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カナダのハロウィーン 制限時間は2時間

夕方5時半を過ぎると、ちらほら子供達が大好きなキャラクターのコスチュームを着て外に出ていきます。

10月31日は、子供達にとって特別な日。
早めに夕食を食べて、トリック オア トリートの準備をします。

ちょっと怖いオオカミ、かわいい魔女、ロボットやマリオがいます。
中には去年ぐらいから人気のちょっとリアルなコスチューム。


恐竜やお相撲さんなどのコスチュームに、ファンで空気を送っているので、大きいまんまるとした形が保てます。

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参照:Amazon Eaarliyam Inflatable Dinosaur Costume Halloween T-Rex Cosplay for Adult & Kids

足が短くてかなり歩きにくそうですが、インパクトは大。
まるで本物が動いているようで、ついつい見てるだけで笑ってしまいます。

トリック オア トリートって何歳から?と思うかもしれませんね。
デビューは、4歳か5歳ぐらいかな。ちゃんと歩けて、話せること。
「Trick or Treat」と言ってお菓子をもらうからです。

何時から出かけるの?と思いますよね。

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夕方5時半ぐらい……。
本来なら子供達は、外が暗くなってからトリック オア トリートに出かける、といわれています。
しかし、カナダは暗くなるのが6時すぎ。そして、夜8時には終わらせるっていうのが暗黙の了解です。

いかにたくさんの家を回って、お菓子をもらってくるか。
それがトリック オア トリートです。

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少しでも多くの家に行きたい、そんな気持ちがある子供達は5時半からはじめるのでしょう。

さぁ、でかけます

うちの子供達は夜6時過ぎから始めました。
リミットは2時間

だきるだけ多くの家を回ってたくさんのお菓子を集めてこなくてはいけないので、子供達は走ったり、早歩きしたり。いつも以上に歩くのが早い。
さすが、お菓子の力。

しかし、全ての家でトリック オア トリートができるとはいえません。

お仕事で誰もいない家、トリック オア トリートに参加されない家もあります。どの家でお菓子がもらえるのかを見極めます。

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家のドアの外に明かりがついているのが「おいで」のサイン。
そして、家の周りをデコレーションしていること。
この2点をしっかり見てから、家のドアまでいきます。

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家のドアの前に来ると……

ドアベルはならしません。

ノックをするか、大きな声で「トリック オア トリート」と叫びます。

すると、家の中から魔女がでてきたり、熊がでてきたり、ニコニコ笑顔のおばあちゃんが現れます。

そして、自分の持っている袋を出してお菓子をもらい、お礼を「Thank you!」や「Happy Halloween!」と伝えます。

お菓子を配る方法もさまざま

コロナ前は、玄関のドアを開けて、お菓子をもらっていました。


昨年から一部の家では、さまざまな工夫をこらして接触をさけています。

たとえば、木にお菓子をぶらさげる。
テーブルを家の前に置いて、その上にお菓子をおく。

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この方法は接触を避けることができます。しかし、一度にいくつもとってしまう子や追加で補充されないので、後から来た子供達はお菓子がもらえません。


また、渡す時にトングを使う人。

家の中で子供達を待つのではなく、外にテーブルを用意してお菓子を渡す人。

中には、幼児用のすべり台からお菓子を落として渡すという方法も。
すべり台は面白い工夫ですが、子供達は上手に袋の中に入れられなかったようでした。

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もうどれくらい歩いただろう。
時間は夜7時。
辺りは暗くなりました。
「今、何時?」なんて時間を確かめながら、子供達はいつもより早く歩きます。「そんな早く歩けんの?!」とついつい思ってしまいます。

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私は……
このハロウィーンデコレーションがきれい!なんて思って写真を撮っていると、「あれ?どこ行った?」って、子供達を見失ってしまいます。

実はトリック オア トリートで集めるお菓子の量は、通常の家で食べる4か月分、もしかすると半年ぐらいの量にもなる時があるんです。

残念なことに、今年はお菓子をもらえる家が去年より少なくなっていました。だから、子供達は明かりのついている家を探して遠くの家まで歩きました。

この2時間で私が歩いた歩数は、6,600歩。
私は子供達が安全にもらえるよう、芝生の前(フロントヤード)で見守っていただけです。

子供達は、フロントヤードの周りを歩き、玄関の前まで階段を上っているのでたぶん8000歩以上は歩いているでしょう。

もうトリック オア トリートは終わりです

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夜8時になった頃には0度になっていました。
手袋をしていないと手が冷たい。コスチュームの上にコートを着ていても少し寒く感じました。

袋がお菓子で一杯になった頃、近所の玄関の明かりはついていません。
今年もハロウィーンは終わったなぁ。

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さて、家に帰ると子供達は何をもらったのか、種類別に分けます。
息子はピーナッツアレルギーがあるので、いとこの子供達と交換。

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今年はチョコレートが多かったですね。
去年はポテトチップスが多かったなんて話をしていると、いつの間にか夜9時すぎ。

明日は学校です。
幸いに、子供達の学校は「パジャマday」。
子供達は疲れているだろうと、先生方が気にかけて下さってパジャマで学校に行きます。
朝起きてパジャマのままいくんです。

さすがに2時間歩くと、子供達もへとへと。すぐに寝てしまいました。
今年も袋一杯お菓子をもらいました。
ありがとうございます。

一つ言い忘れてました。
私は子供達についてトリック オア トリートをし、旦那は家でお菓子を配っていました。
どこの家も同じで子供達について歩く、家でお菓子を配る、と分担作業にしています。ご心配なく。

来年もハロウィーンで子供達と歩いて、たくさんお菓子がもらえますように。


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