パレスチナ問題の根本的な問題とは何か

パレスチナ問題がハマスによるイスラエルへの凶悪なテロ攻撃により再燃している。
パレスチナ問題は何年経っても悪化しかしておらず、一向に解決の兆しが見えない。
日本人の多くはそれが「複雑な宗教問題だから」といって、問題の本質を見ていない。


パレスチナ問題はただでさえ宗教問題に民族問題、領土問題などが複雑に絡み合う問題である上に、様々な利害関係者や部外者も含めて問題に口や手を出しているがゆえに、問題をさらに複雑にしている。
それゆえに、ハマスがイスラム教過激派テロリスト集団であるにも関わらず、「ハマスを支持する」とする国や組織や個人が多数存在するのである。


そもそもパレスチナ問題の一番の問題は、パレスチナ人の人権や安全、幸せなどを代弁するパレスチナ政府が存在しないことに起因する。
パレスチナ自治政府というものが存在し、形式的にはパレスチナ自治政府は国際的にパレスチナを代表する組織となってはいるが、実態は完全な傀儡政権で、パレスチナ人の人権や幸福のことなど、一切考えていない組織である。
「パレスチナ国家の樹立の為に協力してください!支援してください!」と言っておきながら、その努力を一切行わず、世界中から集まった支援金をパレスチナ自治政府の上層部のポケットに入れ、一部をテロ組織に流してテロ攻撃でイスラエルの殲滅をたくらんでいるだけである。
いわば、パレスチナ自治政府は「ちょっとだけハマスより品の良いテロ組織」と考えた方が実態に即していると言える。

パレスチナ人は第二次世界大戦後にイスラエルというユダヤ人国家が建国されてから、直接的に土地を奪われた者としてイスラエルを非難するのに便利な存在となった。
それゆえ、イスラム諸国を中心としたあらゆる国や組織がパレスチナを利用した。
パレスチナ人を出汁に使って援助を集めたり、パレスチナ人を人の盾に使ってテロリスト活動ビジネスが展開されているのだ。

仮に真にパレスチナ人の人権や幸福を実現するための政府組織が立ち上がった場合、パレスチナ自治政府やハマスやファタハといった組織は当該政府組織を殲滅するだろう。
何故ならば、彼らはパレスチナの一般人のことなど全く考えておらず、パレスチナの一般人を出汁にして私腹を肥やし続けたいのであり、パレスチナ人を本当の意味で代表するような組織が出来てしまっては困るのである。

パレスチナ自治政府もハマスもファタハも現状を変える気は全くなく、イスラエルを完全に殲滅させるか、その目標が難しすぎるために現状維持によりパレスチナ人を犠牲にして私腹を肥やし続けたいだけなのである。
パレスチナ問題が一向に解決しないのは、このような寄生虫が野放しにされるだけでなく、世界中から巨額の援助を受け続けているからである。


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