「陰謀論」や「陰謀論者」という言葉の意味を知ってインテリジェンスを高めよう

最近、ますます頻繁にいろんなところで「陰謀論」とか「陰謀論者」という言葉を聞くようになった。

もともと、「陰謀」という言葉は大昔からあった。
「陰謀」とは、「密かに行うよろしくない企て」の事である。
例えば、相手に気付かれないように相手を貶めるような攻撃をすることだ。
「陰謀」と言えば、小学生を「女社会」で生き抜いてきた女性に聞くのが一番だろう。
男の子は比較的、気に入らない相手は真っ向から「気に入らない!」といって攻撃して殴り合いの喧嘩をする。
だが、女の子の多くは気に入らない相手にはっきりと真正面から「気に入らない!」と言わず、こっそりと裏から攻撃する。

例えば、本人の前では仲良くするのに、他の子といるときには攻撃対象の子の悪口を散々言いふらして悪い噂を流し、いつの間にか攻撃対象の子は居場所をなくして人間関係に悩んでいる。
「最近、みんなにいじめられるんだけど、どうしたらいいかな?」とその子は相談するのだが、実はその仲の良いと思っていた子が真犯人だったりする。
目の前の友達が単なる友達ではなく、いわゆる、フレネミー(友達【フレンド】+敵【エネミー】から来る言葉)だと気付かなければ、自分はどんどん悪い状況に置かれる。
そう、女子の世界はインテリジェンスの基本を幼少期から学べる諜報機関養成学校なのである。

誰かが言ったことをそのまま疑わずに鵜呑みにするというのは男性に多い傾向があるように思う。
誰かが言ったことをそのまま信じたり、「先生が言ってたから正しい!」と思う勢いで、政治家や専門家が言っていたから正しいとそのまま信じるのは小学生と同じレベル、いや、小学生の時から成長していない小学生以下だと言えよう。

世の中には嘘がたくさん紛れている。
大きな嘘から小さな嘘まで、それほど悪意のない嘘から劣悪な嘘まで、自分がどれほど嘘をついて生きている考えてみればわかる。
自分は全く嘘をついておらず、世の中の人たち、ましてや自分とは異なる人種や文化を持った人間も含めて、「ほとんど嘘がない」と思える人が居たら、本当に頭の中がお花畑なのだと思う。
世の中には嘘がたくさん存在しており、その背景には「陰謀」が存在する。

歴史的にも陰謀は数多く存在して来た。
大化の改新などの歴史的な政権交代の背景には正に「陰謀」が存在したのである。
そして、「陰謀」は今も昔も存在しており、これからも存在し続けるのである。

そして、「陰謀論」という言葉は1970年台に起きたアメリカのウォーターゲート事件において、当時、「陰謀」を企てたアメリカ民主党が、自分たちの「陰謀」を隠蔽するために、「それは嘘だ!」という意味で「陰謀論」という言葉を作ったことが始まりである。
つまり、「陰謀」を企てた者が、自身の企てを隠蔽するための言葉として、「陰謀論」という言葉を使って自らの陰謀を「それは嘘だ!」という意味で隠すために使うのだ。
そして、「陰謀」を暴いて真実を告げた者が、「陰謀論者」、つまり、「嘘をつく者」というレッテルが貼られるのである。

このように、「陰謀論」とか、「陰謀論者」というのはもともと、「陰謀を隠すための嘘」とか「陰謀を暴いて真実を告げる人を嘘つきだ」とするための言葉であり、「陰謀を企てる者」が使う言葉であった。
つまり、「陰謀論だ!」とか、「陰謀論者だ!」という言葉を使う人というのは、かなりの確率で「陰謀を企てている者」である可能性が高いと疑うことが最も正しいのである。


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