冷戦構造と資本主義・共産主義構造の裏側

冷戦と言われる時代があった。
アメリカの資本主義とソビエト連邦(通称、ソ連で現在のロシア)の共産主義との対立構造の事だ。
冷戦構造は第二次世界大戦後から、ソ連が崩壊する1990年頃まで続いたことになっている。
冷戦と言われる由縁は、世界のスーパーパワーをもったアメリカとソ連が共に核兵器という、使用してはならない、使用するととんでもない被害をもたらす戦争となることから、アメリカとソ連が直接戦争することなく争っているという状況から来ている。

また、冷戦の代理戦争として、アメリカをはじめとする資本主義国とソ連をはじめとする共産主義国/社会主義国が対立したことから、資本主義が良いのか、共産主義国/社会主義国が良いのかが議論の対象となった。
資本主義国は民主主義を政治体制をとったことから、日本やアメリカなどでは、民主主義が「最もマシな制度」「最も良い制度」として認識された。
一方で、共産主義国/社会主義国は共産主義独裁体制をとったことから、民主主義国から、「独裁体制となる共産主義は明らかに欠陥のある政治体制」として認識されるようになった。

このようにして、われわれが住む日本を含めた民主主義国の中では、「民主主義と資本主義を採用するのが当然で、共産主義は採用すべきではない」というように考えられることが多数派になってしまった。
冷戦が終わって既に30年以上が経ってしまっていることから、共産主義の危険性を知らない者も増え、共産主義に対して無知な者も増えてしまった。

ところが、2020年頃より、新型コロナパンデミックを悪用して、世界中の国が共産主義化している。
民主主義国が共産主義化するなんて、夢にも考えていなかった人も多いだろう。
資本主義者の中に、何故、今、共産主義を絶賛しているのか、理解できない人も多いだろう。
一方で、共産主義自体を知らず、民主主義国が共産主義化することや、資本主義者が共産主義者化することに警戒心すら抱かない者も多い。

だが、そもそも資本主義と共産主義のそれぞれが誕生した背景や、冷戦が生み出された背景を知れば、何故、今、世界中が共産主義化しているのかが理解できるのである。

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