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この句から学んだこと

昨日、自分の「勝手に賞」を書いた後改めて俳句の投稿句を見直しました。上手いなぁとか語彙が凄いなぁとか風情があるなぁとか様々な思いがまたこみ上げてきました。

ずっと気になっていた句があります。よくわからないけれど、何故か気になる。

何故なのだろうと思い、学ばせていただくつもりで書くことにしました。

夫の腹つかむバイクや天高し

袋小路綾乃さんの句。

この句を見た途端、頭の中に秋空の晴天の下、二人乗りで疾走するバイクの姿が浮かびました。おそらく旦那様と奥様の二人。旦那様にしっかりつかまる奥様。

多分、昔からお二人でこうやって出かけられたのではないでしょうか。引き締まった旦那様のお腹もいつの間にかプニプニに。それを揶揄しながらも昔と変わらず仲良く二人で。

そんな姿が浮かびました。

何故かこの句が数日頭から離れないので、何故だろうと考えてみました。

難しいことは言えないのですが、この句から「実感」を得たからです。手のひらから直に感じる温かさや柔らかさ、そして愛しさ。それがリアルに想像できました。

自分の句がなんだか今一つで面白くないと思っていたのですが、実感がやはり大切だと改めて思いました。それと、この句の「腹つかむ」という大胆な表現から触覚的なものを感じます。対象にぐっと寄ってる感じがするので印象に残るのです。

「花風さんたら、勝手なこと言っちゃって。」とお叱りを受けそうですが、実感を持って情景を書く大切さを学ばせていただいたように思えました。

人の俳句に学ぶ大切さがまた一つわかったような気がします。十六夜杯の皆様、ありがとうございます。












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