風の十二方位を読んで

というわけで
アーシュラ・K・ル=グウィン
短編集「風の十二方位」
を読んで思ったことを書こうと思う。
あらすじを書こうとは思っていない。
あくまで本と自分の関係についてだけ
書いていきたい。
何かについて書きたい場合は
その何かについて書くのではなく、
自分との関係性を書くことが
大事だと思うから。

そもそもの購入のきっかけは
「オメラスから歩み去る人々」
という十数ページの短編を
読みたいと思ったことだ。
ドラマや映画にもなった
「MOZU」という作品内で
この短編が取り上げられていて、
頭の片隅でずっと読みたいと
思っていながら、
数年間読むことも
本を探すこともしなかった。

数ヶ月前、前触れもなしに
ふと読みたくなり、
近所の本屋や中古屋に探しに出てみたが、
これがまたなかなか見つからない(笑)
結局、見つけたのは
別の用事で少しだけ遠出した時のことだ。
そこは複合商業施設、
と言えばいいのだろうか、
ショッピングモールやら映画館やらが
あるような場所で
休憩できるベンチがそこかしこにあった。
そこですぐさま本を取りだし、
後ろの方にあった
オメラスから歩み去る人々だけを読んだ。
読み終わってしばらく
余韻に浸ってしまうような、
そんな作品だった。

それからしばらくは
全く他の短編を読む気が
なくなっていたが、
最近になってまた読み出した。
とにかく前半の短編が
僕にとっては読みづらかったのだ。
読んでは休み、読んでは休み、
と繰り返していると半年間も
読み終わるのにかかってしまった。

さて前振りが長くなりすぎた(笑)

あまり海外作家の短編集は
読んだことがないからかもしれないけど、
訳者によって読みやすさが
だいぶ変わることに驚いた。
この人の訳は読みやすい、
この人は読みづらい、
ということがあることに初めて気づいた。
今までも海外の短編集を
読んだことはあるが、
それらの短編集は
全て同じ訳者によって書かれていたので
そのことに今まで気づかなかった。

特に気に入った翻訳家は浅倉 久志だ。
フィリップ・K・ディックの翻訳も
読みやすかったので個人的な推しだ(笑)


…というとこまで書いて
しばらく(数ヶ月)置いていたので、
この先の文章を書くことができない(笑)
まあ、簡単なエッセイのつもりで
書いていたものだし、いっか笑笑
ということで
久しぶりの書き物は終わっておく(笑)
前置きの方がメインみたいになっていて
申し訳ない。

ちなみにアーシュラ・K・ル=グウィンは
「ゲド戦記」の作者なので、
同作品が好きな方にはぜひおすすめしたい。
フィリップ・K・ディック好きにも
短編のいくつかは同じ訳者の浅倉さんなので
おすすめしたい。

次回書くときは最近読んだ
「時計じかけのオレンジ」(原作小説)の
話をしたいと思う。
例によって書きたくなくなれば、
もしくは文章がまとまらなければ、
放置の可能性もあるが…


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