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日々読み #40

7/31 晴れ

高校を卒業して早10年が経った。
昔と比べてだいぶ体が思うように動かなくなった感覚がある。昔は全身を上手く使えていた気がする。
今月から筋トレを再開した。自重でやることにした。

使える筋肉を増やして、自分の体を取り戻していきたい。


8/1晴れのち雨

今日は日中に黒い雲がぬううっと出てきたと思ったら、土砂降り&雷でびしょ濡れになった。
雷の音も近いから雷が落ちてこないか心配だった。
土砂降りの中、次の訪問先であるタワーマンションに急いだ。
タワーマンションの高層階からその雲を見てみたら、真っ黒な雲も見え方が変わってすごく綺麗だった。
高層階からみる街は小さくて、ミニチュアみたいだった。


8/2晴れ

末木 新さんの"「死にたい」と言われたら"を読んだ。
自殺することや死にたくなる気持ちとはどういうものなのか、改めてそれを考えるきっかけになった。

看護師をしていると「もう楽になりたい」「死にたいよ」と言われることがある。
僕はその人の思いに寄り添おうと「傾聴」をして、なんとか相手に共感しようとしてきたけれど、心の奥の方では真に共感はできていないんじゃないか。この人のためになっているのだろうか。とモヤモヤが生まれてきて、苦しかった。

本書を通して、死にたいと感じる人の裏側やその気持ちに至るまでのプロセスを知ることができて、自分の中のモヤモヤが晴れた気がする。

自殺を考える人と僕らは何も変わらないのだ。

境遇やタイミング、きっかけで自分が人に必要とされていない、無価値な人間だと感じるときに死にたいと思う日が来る。自殺が自分とは縁のないものだと思っていたけれど、全然そんなことなくて自分と地続きでつながっているもので、正しく知らなければうまく対処できずに自死を選ぶ世界線だって全然ある。

本書を読む中で自分の中に生まれた感情は「他者への感謝」の気持ちだ。

ヒトは自分が無価値な人間ではないと感じさせてくれる他者の存在があるからこそ生きていられる。
妻がぼくを必要としてくれたり、利用者がぼくを待っていてくれたりすることで初めて自分が存在していていいんだと信じれる。それがなかったら、生き続けることは辛く苦しいものになるはずだ。
妻。これから生まれる子。家族。友人。自然。傷。老いた体。不潔な皮膚。
あらゆるものがこの世に自分を繋ぎ止めてくれるものであることに気づいた。
使い古された言葉だけど、ぼくは「生かされている」のだ。

ぼくをこの世に繋ぎ止めてくれているのものに感謝していこう。


8/3 晴れ

初めて運転中にサングラスをかけた。
サングラスはなんだか似合わない感じがして敬遠していたけれど、
使ってみるとものすごく目が楽で驚いた。
全然眩しくないから、眉間や目に変な力を入れて見なくてもいい。目が楽になるとこんなにも快適だったとは。日中の運転は眩しさとの戦いだから1日の終わりに慢性的な眼精疲労を感じていたけれど、今日は特にない。サングラスは大発明だ。

そしてサングラスをかけると少しグレーがかった見え方になって、少し面白い。
カメラにフィルターをかけて、写真を撮ろうとしている感じになって、楽しい。
ただ今使っているサングラスが妻のお下がりで少しパリピ感があるのだけが気になる。
まあ、夏だしお気楽にやっていこう。


8/4 晴れ

最近は街でママやパパを見かけると目で追うようになった。
子供は何歳くらいかなあとか、どんなベビーカーかなとか、抱っこ紐はどんなのかなとか見てしまう。
妻は妊娠15週を迎え、そろそろ安定期に入る。
この頃になると、もうお腹の子はグレープフルーツ大で、臓器の成形も完了しているようだ。
それは同時に25週で親になるということでもある。
お腹の膨らみが大きくなるにつれて親になるんだなと実感が出てくる。
ふとどんな親でいたいかなと考えるようになった。
子供の頃「こんな親にはなりたくない」と思ったことがあった気がしたんだけど、今はもう覚えていない。
書いておけば良かった。
だから育児用の本を買った。

勉強する前にこれだけはしたくないと思うのは「子供をこどもとして扱わないこと。」
それだけはちゃんとしてあげたい。


8/5 晴れ

今日は不動産屋さんに行ってきた。
今の家は手狭になりそうだ。今後のことを考えて、家を探さなきゃならない。
人にとって「環境」は重要すぎるからこそ、ちゃんと選びたい。
お金のことも大切だけど、自分たちが「どこに住み、どう生きていくか」の方が重要だ。
また決断する時が近づいてきた。ここ数年、いろんな決断を下す機会が多い。
若い人にライフイベントが多いというのはこういうことだったのかと感じている。
学生の頃に習った内容が、後から実感を伴って体に染み込んでくる時の感覚は嫌いじゃない。

以前、話題になっていた又吉さんのエッセイ「月と散文」を読み始めた。
松本大洋さんが表紙を描いたあの本だ。本屋で見つけて、迷いなく買っていた。
独特の静かさのなかで進んでいく文章が楽しい。静かにおもしろいってすごい。
文章が綺麗でずっと読んでいたくなるエッセイだ。
今日は64ページまで。一気に読めちゃうけれど、少しずつ大切に読んでいる。


8/6 晴れときどき雨

朝起きたら、昨晩に大規模な遅延があって終日運休になっていたようだった。
ぼくが電車に乗る時間には整備は終わっていて、通常運転をしていた。
何気なく乗っているけど、昨日は駅員さんたち大変だったんだろうな。夜通し作業してくれて、こうして通常運転にしてくれたのかもしれない。ありがたい。

今日は台風の影響で晴れたり、土砂降りになったりと天気が変わりやすい1日だった。
空は厚い雲と澄み切った青空がはっきりと別れていて、青空があるのに雨が降ってよくわからない感覚になった。雨は土砂降りだけど太陽は出ていて、キラキラと雨粒が光って綺麗だった。

今日は駅前の不動産屋さんにも行ってきた。
予約せずに行ったのにすごく丁寧に案内してくれて、内見もさせてくれた。
どうせ今日は内見できないだろうなあと思っていたから、びっくりだった。
話を聞いている間に土砂降りになっていたのに、物件に向かう道中に雨が止んで綺麗に晴れた。
高台に位置したその物件は山の景色が見渡せて、開放的な眺望だった。
また雨が降り出すと霧がかかって、それもまた良かった。

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