないか

          キッチン

          【これからのこと】 詩

          彼女の勤めは東京 彼女の心は九州にいってしまった 相手はさぞ君を幸せに出来る人なのだろう 僕よりも、ずっとずっと、 いつどこで知り合う機会があったかなんて、 今じゃもう聞きたくはないけど、 さぞ君にとっては運命的な出会いだったのだろう 僕よりも、ずっとずっと、 出て行ったからには もう帰ってくるなよ、 そっちで幸せに暮らせよ 連絡もなるべくしてくるなよ 俺は君よりもいい子と幸せになるのさ、 運命的な出会い方をしてね 君よりも、ずっとずっと、

          【これからのこと】 詩

          雨が降る

          雨が降る いずれ止むは雨 雨が降る いずれ病むは恋 雨が降る なにも流し清くするが雨 雨が降る 涙流し辛くするが恋 降るは雨 振られるは僕の恋 雨が止む 恋で病む 止まぬ雨はない だから病まぬ恋もないのだろうか

          雨が降る

          燎原の火

          彼女の気持ちは他にあり 気付いた時には、火が付いていて すでに周りを焼いていた ただただ、眺めていることしかできず 悲しさはあっても、またみることができた彼女の火を 消したくはなくて、ただ眺めていた 火は僕に一生の火傷を残し、 見えぬとこまで進むのだろう 火傷は奥深くまで染み込み、 外からは見えなくなるのだろう 僕だけが覚えている あの美しさたるや 2022/05/20

          燎原の火