議論や論争のときにマウンティングを取られたら、恐れず冷静になろう:相手がマウンティングをするのは相手が勝てないと思っているからだ!

あなたが何かの仕事をしたり、何かを主張した時に、同僚や上司などから、「お前のやり方ではダメだ!」とか、「だからお前はダメなんだ!」と言ったように、何がどのようにダメなのかを示されずに、ただただ否定されたことはないだろうか。

人間にはどうしようもないプライドがあり、そのブライドゆえに自分の中で「こいつには勝てる」とか、「こいつには負けるはずがない」とか、「こいつには負けたくない」といった基準を作る人が多い。
そのような基準の下で、自分よりも下の人間が自分の地位を脅かした場合に、自分のプライドを維持するために、とにかく相手を否定する事で自分の高い地位を維持しようと躍起になる。
自分の小さなプライドを守るために、容赦なく他人を攻撃する人が居るのである。

人の良心を信じて疑わない善人ほど、このような悪意の塊の人に攻撃され、傷つけられ、心を病んでしまう。
筆者は実際、会社や学校などの様々な組織の中で、そのような心無いいじめによって心を病んでいく人を沢山見てきた。

人は相手をまともに論破できない場合、具体的に何を批難しているかを指摘しないままに批難する。
その最たる攻撃方法が、相手の人間性を否定する事だ。
具体的な仕事内容の問題点を指摘したりするのではなく、「あなたはダメだ」と、どのようなところの何がダメなのかを指摘せずに、批難だけするといった感じだ。

素直な人ほど、批判されたことに対して言葉通りに傷つく傾向がある。
だが、そのような人ほど、覚えておいてほしい。

あなたの人間性を否定する権利のある人は、この世には存在しない。
人を殺めて何とも思わないような人や、人を騙して何とも思わないような人は例外だと言えるが、そうでなければ、人間性を否定する権利のいる人など、この世に存在しないのである。
にもかかわらず、あなたが仮に誰かから一方的に人間性を批難したとしたら、それは相手があなたに嫉妬して、あなたを貶めたいからである。

憲法が人それぞれの基本的人権を尊重しているように、全ての人間の人格には尊厳があり、それを侵すことのできる人など、この世に存在しないのである。

人格を否定された時こそ、冷静になろう。
人格を否定されれば、傷ついてしまうのは仕方ない。
だが、それは相手があなたをまともに批難することが出来ないからこそ、人格を否定するという暴挙に出ているのである。
逆に、相手はあなたとまともに戦えば勝てないと思っているからこそ、人格を否定するのである。

大丈夫。
あなたは人に存在を否定される筋合いなどないのだから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?