誰かが言ったことをそのまま信じるなんていうのは、小学生以下だ

小学生の頃、友達と言い争いの喧嘩をしたときに必ずと言って良いほど、「〇〇ちゃんが言ってたもん!」「先生が言ってたもん!」「みんな言ってたもん!」という、反論をよく耳にした。

〇〇ちゃんが正しいと、何故わかるのだ?
先生が言ったことは全て正しいなんて、誰が決めたんだ?
みんなが言っていたって、その「みんな」とは誰のことだ?それに、仮にその「みんな」という大勢が言ったら正しいのか?「みんな」で間違うことはないのか?

本来であれば、それぞれの発言内容が妥当かどうか、真実である可能性が高そうか、などをもとに、その他の情報や証拠などと突き合わせて、情報が真実かどうかを判断するのがインテリジェンスだ。
ただ、「誰かが言ったから、正しいと信じる」のは、小学生以下だ。
いや、小学生にも失礼かもしれない。

だが、テレビや新聞を見ていると、この基本的な法則さえ守られていない。
専門家が言ったから正しい、権威が断言したから正しい、有名人が言ったから正しい。
誰かが言っていたから、自分では何も判断をせず、思考停止する。
小学生から成長していないのだろうか?

そもそも、権威が言ったことがすべて正しかったことなど、歴史上あっただろうか?
権威である国王や皇帝、政治家、官僚などが市民を騙し続けてきた歴史の上に、我々は生きているのだ。
専門家はあらゆることについて、本当に専門的知識を持っているのか?ただ教科書を丸暗記したような奴ではないのか?利益相反関係のある発言だったらどうするのだ?
※利益相反については、下記の記事を参照されたい。
利益相反関係にある情報筋は信用できないというのがインテリジェンスの基本|KAZU@AQUOIBONISTE|note

知性のある人間なら、何か情報を得たら、とりあえずそれをそのまま鵜呑みにするのではなく、正しいかどうか、判断する。
それがインテリジェンスだ。
マスコミなどに登場する専門家は基本的に、その専門分野に関して利益相反関係にあることが多いのだから、なおさらそのまま信じることには注意が必要なのだ。
それが、自分や自分の大切な家族の生命や身体、財産に致命的なダメージを与えるようなものであったら、どうするのだ?

世の中は善人ばかりではない。
誰だって嘘をつくし、たとえ嘘をついていなくて、自分にとっては、鵜呑みにすると危険な情報だってあるのだ。
自分自身や大切な人たちを守るためにも、インテリジェンスを鍛えるしか、方法はないのだ。

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