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ドイツのウィズコロナ

今日は新型コロナウイルス関連の広告と警告アプリに関するお話です。

ドイツの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況は6/16現在で約186,839人が感染し、約173,110人が回復、亡くなった方は8,800人です。日本の感染状況と比べると怖いと感じられるかもしれません。でも実際に住んでいる人間からすれば医療崩壊は起こらず、クラスターは発生していますが局地的。現在は行動制限も解除されたので少しずつ日常の生活に近づいています。学校も再開、小売店やレストラン、ジムも制限つきで定められたルールに従いながら再開されています。

今日帰宅するとこんなフィットネス広告が郵便受けに入っていました。早速プロモ?ターゲットが高年齢層 なのが文言や採用モデルさんからわかります。

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Hausarrest adé

自宅軟禁(行動制限による自宅待機) よ、バイバーイ!とあります。アデーはフランス語のアデューadieuからきてきますが、ちょっと古めかしいニュアンス。訳すとさらば!といったところ。

Bewegung tut weh? 

動くと痛いですか?と続きます。ヴェーというのは口語で子どもも使います。固い表現のadé にwehを続けることで ステイホームさらば!と颯爽と動くはずがイタタタとなってお困りの方への広告

自宅で過ごした結果筋力が低下してしまい、いざ動かそうとすると痛みがあるそんな方に医学的なリハビリのようなカタチで運動しませんか?今ならもれなく…あれやこれやです、という広告でした。

まだ私は痛くはないからお世話にならなくても大丈夫かな。😅

一方で私がお世話になるかもとインストールしたアプリがあります。

ドイツ政府が開発した接触追跡アプリcorona-warn-app です。今世界各国で開発や配布が進んでおりドイツもリリース。iOS、Androidそれぞれダウンロードできます。

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アイコンはわざと?あまり美しくないですがポイントはそこじゃなく。

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アプリはドイツ連邦政府の透明性確保の要求によりオープンソースとして公開。ロベルト・コッホ研究所が関わりドイツテレコム、SAPが開発したアプリです。

Bluetoothビーコンの技術が使われており、地理データの評価も、位置情報の送信もなく匿名化されたデータが利用者端末に記録される仕組みです。データは一元管理ではなく分散型で利用者の名前などは記録されません。プライバシー保護に重点が置かれている模様。開発にあたり個人データ保護を担当する連邦政府機関も関わって調整しているようです。

ブルートゥース技術を使ってスマホ同士が互いの匿名ID自動的を交換し、14日保存する仕組み。

コロナ検査の結果をアプリに入力する場合も本人がスマホに入力するオプション式で自動ではないとのこと。また陽性と表示させてもリアルタイムに他のアプリユーザーに今接触したことを知らせるわけではない。(アプリ利用で陽性者の特定はしない) といった特徴があります。

詳しくは英語版でこんなビデオが出ていますのでご興味のある方はご覧くださいね。(英語)

https://video.bundesregierung.de/2020/06/10/zidb2w-source.mp4?download=1

政府サイトのよくある質問のリンクはこちら

今日はインストールして24時間以内のため接触したかの結果については

Unbekanntes Risiko / Unknown Risk として教えてくれませんでした。今後使えるアプリになるか注目です。

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ドイツ人は使うかな?あるアンケートでは半々と出ていました。匿名化されている、情報は残らないとはいえドイツ人にはセンシティブな個人情報を国に渡すことに強いアレルギーがあり、ときに利便性を上回るからです。

ちなみにドイツのスマホ保有率は75%
iOS、Androidの比率は30%と70%でAndroidが強く、人気機種はAppleとSamsungです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊


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