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自分の授業を認めるのは「まず」自分

春から異動し、また新しい生徒の学びの環境に自分の教師観が揺さぶられる日々。ともすると生徒を責めたくなったり、生徒のせいにしたり、不満を漏らしたりしてしまいそうになります。

私の場合は、生徒とのインタラクションががっくりと減ってしまい、それが唯一の楽しみだった私にとって辛い時間を過ごすことも増えました😭

しかし、今の状況は「生徒のせいではない」
とりあえず、これは自分に言い聞かせました。

そして次に、ふと頭を過った言葉がありました。

「私の授業が楽しくないわけない」

毎日、毎日、4科目教える教科をどうすれば面白くなるか、どうすれば生徒がもっと関わって、考えて、動いて学ぶことができるか、どうすればもっと面白くなるか、をひたすら考えながら授業計画をしています。そして、毎回自分が、これなら面白いと思える授業を提案することに全力投球しています。

なので、私の授業が楽しくないわけないのです。

こんなことを自分に言い聞かせたのは初めてです。でも言って見ると、とっても心が軽くなり、元気一杯に授業ができました。そして、そんな私をみている生徒も心なしか嬉しそう。

もちろん、生徒や同僚の評価も大切です。しかし、、考えてみれば、今まで私は自分の授業について「生徒が面白いと言ったら、面白いのだろう」「生徒が分かるといえばわかりやすいのだろう」「同僚にいいねと言われればいいのだろう」と思っていました。つまり他人に自分の授業の評価を大きく委ねていたのです。それによって、自分は正しいと思ってやっていても批判されれば辛く感じたり、やる気をなくしたり、大きなダメージを受けていました。「空気」の存在に興味を持つようになったのも、そこにもきっかけがあるかもしれません。


でも、今回、この「私の授業が面白くないわけない」と言うマントラを取得して初めて気がついきました。

私の授業を認めるのはまず、私自身である。

自分が面白いと自信を持っていないと、生徒が面白がるわけありません。
わかっていたけど、わかっていたと思っていたけど、潜在意識ではできていなかったのだなと、気がつきました。

そして、挨拶一つにしても、説明にしても、指示にしても、コメントにしても、雑談にしても、この気づき以来、もっと気持ちを込めて生徒に自分のメッセージを伝えることができるようになったと感じています。

何年経っても、教師も成長するものですね。
どのような環境でも新しい環境というものは学びがあります。

また、新しいことを学ばせていただいたことに感謝。そして、成長している自分を褒めたいです。

あきらめなかった私よ、よくやった。


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