2020年から急激に増えた「テレビを見るな」という意見にツッコミを入れてみた

2020年には様々なことがあった。
アメリカの大統領選挙で信じられない規模の不正が行われ、一斉にテレビが「不正はない」と断言した上でバイデン当選に突っ走った。
新型コロナウイルスが流行し、それがどういうものかを一切検証せずに一方的な報道を始めた。
新型コロナワクチンが治験中にも関わらず、一切のリスクの検証や検討もせずに一方的な推奨を始めた。

確かに誰の目にも「テレビは嘘だらけだ」という報道が2020年には行われたが、そもそもテレビが嘘だらけなのは今に始まったわけではない。
テレビの中にも真実の内容は混じっているし、単に「年々偏向報道の偏向度合いが激化していった」だけである。

ではインターネットであればどうかというと、インターネットももともと嘘が多い。
どこの誰が書いたかわからないものを簡単に発信できるのがインターネットであるため、どこの誰でどんな素性の者なのかを明かさずに、あたかも著名人と対等に著名人を批判することさえ、容易にさせたのがインターネットである。
「テレビがダメ」だからといって、「インターネットを信じよう」というのも間違いなのである。

もちろん、YouTubeやSNSだって、嘘はふんだんに混じっている。
筆者が書いているものを含め、ブログだってそうだ。
怪しいブログなんて世の中にはたくさんある。
書籍についても、書籍化されているからと言って真実とは限らないし、ただ単にプロパガンダであるような内容の本だってたくさんある。
現に、マルクスの『共産党宣言』などは正に、プロパガンダのための嘘だらけの内容ではないか。

新型コロナウイルスや新型コロナワクチン騒動でとても顕著となったのが、「論文を信じる」といった者も多かったことだ。
論文というのも、一体どのような前提で行われたか、検証の方法は公平かどうかなど、様々なものがあり、論文であれば何でも信用できるものでもない。
現に都合の悪い結果を隠蔽して都合の良い結果を捏造するような論文も世の中にはあふれている。

そのような中で、「では何をどのように判断していったら良いのか」という考え方を筆者は常々紹介しているのである。
それこそがインテリジェンスである。
インテリジェンスとは、様々な情報をかき集めた上で、それぞれの情報に濃淡をつけ、真実は何かを見極める能力のことだ。
「ワクチンは世界を救う」と言われたらワクチンに飛びつき、「ワクチンは危険だ」と言われたらワクチンを危険視するというのは、単なる馬鹿だ。
様々な情報や様々な意見を知性をもって分析して精査しなければ、インテリジェンスとは言えない。

テレビを妄信することは問題であるという意味では「テレビを見ないようにしよう」というのは正しいが、「誰かが言うことを妄信する」という姿勢を変えなければ、例えテレビを見ないようにしてYouTubeだけを見るようにしたって、結局はYouTubeでろくでもないものを妄信することになるし、他の媒体に代えても同じこととなる。
支配者はテレビを支配している一方で、その他のメディアも支配しているのだ。
結局は問題の本質を何も見ない行動そのものだ。
テレビという詐欺師に騙されることはなくなっても、他の詐欺師に騙されるだけであって、別に結果は変わらない。

テレビさえ見なければ問題は解決するわけではない。
インテリジェンスというのは、そんなに生易しくたやすいものではないのだ。

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