ミハイル・ゴルバチョフの死について思うこと

ソビエト連邦の最後の国家元首を務めたミハイル・ゴルバチョフが2022年8月30日(91歳没)に、その生涯を閉じた。
ゴルバチョフは、それまでのソ連の指導者と比較すると、最も西側に歩み寄りを行い、ソ連の改革を行ったものとしてたたえられた。
歴史の教科書的な解説で言うと、ゴルバチョフはソ連を資本主義に近い方法で急進的な改革をしたことによって、反共産主義の流れを止められず、結局はソ連を崩壊させるに至ったと説明されている。

歴史は繰り返す。
この言葉を聞いたことがある者は多いだろう。
この言葉の重要性を認識している者も多いだろう。
だが、断言する。
この言葉を理解している者は10,000人に1人もいない。
そうでなければ、この世の中で何度も何度も繰り返されることに対して、何の学習もしない者で溢れかえっているはずがない。
ゴルバチョフという人物がどういう人物であったか、彼がソビエト連邦の最後の指導者としてやってきたことを振り返ることで、何が学べるかについて解説する。

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