不正を隠蔽するために嘘をつくと、嘘に更なる嘘を重ねなければならず、無数の嘘にまみれることになる

時代が変わっても不正はなくならない。
不正を隠さずに誠実に誤りを認めるということをしない限り、人は嘘をつくことで不正を隠蔽しようとすることになる。
不正があったことに気付いた段階で二度と不正が起きないようにすれば傷は浅くなるが、大抵の場合は不正に不正を重なることによって、不正がどんどんと大きくなり、つかなければならない嘘も多くなると共に嘘のスケールがどんどん大きくなるものである。

企業の不正も様々なものがあるが、パワハラやセクハラの事実を隠蔽するような場合は大抵は被害者の被害が拡大すると共に被害者の数が多くなる。
パワハラやセクハラが発覚した時点で対処するような企業文化を醸成していれば自助作用のある組織になるものだが、一旦隠蔽体質を始めると次々に不正が発生し、それらを全て隠蔽するようになる。
隠蔽体質が醸成されれば、その影響は派生するものである。
商品の品質不正を隠蔽するようになったり、不正な競争の実態を隠蔽したり、不正は多岐にわたるようになるのだ。
組織が腐り始めると、腐敗は一気に広がり、あらゆる不正が横行する結果を招いてしまうのだ。

現在も自民党の裏金問題が騒がれているが、自民党の腐敗は今に始まったことではない。
何年前にも何十年前にも自民党は裏金や賄賂の問題を起こしており、そのたびに「派閥を解消する」とか、「法律を整備して二度と不正が行われないようにする」と既に言っており、今回の裏金問題でも過去に宣言した解決策と同じことを岸田文雄は掲げている。
つまり自民党は、もう新たな嘘をつくことさえ諦めて、同じ嘘を繰り返し言い続けている末期状態なのである。


組織が腐敗する姿というのは隠蔽する問題が大きければ大きいほど腐敗が早い。
2023年頃から騒動が絶えない参政党では、突然、党首の松田学が辞任を表明したり、参政党のボードメンバーであり、参政党結束当初のメンバーであった通称ゴレンジャーのうち、四名が追い出し騒動に遭い、三名が離党を余儀なくされている。
参政党は当初より「市民が政治に参加する政党という意味で『参政党』だ」と宣伝していたにも関わらず、政党内で意見を言うと「工作員だ!」というレッテルを張られて除名処分を受けることが元党員から告白されている。

参政党は結成当初からグローバル全体主義と立ち向かう民主主義政党として活動していたにも関わらず、組織の実態はグローバル全体主義と同じく、共産主義的で独裁的な組織体制であったのだ。
その事実を隠蔽するため、ありとあらゆる嘘で実態を隠蔽しているが、嘘に嘘を重ね続けているため、多くの党員が離党をしている。

現在では党首の神谷宗幣を含めた主要メンバーがカルト的な存在であることが徐々に明らかにされている。
神谷宗幣の元公設秘書が自殺したことについて説明を求める声が高まり続けているが、神谷宗幣は一切説明をしていない。
元公設秘書の平岡ゆかりさんは愛国心にあふれた真面目な方であったが、神谷宗幣による壮絶なパワハラ等により、日に日に顔色が悪くなっていく姿が内部関係者が告白しており、ある時期から平岡ゆかりさんはいつも恐怖で震えが止まらない状態になっていたという。
平岡ゆかりさんをこのような状態にした説明責任から逃げ続けているのが現在の参政党党首の姿なのである。

その他、参政党からは続々と組織内の不正や不誠実、不道徳な話が続々と告発されている。
これに対して参政党は恐怖政治的な事実隠蔽に走っており、組織幹部による怒号が絶えないという。

参政党はかつて、2022年の参議院選挙において「参政党現象」と呼ばれる現象が生まれ、日本各地で行われる街頭演説には多くの人が集まる姿が見られた。
しかし、現在ではその姿は見る影もない状況になってしまっている。
2023年から2024年現在にかけて、参政党の実態を調べてみると、組織が腐り始めると腐敗の速さを実感することが出来る。


組織が腐敗しても自助作用があれば建て直すことができる。
だが、隠蔽と嘘によって不正を正さなければ、腐敗は全体に広がるのである。

人間は結局、いつでも簡単に腐るものなのである。
だが、腐り始めても腐ったことを認めて立ち直ろうとする自助作用さえ持ち続ければ、いつでも立ち直れるのである。
腐ってしまったことを罵られても、自分に芯があって過ちを認めて、自らの不正を正す勇気を持ち続けさえすれば、人はいつでもやり直すことができるのである。

自分に嘘をつかず、自らの過ちを認めて立ち直る道をとるのか。
それとも参政党のように過ちを認めず、不正や不誠実を正さずに開き直って嘘をつき続けてどん底まで腐るのか。
どちらを取るのかは自由である。

心に誠実さとあきらめない心を持ち、過ちを認める勇気を持つ人が筆者は好きだ。


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