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どっちも表のパッケージ。

カナダの公用語は、英語とフランス語。

そのため、空港、鉄道などの交通機関、政府・公共機関では英語とフランス語で表示されています。

裏がない商品パッケージ

商品パッケージも同じように英語とフランス語で表示するよう義務付けられています。
そのためスーパーマーケットに行くと、こんなパッケージが見られます。

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コーンフレークのパッケージ。
これといっておかしいところはない!そう思いますよね。
では、この写真はどうでしょう?

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同じコーンフレークのパッケージ。
でも、右上のところが少し違うの、気が付きました?
最初が、英語版。これがフランス語版です。
ということは、どちらも表のパッケージ。

全ての商品パッケージが表ではありませんが、中にはどちらも表の場合があるんです。

これならパッケージをひっくり返すだけで、英語圏用、フランス語圏用に出来ますね。

少しカナダの歴史の話


ちょっとここでカナダの歴史の話。

16世紀ごろ、フランスとイギリスが新しい土地を増やすために北米へ侵略。
1759年にケベック州、ケベックシティでイギリス軍とフランス軍が対戦。
イギリス軍が勝利し、カナダにあるフランスの植民地をイギリスに渡されます。
1867年、イギリスの海外植民地でありながら「カナダ連邦」と認められ、カナダ国家になっています。

1759年の対戦後、フランス人はイギリスに敗れてもモントリオールに住み続けたため、フランス語がケベック州で主に使われています。
この歴史からカナダの公用語は、英語とフランス語になっています。

他にもこんな商品パッケージ

それでは、他のパッケージも少しご紹介します。

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ネスティのパッケージ。
どちらが表で裏かわかります?
どちらも同じなんです。

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今度は、卵のパッケージ。
英語とフランス語の表示を右と左、上と下で分けてあります。
これなら、同じパッケージシールで、英語圏やフランス語圏で使えます。

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オレオのクッキー。
私のお気に入りの薄いオレオ。
こちらも右・左、上・下と英語とフランス語で表示されています。
違和感がないようにデザインを考えるのが大変では、と思ったりします。

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バンドエイドの場合。
商品説明が必要なので、表に英語とフランス語で表示。
裏の説明は両方の言語で書かれています。


こんなふうにカナダの商品パッケージは少し違っています。

フランス語を勉強していたら、いい教材になるのでしょう。
しかし今のところ、フランス語を勉強しようとは思っていないので興味がありません。

カナダの国会は字幕付き

そういえば、カナダの首相ジャスティン・トルドーさん。 
学校の先生から議員になり、首相を2015年から務められている49歳。
若いですね。(参考写真:Prime Minister of Canada Justin Trudeau

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一度国会放送を見た時、どうも何言ってんだかわからない。
英語が理解できないのかと思っていたら、トルドー首相がフランス語で話されていたんです。
テレビには英語の字幕がでていました。

なるほど。公用語が2つある国会は、字幕があるんですね。
思わずテレビの前で「へぇー」と言ってしまいました。

英語とフランス語を話すよう、育てられたトルドー首相なのでどちらの言語でも記者会見をされます。

バイリンガルって、こういうふうにお仕事できるんですね。

話がずれてしまいましたが、商品の表と表のパッケージ。
カナダの特徴がハッキリわかって、楽しい。






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