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アメリカの高校とラマダン

イスラム教徒の断食月であるラマダンが始まりました。

2020年のラマダン期間
4月23日(木)〜5月23日(土)

アメリカで勤務していた高校でもイスラム教徒の生徒がかなりいたので、ラマダン期間になると特別な配慮がなされていたのを思い出しました。

ラマダン期間、日中は食事をすることができません。ラマダン中にたまたま校外学習の引率をしたことがありましたが、イスラムの生徒は一緒にお昼を取ることができずに外で待っていたのが気の毒でした。

育ち盛りの高校生なのに、学校にいる間に食べることができない実際に、イライライしたり、それがきっかけで大きな問題や事故が起きる危険性も大きいようで職員は気を張っていました。ラマダン前には教員間で情報の共有があったり、全校放送もありました。

イスラム教への理解を深めようという動きが高校であるのは面白いなと思った反面、驚いたのはアメリカ人の教員からは「イスラム教徒だけ特別視して、ラマダンだから生徒に配慮しようというのはおかしい」という意見がいくつも聞かれたこと。こういう風に必ず両極端な意見が出てくるのがアメリカらしくて好きなのですが、逆にイスラム教をこの世界情勢でなぜ特別視しない!?と驚いたのでありました。ビバ!多様性!

(ラマダンで思い出したのでメモとして)

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